番外編短編・呪いのデスブログ編(3)
「呪いのブログ?何それ」
直恵は、たまたま教会のそばまで来ていたようなので、この件を相談してみた。
教会の礼拝室の隣にある多目的室に呼び出し、詳しく事情を話す。
「直恵は悪霊が見えるんだろう。これはどういう事かわかる?」
「そうねぇ」
直恵はしばらく黙ってスマートフォンで、愛歌のブログを見たり、匿名掲示板を調べていた。
「うーん。その愛歌さんは、ダンナさんのファンから霊的攻撃をかなり受けているかも。いわゆる生霊ってものだけど、人の嫉妬や念を食べた悪霊ね。儀式抜きの非公式の悪霊との契約でしょう」
「つまり愛歌さんは、逆恨みされてこんな状況に?」
「っていうかブログの呪いはないわよ。全部こじつけ。たまたま愛歌さんがブログに取り上げただけで、その商品とかが呪われるとか無いから」
直恵はクールに断言した。
こういう噂はどこにでもあるらしい。アメリカでは、とあるドラマに出演した俳優が次々と事故や病気にあっている呪いのドラマというも存在するらしいが、それも全部こじつけだという。
「でも、何でそんなこじつけが生まれるん?」
「わからないけど、人間の思い込みにも力があるからね。プラシーボって知ってる?」
「知ってる!」
確か病人にニセの薬を与えても、身体が回復したという実験だ。それを思うと、確かに人間の思い込みは力があるのかもしれない。
「ただ人間の心は罪で壊れてるからね。いくら良い思いこみや思考をもっても、良い結果になる事はないかも。むしろ、愛歌さんのブログみたいに呪いとか悪い思い込みの方が、生き生き動く感じよねぇ」
直恵は、深くため息をついた。
「つまり、どうすればいいの?」
篝火は、一番知りたい事を聞いた。
「まあ、特に実害は無いと思う。今まで通り、普通にブログを書いても問題無い」
「そっか。なら良かったよ」
「でも愛歌さんは、立場上、嫉妬心や念受けやすいからね。愛歌さんの為に血潮の祈りをしましょう」
という事で、二人でしばらくイエス様の血潮を宣言する祈りを愛歌の為にしていた。
この祈りは、悪霊がかなり怖がるので、愛歌に向けられた霊的攻撃も弱くなるだろう。
案の定、愛歌から、匿名掲示板で悪口などを言われないようになったという連絡を受けた。これからも楽しくブログを書いていくという。
悪霊追い出しとまではいえないが、問題が解決して良かった思う篝火だった。




