表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラス委員長とボッチな僕  作者: にやり
10/13

10 友達?



その日の放課後。


流石に……。


流石にさ?いくら一人が好きな僕でも……。



「じゃあね、横峯君、また明日。」



そう言って僕の横を通り過ぎようとする山野さん。


ああ!!もう!!!



「山野さん、一緒に帰る?」


「……えっ?」


「だから、一緒に帰る?」


「え、あっ、い、いいの?」


「いいから言ってるんだよ。」


「あ、う、うん!」



ちょっと笑顔になった。


うーん、僕は何をしたいんだ?



「じゃあ、帰ろう。」


「あ、は、はい!」



そう言って僕の後を付いてくる山野さん。



「それで?僕の読んでた小説、他に読んだの?」


「う、うん!で、でもね?あれもちょっとえっちだった……。」


「い、いやいや!!そこが売りの小説じゃないから!!」


「え?そうなの?」


「そうだって!!そこじゃなくて……。」



その小説の売りを必死で説明した。


読めばわかるはずでしょ?!!



「うーん、確かにそこは面白かったんだけどね?」


「いや、普通そこが心に残るでしょ!!!」


「そうなんだけど、ちょっと刺激が強かったの。」


「そうかなあ?あれぐらいは普通だよ?」


「まだこういう小説を読みなれてないからかなあ。」


「まあ、そうかもね。慣れだよ、慣れ。」


「ふふっ。そうなんだね?」



今までこんな風に小説の感想を言い合うなんて経験、した事無かったな。


僕とは読んでみての感じ方がちょっと違う感じがするな。


へえ、女の子からすると、主人公はそう見えるのか。


男からすると、またちょっと違うんだけど。



「あー、なんか楽しい!私、あんまり小説とか読んだりしなかったから、こんな風に友達と感想を言い合ったりとか、新鮮!」


「……友達?」


「あっ!ごめんなさい……。横峯君からしたら、私、友達じゃないよね?ごめんね……?」


「……。」



友達……。


僕にも、いたんだよね。


中学校のあの頃以前は……。


もう懐かしく感じている。


どんな感じだったっけ?友達って。


こんな感じだったのかな……。



「……友達、か。」


「えっ?」


「僕にも居たんだ、友達。もうずいぶん前だったけど。」


「……聞きたいな。横峯君のこと。」


「どうして?」


「どうしてって、……私は横峯君を友達だと思ってるし……好きな人でもあるから……。」


「……それ、本気なの?」


「うん。でも私、最初の頃、横峯君に酷い事言ってた。だから、ずっと謝りたかった。」


「……。」


「謝る前に、横峯君に付き纏って、自分の気持ち押し付けて、なんか色々間違えちゃった……。」


「……。」


「順番が違ってたね、本当にごめんなさい!私、酷い女だった。横峯君がクラスから浮いてたから、それを利用して内申点稼ごうなんて。」


「……。」


「ごめんなさい!本当にごめんなさい!!」


「……それはもういいよ。僕も承知で受けた話だしね。」


「あ、あのね?もし許してもらえるなら、友達……友達になって下さい!!」



友達……。


友達か……。



「あ、あの、ダメならダメでいいの。横峯君にそういうの押し付けたくないし……。」



……。



「ホントに嫌なら断ってね?……あ、それでも話しかけちゃったりするかもだけど……。」




























「……わかったよ。友達……。友達なら。」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