ボス戦前半 みらいの死
「う、うーん」
なんだろうこの糸のようなもの・・
「なっ」
一瞬で理解した。これは髪の毛だった。
りんの髪の毛だった。
「ああ、そっかベッド近いからねがえって来たのか」
「りん起きろ」
「すーすー・・ふふっ」
よしくすぐろう。
「起きろ!」
「きゃっあははは」
「やっぱり起きてたか」
「もー、くすぐらないでよ」
「寝てるふりをするからだって・・りんお前」
「ん?何」
「シャツ見えてんぞ」
「えっ?あ・・もう!」
りんが肩をはたいてきた。・・痛くない
「ま、まあ、準備しよう」
「うん。」
「ソル待たせたな」
「ああ、遅かったな亮」
「まあ、ちょっとあってな」
「りんさんに何かしなかったか」
「あ、ああ」
「おい!絶対なんかしたろ!」
「くすぐっただけだ」
「少し下着見てきたじゃん」
「何~!」
「いや、はだけてただけだ」
「亮~汰~!」
「いや、誤解するなよ」
「サツマ!」
「す、すまんソル」
「りんも亮もこれからリベンジなんだぞ。」
「ああ。絶対仇をとる」
「・・よし行くぞ」
「ギュオオオオオン」
こいつを倒す!ガーネロンとロンロの仇だ!
「スキルセカンド」
一瞬で奥まで切りながら跳躍、そして着地
「りん!」
「行くよソル!」
「スキルスコール」
「スキルライトニング」
スキルチェインが発動した。スキルチェインは同時にスキルを使うと発動し、威力が上がる
「サツマ!」
「慎太郎!」
「スキルクラッシュ」
「スキルクラッシュ」
またもやスキルチェイン。
「よし!亮汰!チェーンソーゾンビの体力はどうだ?」
俺達は相手をずっと凝視すると体力バーが出てくる。
「・・」
「亮汰!?」
「ぜんぜん減っていない!」
「何!?」
「確かか?」
「なっ」
ソルも見て驚いただろう。チェーンソーゾンビの体力が3割ほどしか減っていなかった。
「亮汰体力をずっと見てるな!」
「しまった!」
「亮汰逃げて!」
体力バーを見るのを解除するのには1秒間かかる。
「亮汰!」
「うわっ」
手で無理やり押された。押した人物は・・γ班のメンバーだった。
「みらい!」
「きゃああああああ!」
みらいはチェーンソーゾンビのチェーンソーで腹部を切られた。
「みらい!おい!」
「亮!みらいを運べ!」
「ああ!チェーンソーゾンビを頼む!」
「わかった!」
俺はすぐ入り口の近くにみらいを運んだ。
「みらい・・どうして庇ってくれたんだ?」
「体が勝手に動いてさ・・っ!」
「いや、返事はありがたいがしゃべらない方がいい。」
「亮汰・・お願いがあるの・・」
「なんだよ。お願いなんて倒した後に聞く。待ってろ今ポーションを・・」
「いいの・・ポーションを使っても出血でまた減るから・・」
「止血剤が・・ない」
止血剤はいつも装備してるはず・・
「ケント!止血剤をくれ!」
「止血剤?待ってろ・・な、ない」
「いいの亮汰・・私はここまでしか行けなかっただけ・・だからお願い・・お願いを聞いて」
確かにみらいの腹部は見るのを避けたくなるほどひどい・・ポーションを使ってももう・・
「・・わかった。願いを言ってくれ」
こうするしかない・・
「ありがとう・・私の願いは・・」
「りん!スキルを使え」
「スキルスコール」
チェーンソーゾンビは連撃を全て食らったがまだ半分ほどある
「みらいと亮汰は何を・・」
りんが亮汰達の方を振り向いた瞬間・・りんの頭の中は止まった
「えっ?何でみらいと・・」
「私の願いは・・絶対にこのゲームをクリアして・・」
「ああ。絶対クリアして見せる!」
「うん。じゃあ最後に・・」
「なっ・・」
俺はすぐには理解できなかった。自分の唇に何が当たったのかを・・
「みらい・・何で・・」
「ふふっ・・絶対クリアしてね亮汰・・天国で私は見てるからね」
「みらい・・」
みらいの体力はもうなくなる寸前だった
「私のファーストキスだからね」
「みらい・・」
思わず顔が赤くなる・・が
「じゃあおやすみ・・」
「みらい!」
みらいの体力はそこをつきた。
「みらい・・絶対に願い叶えるからな」
俺はみらいの死体を置きチェーンソーゾンビに向かって走り出した




