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異世界生活は堅実的に  作者: ケイ
37/52

37話 Cランク

2階ヘ上がると馴染みのある声が聞こえた。


「おっ予想以上に来るのが早かったな」


声のする方へ顔を向けると、赤の牙の4人が2階の食堂で座っていた。


「ここに来たってことは、切り裂き大熊を倒してCランクになったんだろ?おめでとう」


「もうCランクだなんて早いわね、私達でも1年はかかったのに。でもおめでとう」


「ホントだよなー、それでも期待の新人だとか、優秀だって言われたのに、あっさりとケイはCランクになるとか優秀すぎだろ」


「でも、アーク相手に怯まずそこそこやれてたから、僕はすぐ来るだろうなとは思ったよ」


「いやな?俺だってそれは知ってたけどよ、悔しいもんは悔しいだろ」


「ほらアーク、グレン、そんなこと言う前に言うことがあるでしょ」


「そうだったな、おめでとう」


「そうだね、おめでとう」


「赤い牙の皆に祝われると恥ずかしいけど、ありがとう。でもなんで皆ここにいるの?今日は休みにしたとか?」


「いや、今日ギルドに来たらトルーヤとばったり会ってよ。その時に、ケイに卒業試験で切り裂き大熊狩りに行かせたって言うからよ。初めはもう切り裂き大熊を狩りに行かせたのかって思ったんだけどよ、トルーヤが狩れる実力はあるって言うし、ケイのことだ、失敗はしないだろうと思って今日は祝ってやるために残ってたんだ」


「わざわざ俺のために残ってくれてたのか、ありがとう」


「まぁいいってことよ」


「そうだぜ、そのおかげで俺は昼間から上手い酒を飲めたしな!」


「全く、飲むなとは言わないけどケイが来てから本番だっていうのにアークは」


「それにしてもどう狩ったの?この前のアークとの模擬戦を見た感じだと、狩れる実力をつけるまでにもう少し時間がかかると思ったんだけど」


「おっ、それは俺も思ってた。流石に早すぎるなってよ」


「前に新しい技を練習してるって話したでしょ?」


「そんなこと言ってたわね」


「ああ、ケイが全身筋肉痛になってた時だろ?」


「そう、その時の技をトルーヤさんと完成させて、その技で切り裂き大熊も倒したんだよ」


「その技は魔法なの?」


「そうだよ、魔法の応用かな?」


そう言うとエマが俺に詰め寄ってきた。


「魔法なのね!見せてほしいわ!」


(魔法使いのエマは魔法の話になると興味が抑えられないみたいだな)


「おい、エマ。あまりケイを困らせるなよ。エマも冒険者は基本的に力を周りに見せびらかすものではないって知ってるだろ?」


「だって、見たいのに」


ザックに怒られたエマを見て、なんだかいたたまれない気分になった俺は


「ここだと流石に見せられないから、また時間があったら見せることにするよ。今更赤の牙の皆に隠すとかもないしね」


「本当!?嬉しいわ、ありがとうケイ」


「そうか、悪ぃな」


「おっそれは俺も興味があるな」


「僕も興味がありますね」


お酒の話をしていたアークとそれを注意していたグレンも話に入ってきた。


「それじゃあ、また今度時間があったらまた模擬戦でもしようよ。ただ技を見せるだけじゃつまらないでしょ」


「そうだな、トルーヤに鍛えられたケイの実力も知りたいしな」


「それはいいわね」


「ケイも中級冒険者になったし、ここらでもう1度上級冒険者の格というのを見せつけてやるよ」


「まったく、アークは何を言ってるんですか。アークに冒険者の格がどうのなんて誰も言われたくないですよ」


「あぁ?なんだとグレンやるか?」


「前衛のアークと後衛の僕じゃ戦いになりませんよ。僕に何も言われたくなかったら、もう少しお酒を飲む量を減らしたらどうですか。食堂の人に謝ったり、アークを運ぶのはいつも僕なんですからね」


