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お江戸でござろう?  作者: satomi


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第5話


 私の婚約が成立してしまった。でもまぁ、私より強い元帥閣下だから良しとするかぁ。


 そんな中でアキの妊娠が発覚!

 私もれいも男の子であれ。と願っていた。

 是非ともこの越後屋を継いでほしい。私達二人は嫁に出る!そう思っている。

 私は元帥閣下と婚約したけど、れいは将校閣下と婚約破棄したらどうするんだろう?父上的には私が元帥閣下と婚約したことでこの家と軍とのパイプみたいのが出来ていいんだろうけど、れいのお相手は?女学校だから出会いもないし…。私にも秘密でお付き合いをしている方がいらっしゃったりするのかな?あ、でも将校閣下の有責で婚約破棄するつもりみたいだから、堂々と外でお会いすることはできないわよねぇ。秘密の多い子に育ったわね。…恐ろしい。



 翌日、私は元帥閣下とお会いすることとなった。

 前回とは違い、街中での逢瀬という約束をした。‘元帥閣下は婚約者がいる’とでも噂を流しておきたいんでしょうか?美丈夫ですし、様々な令嬢からのアプローチがあって結構ウンザリしているようでしたし、噂でもあればそんなアプローチも減るでしょうね。


「この間ぶりです、華さん。今日はこの前とはまた違う袴なのですね?」

 一応、臙脂の袴なのですが、色々と種類を持っています。れいのように花柄の袴とかは持っていませんけれども。生地が違うのです。

「あ、このリボンはこの間と変わらないのですね」

「母上の形見なので、これだけはどうしても変わりません」

「なんだか失礼なことをお聞きしてしまったようで」

「いいのです。女学校で良く聞かれることですので。ところで、巷で噂になっている将校閣下なのですが…」

「ああ‘浮気性だ’と噂になっている将校閣下の事ですか?」

「その将校閣下なのですが、妹の婚約者なのです。妹はまだ14才でそりゃあ手を出すような年齢ではありませんが、不誠実な男性は好まれません。元帥閣下の方からなんとか言ってくれませんか?」

 あ、れいが有責で婚約破棄に向けて動いてたんだっけ?

「それなのですが…ここが個室で良かった」

 甘味処でも個室を選んでくれました。私が日焼けするといけないからと屋内です。ワガママを言ったわけではありません。元帥閣下が手配をしてくれたものです。

「実は…ある事件の調査のために彼には色々と動いてもらっているのですが、女性と肉体関係はないはずですよ。女性の方が吹聴しているのではないですか?」

 れい!有責での婚約破棄が不可能だよ。そして浮気の事実なし。

「吹聴しているってその女性はなかなかふしだらですね」

「事件の事を細かく説明することはできないのですが、あの将校は浮気してないですよ」

 笑われた。

「いやぁ、貴女みたいにしっかりしているような方でも世間の噂に左右されるものなのですね」




なかなかに難しい世の中なのですね。

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