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【機人転生】 俺、伝説の種族だったの!?  作者: 新
機械な種族に転生
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20話 新装備2

評価を貰えていたのでやる気が出て続き書きました。


追記 1〜6話に加筆と修正を加えました。かなりマシになったと思うので、ぜひご一読を。

「それで、コイツ(千変魔水)のお陰で見た目は完璧だが、防御力はあるのか?」


ここに来た理由は女神から「碌な装備を渡せなかったから、勝手にこの研究所から持って行ってほしい」と言われたからだ。なんで研究所なのに武装庫なんて物騒なものがあるのかは知らん。


だが、メアリーが意味もなくこんな見た目だけを変える装備を渡すとは思えない……と思っていたらーー


「なるほど。……では、失礼します」

「うん?……ぶはっ!?」


ーーいきなり腹を殴られた。殴られた俺はなんとか踏ん張り、後ろに少しだけ下がる程度で抑えた。ッつーか……!


「くっ。いきなりなにすんだ!?」

「ではもう一つ失礼します」


そう言いながら今度は壁を殴るメアリー。ドゴン! という凄まじい音が部屋の中に響き、壁には大きな亀裂が……メアリーの拳は壁に手首までめり込んでいた。


すげぇ威力だな……。


「今見て頂いたように、壁を殴った威力と同じ力でマスターの腹部も殴らせてもらいました」

「……え?マジで? その割に俺、結構ピンピンしてーーああ、なるほど。コイツの防御力を証明してくれたのか」


腹をさすりながらそう言うとメアリーは頷いていた。あれだけの拳を食らって俺が感じたのは衝撃のみだったな……コイツ、かなり優秀な防具になる魔物なんだな。


「っていうかメアリー」

「はい、なんでしょうか?」

「お前ならこんなこと(実演)しなくても口で説明できたんじゃ……」

「…………」


気まずい顔で顔をそらされてしまった。

えっ。なんか俺が悪いこと言ったみたいじゃん。


「……いえ、その通りですね。申し訳ありませんマスター。マスターと面と向かい合って話せて……嬉しい、と言うのでしょうか。少々、浮かれてしまいました。今後は注意致します」

「メアリー……」


そう言ってメアリーは俯いたしまった。悲しそうな顔で。ああ、もう……。


「ーーべつにメアリーを責めたかったわけじゃないさ。……っむしろ、ドンとこい!って感じだ! 今まで俺も頭の中で声だけがする状況が寂しかったからな。俺もメアリーとこうやって話せて嬉しいよ」

「マ、マスター」

「お? そんな顔もするんだな。やっぱり生身のメアリーを見ると今までのイメージが壊れるなぁ」


少し驚いた顔を見せたメアリーを見て俺は笑った。

AIだからって感情がないわけじゃないんだな。いいことだ。……コレは女神にも感謝だな。


「……私は自分の装備を見繕うので、マスターも気に入ったものがあればいくつか選んでください」


それだけ言ったメアリーは振り返って装備の山に行ってしまった。……流石にそこまで察せない男じゃないさ。けど、耳が赤くなってて可愛かったな。


「んー。どうすっかなぁ」


正直、武器については必要ないと思ってる。俺の体自身が武器みたいなもんだし、殴る蹴るだけで相手に大ダメージを与えられるという格闘家にとっては喜ばしい事だ。……まぁ機人だからできることなんだろうけどな。


「となると……便利アイテムがあればいいか」


コレからのことを考えると持ち運びが楽にできて

かつ、俺たちの役に立つ物だな。


けど、メアリーと違って俺はこの山のようにある道具の名称も使い方もわからん。さて、どうしよう。


「うーむ……ん? なんだか胸に違和感が……うおっ」


悩んでいるとスライムが胸から細く伸びていた。伸びている先には……腕輪?


「……それを取れってことか?」


ぷるぷる。


と肯定するかのように震えた気がした。


「ま、自分で選ぶと失敗しそうだしな。優秀な装備であるスライムを信じてもいいだろ」


俺はスライムが指していた腕輪を取り手首につけた。 ……ていうか、やっぱり使い方わからん。どうしたもんか…………!?


『ザザザッ……本当にこの腕輪に無限空間の魔法を組み込めたのか?』

『ああ。機神さま直属の研究者も太鼓判をくれた。それで使用方法なんだが……』


ノイズ混じりの映像が流れ込んできた。



「なんだこの映像ーー『開け、門よ』……?」


ーー突然、目の前の空(・)間(・)に穴が空いた。


「!?……なんだコレ……」


穴なの……か?


何も考えずに俺はヨロヨロとその穴に近づき、徐に手を入れた。


「……なにも起きないな」


特になにも起きなかった。

そうなると、なんなんだこの穴は? 俺の言葉に反応して出てきた気がするんだが……。


ぷるぷる!


「ん? どうしたスライム」


スライムはさっきと同じように別のアイテムにその体を棒のように伸ばして指し示していた。

俺は無言で指されていた剣っぽいものを手に持つ。


「これがどうしたんだ?」


プルッ! プルプル。


「この穴にコレを入れろって?」


プル。


「なんとなくコイツのことが分かるのがなんとも言えないな……」


剣を穴に放り投げた。黒い穴は音も出さず剣を飲み込んだ。……特に変化は無しか。


「うーん……『プルプル』ってまたか。次はなんだ?」


今度は穴の方を指している。正確には穴の中を強調して指してるか……?

とりあえず俺はまたも穴の中に手を突っ込んだ。

ん……? なんか……手に当たるな。


コツッと指に当たるそれは硬質な感触だった。というかこれって……。俺は手探りでそれを掴み、引きずり出すように腕を引き抜いた。そして手に持っていたのはーー


「さっきの剣、だよな」

「マスター。その腕の装飾品は……形状から予想。……もしやムゲン・リングでしょうか?」

「っ……知ってるのかメアリー」


いつのまにかメアリーが背後に立っており、内心ビックリしたのは内緒だ。

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