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異世界生活は堅実的に  作者: ケイ
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51話 初耳

今日は、クレアちゃんと一緒におにぎりを作ってきているので、いつものお店でおにぎりを買うことはせず、そのまま西門へと向かった。


西門に着いた俺達は、衛兵の人達に挨拶をしながら外に出て、幻の森へと向かった。


「緊張してる?」


「少し。トルーヤさんに鍛えて貰ったから平気だと思うけど、初めて戦うから心配もあって」


「クレアはいつも通りやれば大丈夫だろ。無理そうならいくらでも俺とケイがフォローしてやるからよ、あまり気負いすぎんなよ」


「お兄ちゃんありがとう!」


そうこうしているうちに、幻の森に着いた。


「ケイの話だと、どこにどのくらいの強さの魔物がいるのか、特定の範囲内なら分かるんだろ?」


「分かるよ、生命探知っていうんだ」


「ケイって、接近戦も魔法も出来て、それに加えて斥候みたいなこともできるって、凄すぎるよ」


(俺が凄いっていうか、俺の場合神様からギフトとして、能力をもらってるから、はっきり言えばずるしているようなものだし、誇れないな)


「そんなことないよ。ジークとクレアだって接近戦と魔法の両方使えるし、あまり変わらないよ」


「えーそうかなー?」


なんてことを話しながら幻の森の中に入っていこうとした。ちなみに今日は朝出たのが早かった為、昼食は食べずに入る。しかし幻の森に一歩踏み入れた所でジークに止められた。


「なー薄々感じてたんだけどよ。お前この進行方向で、森の中に入っていく気か?」


俺はジークの行っている意味が分からず、首を傾げていると、ジークに溜息をつかれた。


「はぁー、お前ほんとに分かってないんだな。幻の森にいる魔物達ってのは、基本的に縄張り意識があるんだよ。ゴブリン種はゴブリン種、一角うさぎ達は一角うさぎの縄張りがある。正確に、ここからここっていう範囲はないんだが、お前の行こうとしている道は、死への道だ」


「死への道!?」


「そんな物騒な名前がついてるのか?」


「まー死への道ってのは俺がつけた名前だけどよ、なんでこんな物騒な名前で呼んでるかわかるか?」


「たくさん人が死んでるから?」


「いや、分からないな」


「それはこの道が、多くの魔物の縄張りが重なってるからなんだよ。この道を通るとな、様々な魔物が、多種多様に入り乱れて襲ってくるんだよ。ケイはそう感じなかったか?」


「そう言われてみると、ゴブリンとか一角うさぎ、暴れ牛、大ガエルとかが、変則的に襲ってはきたな。でもこれが普通なんじゃないのか?」


「俺たち獣人は、とにかく鼻がいいんだよ。だからクレアもいずれ出来る様になると思うが、大体近くにいる魔物ってのが分かるようになる。この道はとにかく色んな魔物の匂いが入り乱れているんだよ。しかもそれが普通じゃないんだ。他の方向から入るとな、ゴブリンの出てくる地域が固まっていたりと、混ざることはない。だからこの道から入るのは相当危険だぞ?色んな魔物との戦い方をしっかりと理解してないと、すぐ殺されちまう」


(ミリアさんが意地悪で、この事を教えなかったとは思えないし、獣人しかそのことには気づいてないんだろう)


