表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界生活は堅実的に  作者: ケイ
35/52

35話 認識の違い

35話目です

「とはいっても、切り裂き大熊ってどのくらい奥にいるんだろう?あまり奥に入りすぎると、切り裂き大熊よりも強い敵に出会う可能性もあるし」


俺はそんなことを考えたので、200m程進んだのち奥には進まず、横に向かって歩くことにした。少し歩いた後生命察知の範囲に1体の切り裂き熊が入ってきた。


「1体だけなら魔法を使うまでもないな、体術で倒そうかな」


俺は切り裂き熊のもとへ走っていった。


切り裂き熊 Lv15


切り裂き熊までの距離が10mを切る辺りで、切り裂き熊が両手を上にあげ、威嚇してきた。


「グガァー!」


俺は動きを止めず、むしろ加速をしながら切り裂き熊へと向かっていった。切り裂き熊は、懐に入ってこようとする俺に対して、持っている立派な爪のついている腕を俺めがけて振り下ろしてきた。爪は当たると脅威だが当たらなければ意味はなく、身体能力の上がってきている俺は、難なくその攻撃を更に懐に入ることによって避け、懐に入った後は切り裂き熊の顎めがけて掌打を放ち、脳を揺らすことによって気絶させた。気絶した切り裂き熊は後ろに倒れ、そのまま気絶している切り裂き熊の首元にグラムを突き刺し、止めをさしつつ血抜きもして、マジックボックスにいれた。


「いくら切り裂き熊の体格がよくても、速さや力の強さはトルーヤさんの方が圧倒的に上だから、そう考えると冷静に対処できるな」


そんなことを考えつつ俺はまた歩き出した。


歩きながら出てくる反応に引っ掛かる切り裂き熊を倒していると、お目当ての相手は、俺が9体目の切り裂き熊の止めをさす時に現れた。


「おっ、強そうな反応が生命察知の範囲に入ってきたな。ん?待てよ、これすごい勢いでこっちに向かってきてないか?」


生命探知に切り裂きよりも体格が大きく、かつ強さが3、4倍は強そうな反応があり、切り裂き大熊かと喜んだのも束の間、血の臭いでこちらの居場所がばれているのか、すごい勢いで向かってくる切り裂き大熊を迎え撃つために、止めをさした切り裂き熊をマジックボックスにいれ、ここ2週間で使いなれた魔法を発動した。


「雷纏い!」 (305/500)


手には短剣のグラムを持ち構えた。グラムの表面にも雷を付与している。すると、凄い音をたてながらこちらに向かって来る魔物を目が捉えた。


切り裂き大熊 Lv35


(強いって聞いてたが、俺戦ってきた中で1番強くてLv16なんだけど、いきなりレベル上がりすぎてないか?)


俺はうるさく鳴る心臓を落ち着けようと一度深呼吸をして、目の前の敵を見据えた。


切り裂き大熊は熊らしく四足歩行でこちらに威嚇をしながら走ってきていた。


「グガァッーー!」


俺はこのまま迎え撃つのも悪手だと思い、走ってくる切り裂き大熊に向かって走り出した。すると周りが遅くなるのが分かる。雷纏いの状態になると動きが速すぎて周りが遅すぎて景色がゆっくりに見えるのだ。使い始めの頃は速すぎて、動いた後の景色しか見ることが出来なかったが、今は慣れたことや身体能力の上昇に伴い、動いている最中の周りの景色も見えるようになった。


動いてから3秒程で、切り裂き大熊の真横までたどり着いた俺は、グラムを覆う雷の量を、体を覆う雷の量を減らすことによって増やし、剣の長さ1m程の雷剣にして、動くそぶりをみせない切り裂き大熊の首へと振り下ろした。少しずつ切り裂き大熊の首がずり落ち、切り裂き大熊はその勢いのまま地面に突っ込んでいった。


「あれ?これで終わりでいいのかな?」


とりあえず切り裂き大熊をマジックボックスにしまい


「んーこれでいいのか、いまいちよく分からないけど、とりあえず今日は帰ろう」


まだ日は真上にありお昼ぐらいなのだが、俺は変えることにして帰路についた。


今から他の敵とやるのはなんとなく嫌だったので敵に会わないように道を選んで帰っていると遠くの方で悲鳴が聞こえた。


「キャー!嫌だ、来ないで!」


「くそ!何でこんなにいるんだよ。バルト!何でもいいから魔法を使え!」


「もう魔力がありません!」


「くそ!使えねーな!」


よく見るとこの前俺を誘ってきたパーティードラゴンスレイヤーのメンバーが切り裂き熊3体に襲われていた。どうやら魔法で倒せず、近づかれてしまったらしい。もう少しで切り裂き熊の爪によって裂かれてしまいそうだったので、俺は助けに入ることにした。


「雷纏い!」  (155/500)


足に力を入れて一気に切り裂き熊に近寄った。

認識される前に刀身を長くしたグラムで2体の切り裂き熊の首を切り落とし、雷纒いを解いた。ここまでくるとドラゴンスレイヤーの皆に見えるようになり


「す、すごい!」


「誰だお前!」


「新しい魔物か!」


「なんだこれ、、、」


それぞれが別々の反応をとっていた。するとリュイと呼ばれていたリーダーの子が俺に気づいたようで


「お、お前はこの前の!Gランクの新人だな!」


(俺は相変わらずGランクって勘違いされているのか、もうDランクなのにな)


リュイの発言によって、切り裂き熊である程度の実力は見せたはずなのに、Gランクだと分かるとすぐに俺を下に見てきた。


「お前!俺達の獲物を横取りしたな!これは俺たちのだぞ!」


「お前、良かったな俺達Fランクのパーティードラゴンスレイヤーの仲間に入れてやるよ」


「しょうがないから、あなたの彼女になってあげてもいいわよ?」


面倒臭くなってきたので、俺は切り裂き熊は放置し、ドラゴンスレイヤーの人達を無視してその場から走って逃げた。後ろで何か言っているが無視することにした。そこから走って西門に着くと銅貨1枚を払い、街の中へと入っていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


マジックボックス

金貨1枚 大銀貨3枚 銀貨9 枚 

大銅貨7枚 銅貨9枚

(139万7900円)

下級ポーション×9

中級ポーション×2


石剣 鉄剣 銀の小盾


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