黒髪の花嫁は波乱を招く
アルドゥール大陸北部の大国エクスダリアより求められ、国境を接する小国ランスフォードの姫は、エクスダリアの皇子へと輿入れすることとなった。
しかし、姫のエクスダリア入りと時を同じくして、エクスダリア皇帝が病に倒れた。
ふたりの皇子の間での帝位継承争いが危ぶまれる中、ランスフォードより赴いた花嫁をめぐっても陰謀がめぐらされる。
しかし、姫のエクスダリア入りと時を同じくして、エクスダリア皇帝が病に倒れた。
ふたりの皇子の間での帝位継承争いが危ぶまれる中、ランスフォードより赴いた花嫁をめぐっても陰謀がめぐらされる。
序:エクスダリア・ランスフォード戦役、その後
2017/07/09 18:32
(改)
1:エクスダリアの申し出をお受けいたします。
2017/07/10 21:27
(改)
2:顔も知らない花嫁の到着を、心待ちには
2017/07/11 21:50
3:大地は彼女が赴く国へと続いている。
2017/07/12 22:03
4:彼女を求めたのは、夫となる皇子ではなく
2017/07/13 21:14
5:婚約の段階で機嫌をとる必要はないだろう。
2017/07/14 20:37
6:思い出のまま、誰にも触れさせないままに
2017/07/15 21:27
7:良ければ図書室でゆっくり話そう
2017/07/16 21:09
8:この国の歴史や風土について知っておきたいと
2017/07/17 21:40
9:クロエが思っていたよりもずっと、和やかに、
2017/07/18 21:16
10:そんな思惑を抱いた頃、変化は起きた。
2017/07/19 21:41
11:ともに朝廷を支えるべきでは
2017/07/20 21:55
12:必要とされなければ動けませんか?
2017/07/21 21:42
(改)
13:優先すべきは民の求めと──なにより、君自身の
2017/07/22 21:23
14:心強いお味方がいらっしゃるではありませんか。
2017/07/23 21:20
15:婚約者殿が退屈されることのないようにお相手を
2017/07/24 21:32
16:二の姫を王にと望む者も少なくなかったと
2017/07/25 21:29
17:かの国から敬愛すべき姫を奪ってしまった
2017/07/26 21:19
18:ランスフォード王家の事情があるのです。
2017/07/29 21:10
(改)
19:自分の望みを掴み取るための戦いなのだ
2017/07/30 21:20
20:純粋な欲求としてずっと持っていた、
2017/07/31 21:15
21:いっそう、焦燥と苛立ちを掻き立てる
2017/08/01 21:03
22:懐かしく思える祖国のメロディを奏でながら、
2017/08/02 21:57
23:ひとのぬくもりが一番の薬なのだから。
2017/08/03 21:12
24:体温の伝わる距離で、言葉の届く距離で。
2017/08/04 20:48
25:彼女は当然のようにクロエの手を取り、
2017/08/05 19:58
26:敵意よりも、深くクロエの心を切り裂いた。
2017/08/06 16:17
27:太陽より月が好みとは、変わった姫君だ。
2017/08/07 21:05
28:それはきっと、ぬるま湯に浸かるような幸せ
2017/08/08 21:13
29:どれほど絶望的な顔を見せてくれるだろうか。
2017/08/09 21:01
30:己を縛る天命からは、逃れられない
2017/08/10 21:19
31:なんと愚かで、傲慢だったのだろう。
2017/08/11 20:52
32:この国にはいま少し、礎が必要であろう。
2017/08/12 21:24
33:ランスフォードの姫が手に入れば、
2017/08/13 21:01
34:我が姉ながら思い至らぬところのある
2017/08/14 21:11
35:本当は「綺麗だ」と言いたかったのだが、
2017/08/15 21:45
36:そろそろ宮城から消えてもらおうか。
2017/08/16 21:10
37:面白くもない生活をせめて快適なものに
2017/08/17 21:03
38:随分とあの姫君が気になるようですもの。
2017/08/18 21:30
39:いつまでも子供では、公妃様自身がお困りに
2017/08/19 21:09
40:それだって十分に幸せですけれど、
2017/08/20 21:25
41:あたくしが愛しているのは、貴方だけ
2017/08/21 21:03
42:あたくしから彼を奪うなんて、許さない
2017/08/22 21:38
43:さあ、どうぞ。お近づきの印に。
2017/08/23 21:48
44:義姉上の態度に、特に問題があったようには
2017/08/24 21:25
45:ヴェルディッドに科せられた、呪いなのです
2017/08/25 21:31
46:ヴェルディッドはかつて離反者を
2017/08/26 21:44
47:貴方を誘惑するから。だから罰を
2017/08/27 21:32
48:私とともに、逃げてくださいますか?
2017/08/28 21:29
53:私の誓いに偽りはなかったが、彼女は
2017/08/29 21:12
54:離縁というのは、むしろ慈悲だよ。
2017/08/30 21:35
55:冷たい侮蔑を透かした微笑を浮かべ
2017/08/31 21:33
56:クロエが執心するもの、それを奪い去ってこそ、
2017/09/01 21:12
57:ただ殺すのではつまらないからね。
2017/09/02 21:34
49:あたくしを愛してくださる方とともに
2017/09/03 21:04
50:すでに宮城に、お前の居場所はない。
2017/09/04 21:16
51:麗しの公妃様。遊戯の時間は終わりました。
2017/09/05 21:27
52:悔やむのなら、己の軽薄さと愚かさを
2017/09/06 21:40
58:始祖女神から別たれたふたつの古き血、
2017/09/07 21:22
59:奇跡など、存在しない。最初から、
2017/09/08 21:12
60:その確信に、命を懸けるのなら。
2017/09/09 21:52
61:この双子は本当にふたりなのか?
2017/09/10 20:52
62:ヴェルディッドの宿命も役目すら
2017/09/11 21:08
63:双子の侍女がリスティニカの名を呼ぶのは
2017/09/12 21:46
64:あの子が愛した異国の皇子。
2017/09/13 21:53
65:抱き続けた恐怖から、やっと解放された。
2017/09/14 21:28
66:リオラントが求めた救いの手を
2017/09/15 22:02
67:諦めたはずの思慕がまだこの胸に
2017/09/16 21:23
68:ともに向かえる未来があるのなら。
2017/09/17 21:08
69:魂で繋がれ、縛られ、逃れられない
2017/09/18 21:45
70:ランスフォード王家の正統なる姫君
2017/09/19 22:16
71:禁忌と呪いを受け継ぐ一族
2017/09/20 21:48
72:定められ、仕組まれた存在
2017/09/21 21:24
73:神ならざる、人間に過ぎなかった
2017/09/22 21:48
74:叶わなかった恋の相手よりも、よほど手強い
2017/09/23 21:52
75:罪も秘密もともに背負い、守ると
2017/09/24 21:18
76:隠されたその顔が見たいと、クロエは切に
2017/09/25 21:12
終:神に誓う前に、
2017/09/26 21:20