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ふしぎ体験レストラン『ごまんたる』  作者: ひるき 将
第五章『歴神話巡り』

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12/15

第12神話「人生を活用で広げよう!」

気持ちのいい、小春日和の午後でした。私は、お昼を食べに「ごまんたる」へ行きました。

「がらがら・・・、こんにちは~」と、店内に入ると店主は熊でした。私の姿は、アメリカンショートヘアーでした。

「お? ねこた、久しぶりだべ」

「こんにちは、ご無沙汰しております」と挨拶をして、店内に入りました。ボックス席には、ゆきおさんが座っていました。相席を促されたので、座りながら挨拶をしました。

「ゆきおさん、こんにちは」

「やぁ、ねこたさん。こんにちは~」ゆきおさんが、さわやかに挨拶を返してくれました。するとカウンター席から声が聞こえてきました。

「っせぇよ。しゃべんなよ! だ・ま・れ! せずね! しゃ~べんな!」ホルモン氏がテレビに向かって永遠にツッコミを入れていました。

「あれは、何をしているのですか?」私は、小声でゆきおさんに聞いてみました。

「テレビに向かって文句を言うと、永遠に勝てるからストレスの解消になるそうです」

「変わった趣味ですね~」

「ときどき理解に苦しみます」ゆきおさんは、くぴっとお冷を飲みました。私は、ぺらぺらペラとメニウをめくりました。

「よぉよぉ、俺に挨拶はないのか?」私の気配に気付いたホルモン氏が、振り返りながら言いました。私は、謝りながら挨拶をしました。

「見えませんでした。すみません。こんにちは!」すると、ゆきおさんが立ちあがり、準備されたばかりの石油ストーブの方へ歩いて行きました。石油ストーブを使ってやかんでお湯を沸かしていました。ゆきおさんは、立ち上がる湯気を一身に浴びて上昇気流を楽しみ始めました。目に見えてホルモン氏を避ける行動でした。

「お前知っているか?」ホルモン氏がゆきおさんの席に座りました。

「はい、何でしょう?」

「ブラジルの首都は、ブラジリアってんだ」

「そういえば、そうですね」

「ブラジル、ブラジラー、ブラジリアって活用するんだ。だから、ブラジルの首都は、ブラジリアなんだ。覚えとけ。今後俺に、足を向けて寝んなよ」ホルモン氏は得意げでした。

「だから、メキシコの首都は、メキシコ、メキシカン、メキシコシティなのですね?」私は、反撃してみました。

「・・・あぁ、そうだよ。良く知ってんな・・・」ホルモン氏は、口数が減りました。

威張(えば)る、威張(えば)らー、エベレスト。だから、エベレストは世界一高い山なんですねぇ」私は畳みかけました。

「・・・知らねーよ。ネットで調べろ!」

威張(いば)ると世界一になれるのだから、凄いです」と感心すると、

「ちょっと、便所を汚してくるわ」と言って、トイレに消えました。

「ホルモンや! 汚すんなら、使うんじゃねぇべ!」と、大将に注意されました。遠巻きに、コアラのお姉さんと大将が話していました。

「ねこたさんって、ホルモン氏の扱いが上手ですねー」コアラのお姉さんは感心していました。

「あぁ、めんどくせえ客だから、助かるべ」


私は、久しぶりに新しいメニウを食べたくなりました。

『ごまんたる・秋のスペシャル・メニウ』

≪銀河系・ステキ体験コース・25光年≫

≪世界七不思議・観光体験コース・25世紀≫

≪歴神話巡り・神様のためいきコース≫

≪どーだっ系・ど忘れ年忘れコース≫

≪実りの秋・根こそぎ食べつくしコース≫

≪晩夏の忘れ物・(ウォーター)+甜瓜(メロン)西瓜(ウォーターメロン)(スイカ)・コース≫

≪・・・≫


私は不思議に思いました。

「(そういえば、この間も『不老不死体験系・神様はゾンビ?・不定期・特別限定・稀少レア・今度はいつ食べられるか分からないよコース』というのがあったな~。ごまんたるでは、神様とお話が出来るのだろうか?)」疑問に思った以上、確かめずにはいられませんでした。従って、速やかに注文しました。

「よし! 取材をしに行こう!」と、心に決めました。

≪歴神話巡り・神様のためいきコース 25回目≫

◎ドリンク:

・目ぼしい梅干しいジュース(スッぱりして、さっキリした味わいです)

◎メイン・メニュー:

・ぽせい丼(アッてり味、こっサリ味、もっプリ味、プリちり味から選べます)

・あてナポリタン(戦略的にお召し上がりください)

・ぜうステーキ(食べると雷に似た食感をお楽しみいただけます)

・きな昆布シイタケ(粉じょっぱい食感を、お楽しみください)

◎サラダ:

・メデューサラダ(直接見ると石になるので、お気を付けください。※石化防止サングラス付き)

◎デザート:

・チュロス・チュリトス・チュラリトス(活用させると味が変わります)

※「バームクーヘン・滅多(めった)に食えへん」は、おかわり自由です!


いつになく、メニウが充実していました。全部食べきることが出来るか心配でした。

「ぺろり!」なんなく全てを平らげました。毛づくろいをして、眠りの準備をしていると、大将に話しかけられました。

「ねこた、一応これを持っていけ」渡されたのは、巾着に入ったミニたっぱ二つでした。

「みなさん、行くのですか?」

「あぁ、ホルモン氏も行くべ、暇そうだから・・・たのんだべ」と言って、大将は「ニカッ」と笑いました。私は、汗をたら~りと流しながら返事をしました。

「承知しました・・・」気を取り直して、座席の上で丸くなりました。

I am dreaming now・・・。Let’s go into the history!

まどろみ、まどろまー、まどろみすと・・・


パチクリと目をさますと、パルテノン神殿の前に居ました。

【パルテノン神殿】ギリシャのアクロポリスの丘に建築された、大理石で作られた神殿。ドーリア式と呼ばれる建築方式で作られた。建設当時は世界最高峰であった、ギリシャ神話のアテネを祀る神殿である。黄金比を巧みに利用した造形美は、多くの人々を魅了してやまない。


「にゃむっ」と起き上がり、辺りを見回しました。

「キョロキョロ・・・」目の前に、狐のお姉さんが立っていました。

「ねこたさん、お久しぶりです」案内人は、鷲馬狸狐(わしうまりこ)さんでした。

「ご無沙汰しております」

「ご無沙汰~」ゆきおさんが目覚めました。

「ごびさば~」ホルモン氏が目覚めてしまいました。

「はぁ~、今日は大変な一日になりそうですわ・・・」リコさんがため息をつきました。 


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