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邪神と狂人の異世界無双戦記  作者: 不知火 翔
第3章 侵略編
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第49話:優勢

遅れましたが、日付が変わらないうちにアップできました。

短いのは勘弁。

 道中、何か魔物が襲って来やしないかとびくびくしていたが、実際はがっかりするほど何もなく、全ての部隊が問題なく目的地に到達した。


 そしてオリハルコンゴーレムの拳一つで門はあっさり破られて、1000を超えるゴーレム軍が雪崩こんだ。


 そして戦闘が始まる。


 いや、これは戦争と呼べるものではない。


 立ち向かう冒険者や騎士があっさりと命を落とし、民は悲鳴を上げながら逃げ惑う。


 こんなのは虐殺だ。


 この凄惨すぎる光景には、流石の俺も笑っていられないが、ゴーレムがどんどん街を血で埋め尽くしていくのは中々に壮観だ。


 目を背けたくなるのに、背けられない。


 レイラはさっき一瞬だけ見ていたが、流石にこれはまだ慣れないようで、すぐにゲームに戻っていた。


 完全に舐めてるな。


 とはいえ見ていても何をするでもない現状だというのも事実。


 ……しかし態度がむかつく。


 後でみっちり働かせよう。


 それはそうと暇だなー。


 絵面が変わらないから面白みがない。


 いや、ゲームやアニメじゃないんだから死んだら終わりなので優勢で面白みが無いというのはいいことなのだが……。


 それにしてもな。


 そうこうしていると、5桁を超える人数が存在していた町は、ただの血の池と化していた。


 どこを見ても存在するのは人の死体。


 とりあえず街の支配は終わった。


 6つ全てが。


 まぁ帝国解放戦線の出現で感覚がマヒしていたが、オリハルコンゴーレムやらミスリル加工ストーンゴーレムは、いくら普通の冒険者がいても1匹たりとも倒せないような化け物。


 それがこれだけいるの数いるのだから、この結末にならないはずがない。


 これは防衛線も何の心配もなさそうだ。


 今回のメインは、防衛戦だ。


 相手が取ってくる可能性が高く、こちらが一番負ける確率が高い作戦は、やはり兵力を分散させずに、他の5つの街を捨てて1つの街の奪還のみに絞る作戦である。


 それでも負けることはないとレイラには説明したし、今でも負けるのはあり得ないと思っているが。


 しかしこの世界に絶対はない。


 せいぜい、兵力を分割したら相手が勝つ確率が0,1%だったのが、1%になる程度のものだ。


 だが、それでも1%あるのだ。


 ここでの負けが死に直結するわけではないが、そこそこの打撃を受けるのは間違いない。


 調子づいた相手がさらに別の街を奪還しようとしてくる可能性だってあるのだ。


 ここで負けるわけには行かない。


 ま、もしも敵がこの作戦を取ってきたら俺自ら溢れたDPで作ったゴーレムを率いて援軍として街に向かえばいいか。


 まぁどうせ兵を分割してくるだろうけどね。


 しかし……。


「あれ、こっちの街に大軍が来てますよ? 兵は分割しなかったのでは……?」


 いつの間にかゲームをやめてモニターを見ていたレイラがそんなことを言ってくる。


 バカな。


 俺はモニターを覗き込む。


 ……マジかよ。


 どうやら俺は一級フラグ建築士になってしまったようだ。


 さて……それじゃあ……。


「行くか」


「はい」

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