それを言われるとアークは何も言えなくなり


「うっそれはすまん、俺が悪かった」


「少し気をつければいいですよ」


ここで話を変えるためか、ザックが話を振ってきた。


「まー模擬戦はまた今度ってことだな。とりあえず今日は祝おう。俺達は食堂で待ってるから、受付で用事を済ませてこい」


ザックがそういうと赤い牙の4人は食堂の席へと歩いていった。


(こういう所はしっかりリーダーって感じだな)


俺は用事を済ませるために受付へと向かった。

受付には1階とは違って2人しか受付がいなかった。ちなみに1階にはミリアさんとダリアの他に4人と常に6人は受付嬢がいる。


(やっぱり、Cから上になるといる数が結構減るのかな?)


その内の1人の列に並び、少し待つと俺の番が回ってきた。


「ケイ様ですね?下から報告は来てますよ。私はセリーナといいます。名前はお好きなように呼んでくださって構いませんよ。それでは冒険者カードとお持ちになっている紙を提出してください」


1階の受付嬢達も出来る女の人って感じだったが、セリーナさんは更に出来る上司といった雰囲気がある。俺は言われたままに冒険者カードとミリアさんに渡された紙を提出した。


「お預かりします。武器と魔法の欄に何か追加されますか?」


「いえ、空白のままで大丈夫です」


「かしこまりました。それでは少々お待ちください」


そう言うとセリーナさんは奥から銀の板を持ってきて。脇に置いてある魔道具にその銀の板と冒険者カード、紙を重ね、魔力を流し込んだ。すると冒険者カードに書いてある内容が、銀の板に写されランクの所がDからCへと変わっていった。GからDと毎度変わる度にこの光景には驚かされたがこうやって上書きみたいなのも出来るのか。


「はい、出来ました。こちらをお返しします。以前の冒険者ギルドカードはこちらで保管させてもらいます」


俺は受付嬢から冒険者カードを受け取った。それを見ると銅で出来ていた冒険者カードの素材が銀に変わり、そこには


ー冒険者ギルドカードー


名前ケイ

ランク C

職業 冒険者 武器ー 魔法ー


と書いてあった。


「Cランクからは銀色になるんですね」


「はい、CとBランクの方は銀、Aランクの方は金、Sランクはミスリルとなります」


(うわ、ミスリルとかいかにもファンタジーといった名前が出てきたな)


「ここからは少し中級冒険者とはについてと注意を少しだけ説明させてもらいます。まずCランク以上の冒険者には、それなりの権力としての力を持つことが許されています。Cランクですと、大体男爵様と同じ位の権力と思われて大丈夫です。ここからは注意となりますが、いくら権力を持っていようとも、その力を悪い事に使った場合、ギルドから酷い場合はランクを剥奪ということもありえますのでご注意ください。ケイ様は1階にいる受付嬢から評判が良いので、そのままのケイ様なら何も心配はいりません。他に何か聞いておきたいなどはありますか?」


「今は大丈夫です」


「分かりました。それではパーティーなどはどういたしますか?Cランク以上のクエストとなるとソロは厳しくなってくる所もありますが」


「そうですね、では良い人がいるなら組んでみたいと思います。前にミリアさんに頼むと約束をしていたので、ミリアさんに探すのを頼むことはできますか?」


そういうとセリーナさんは笑顔になり


「分かりました。ではミリアに頼んでおきますね」


「ありがとうございます」


俺はセリーナさんにお礼を言い、食堂にいる赤い牙の下へと向かった。その後はザックの奢りで遅くまで祝ってもらい、俺は夕焼けの宿まで帰りそのまま一日を終えた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


マジックボックス

金貨1枚 大銀貨7枚 銀貨7 枚 

大銅貨0枚 銅貨9枚

(177万0900円)


下級ポーション×9

中級ポーション×2


解毒ポーション×2

解麻痺ポーション×2

解眠りポーション×2


石剣 鉄剣 銀の小盾



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