「そうなのか、教えてくれてありがとう。確かに、戦い慣れてないクレアが入る様な道じゃなかったな」


「いや、このぐらい気にするな。それにしても冒険者ギルドで、そういう事は言われてるもんだと思ってたぜ」


「ジークの様な獣人じゃないと気づけないし、誰も知らないんじゃないか?」


「そうなのか、確かにそう考えたら知らなそうだな」


「それにしても、ゴブリンしか出ない地域に行くと、ゴブリンしか出てこないのか?」


「まー仲間から追い出された魔物が、他の魔物の縄張りに入ってくるってこともなくはないけど、基本はゴブリン種の地域の所はゴブリン種しか出てこない」


俺はジークの説明を聞いていて、ずっと疑問だったことがあったので聞いてみた。


「なー、ずっと聞いてて疑問に思ってたんだけど、そのゴブリン種ってなんだ?ゴブリンはゴブリンだろ?」


「ケイ、お前それは本気で言ってるのか?」


「えっケイ、それ本気?」


「ごめん、ジークとクレアが何言ってるのか分からないんだけど」


ジークとクレアは、俺のことを信じられないといったような顔で見てきた。


「お前のそのちぐはぐさはなんだ?ゴブリン種には、ゴブリン、ホブゴブリン、ゴブリンアーチャー、メイジゴブリン、キングゴブリンがいるんだよ」


「はぁ!?嘘だろ!俺一度もゴブリン以外を見かけた事ないぞ」


「もしかしてケイはよ、死への道からでしか幻の森の中に入って行かなかったんじゃねぇーのか?」


「そうだな」


そう答えると、ジークが疲れ切った顔になってきた。


「お前それでよく生きてたな。だからそんなに強いのか?登録したての15歳の時から、死への道で戦ってたんならその強さも納得だわ。死への道はな、縄張りの端っこの方が重なってるから、ホブゴブリンから上の上位種と呼ばれるやつらは、そこまで出てこないんだよ。ケイが見たことないってのも、それが原因だな」


「なー、15歳で登録したって誰のことだ?」


「誰ってケイの事だろ?お前まさか、もっと早くから冒険者登録してたのか?あの制度使って。いや、でもケイはあの制度を知らなかったみたいだし、トルーヤも最近は使われてないって言ってたし、違うか」


(ジークのやつ、トルーヤさんのこと呼び捨てで呼んでるのか。それにしても俺ってジークとクレアに、最近登録したっていうの言ってなかったか)


「何ぶつぶつ言ってるのか分からないけど、俺が冒険者登録したのは、大体2ヶ月前くらいだぞ?」


ここで補足するがこの世界の暦は30日で1ヶ月と呼び、それを12回、360日が経つと1年というカウントになるそうだ。ここの辺りは日本とあまり変わらない。


しかし1ヶ月というくくりはあるみたいだけど、1週間というくくりはないらしい。だから2週間泊まらせてなどと言っても通じない。だから細かく日時を指定するときは、10日後と、日数を言わなければならない。


ちなみに、時計の時に話したかもしれないが、1日は24時間あって、この世界では1時間とは呼ばずに、1刻と言う。時計の鐘の音は3刻に1回鳴るので、3時間に1回鳴るということだ。


これは余談だが、この世界アルテミアには四季は存在しない。年中温暖な気候が続く。これは寒がりの俺にとっては嬉しいことだ。だからこの世界には冷房や暖房というのは存在しないし、衣替えなどというものももちろんない。常に春の様な天候だ。


この機会に、もう少しこの世界の事について教えてもらったことを話していく。


この世界には、地球と同じように陸と海が存在する。俺がいる国クラウディアは、人族が多くいる大陸ヒューマの中にある。ヒューマにはクラウディア国の他に


自由の国 リバーティ国

実力主義の国 シャイル国

魔導の国 マギ国

女帝国 レディーカ国


の4つの国がある。


そして大陸ヒューマの他にも大陸は


亜人が多くいる大陸 デミ

魔人が多くいる国 デビリニア


の2つが存在する。


デミには4つの国があって


獣人の国 ビースタ 

エルフの国 フォレス

ドワーフの国 ソイル

多種多様な国 ミクシル 


があるそうだ。


最後に魔人が多くいる大陸デビリアには1つの国しかない、


魔王が統べる国 キングス だ。


魔人、魔王だからといって悪いやつというわけではなく、有効的な関係を築けているので、戦争といったことはないそうだ。


ここで話を戻そう。


2ヶ月という言葉を聞き、ジークとクレアは何を言ってるのか分からないという顔をした。


「は!?嘘だろ、2ヶ月だって?そんなの新人中の新人もいいところじゃねぇーか!」


「それなのにケイはそんなに強いの!?」


その後も色々と言われたりしたが、早口過ぎて最初の言葉しか聞き取れなかった。その後少しすると落ち着いたのか、喋る早さが元通りになった。


「前々からケイはおかしい奴だと思ったけど、その更に上をいってるな。まー仲間としてやっていく分には心強いんだけどな」


「私とケイって、冒険者歴2ヶ月しか変わらないのか」


クレアがなんだか嬉しそうな雰囲気だったけど、多分気のせいだろう。だって俺と冒険者歴が近いだけで喜ぶかわいい女の子がいるわけないからな。


「じゃあ気を取り直して、死への道以外の所から、幻の森へ入っていくよ」


「なんだか、入る前から疲れたけどいいぞ」


「おー!」


俺達はジークいわく、ゴブリン種の出る地域に入るための道に入っていった。


ーマジックボックスー

金貨1枚 大銀貨1枚 銀貨7 枚 

大銅貨0枚 銅貨9枚

(117万0900円)


下級ポーション×9

中級ポーション×2


解毒ポーション×2

解麻痺ポーション×2

解眠りポーション×2


石剣 鉄剣 銀の小盾 鉄の胸当て


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