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エピローグ
本日2話目です
「パチパチ」
暖炉の火が時おりはぜる音が聞こえる。
夜の帳はもうすっかり下りている。
外は真っ暗だ。
室内で、ひとりの女性が小さな女の子に絵本を読み聞かせていた。
「ママ、早く続きを読んで!」
「はいはい。本当に絵本が好きな子ね」
母は娘に絵本の続きを読み聞かせる。
もうすぐ佳境だ。
女の子は眠くなってきたようでうつらうつらし始めた。
「そして、遠い、遠い空の向こうからやってきた2柱の神様は、私たちに知識を授けてくださいました。
その知識のおかげで、私たちは豊かな生活ができるようになったのでした。」
「パタン」と本の閉じる音がした。
「これが私たちの星に伝わる、むかし、むかしのお話よ」