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終末の魔王  作者: 南溟道人
9/17

議場とその周辺

余が参上したとき。

尚書令藤原新平(ふじわらしんぺい)技監令平孝充(たいらたかよし)は既に着座していた。

思えば。

至尊が登極を宣されたときもこの4人がここにいた。

実質的には我々が元勲である。だが形式的には

先帝…異界から文字を持ち込んで

法典や史書を与えた人…

の国と事業を継承したことになっている。

そして。各部の卿や無任所の参議のほとんどは継承が公布されたのち帰服した有力者たちだ。

本来なら元帥源隆盛(みなもとたかもり)もいた筈だが…

(是非に及ばず)

死んだ者のことを考えても意味がない。

…ややあって。

洞窟族の有力者・大蔵卿大伴清輝(おおともきよてる)と森族の貴婦人・兵部卿林翠玉(はやしすいぎょく)が来た。

あろうことか大伴大蔵卿は戦闘用の算盤。林兵部卿は弓を持っている。

森族の弓はまだしも戦闘用の算盤など何にするつもりなのか。

だがそれ以上の問題は。

議場に来るまで余が遭わなかったことだ。

森族は体つきが華奢なだけでなく植え込みを通るときに気配を消すことができる(宮城ですべきことではないが)が。

洞窟族の巨体が見つからないのはおかしい。

隠し通路のようなものがあるのだろうか?

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