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闇夜の中の図書館  作者: 無名人
9/16

人間達の町


 …悪魔(あくま)とは、怪異(かいい)魔物達(まものたち)(なか)でも(とく)強大(きょうだい)存在(そんざい)だ。人々(ひとびと)()らす(まち)魔物達(まものたち)()らす(もり)は、(むかし)から悪魔(あくま)支配(しはい)されていた。それによる恩恵(おんけい)災厄(さいやく)交互(こうご)()けながら人々(ひとびと)魔物達(まものたち)()らしていた。悪魔(あくま)人々(ひとびと)魔物達(まものたち)にとって畏怖(いふ)対象(たいしょう)だった。ジュリはそんな悪魔(あくま)被害(ひがい)()けた結果(けっか)(きず)ついてしまったのだ。




 ジュリとレオナは、リアを人間達(にんげんたち)()らす(まち)()れて()った。そこには、大勢(おおぜい)人々(ひとびと)(あつ)まって()らしている。リアがこれだけ大勢(おおぜい)人間(にんげん)()たのは(はじ)めてだ。

魔物(まもの)(もり)(ちか)くにあるのにこんなに人々(ひとびと)()らしているのですか?」

私達(わたしたち)見張(みは)っているから、魔物達(まものたち)(おそ)っては()ないと(おも)う。」

レオナは魔物達(まものたち)人々(ひとびと)(おそ)わないように見張(みは)っているというが、それでも悪魔(あくま)までは見切(みき)れないと()っていた。

「あの(もり)も、(むかし)人間(にんげん)(とお)っていたからね。」

(まち)(もり)(となり)()わせだったが、それぞれ(こと)なる世界(せかい)があった。お(たが)いの世界(せかい)(おか)さないと()めてから、別々(べつべつ)(みち)(あゆ)んで()たのだろう。




 悪魔(あくま)対抗(たいこう)する(ため)退治屋(たいじや)として()()がった人間(にんげん)()る。その一人(ひとり)がブルーだ。(かれ)仲間達(なかまたち)(とも)にかつてこの()(わざわ)いを(あた)えていた強大(きょうだい)悪魔(あくま)であるレッドを(たお)したのだ。

「この(まち)(かみ)見放(みはな)されたようでね。(いま)悪魔(あくま)(かみ)のように(うやま)(ひと)()る。だが、ジュリのように悪魔(あくま)による被害(ひがい)()ける人々(ひとびと)()る。(ぼく)はそんな(ひと)(ほう)ってはおけなくてね。退治屋(たいじや)になったんだ。」

ブルーはジュリの(そば)でそう(かた)った。ジュリはレオンと(わか)れた(あと)悪魔(あくま)(おそ)われ、その(とき)にブルーに(たす)けられたのだ。

悪魔(あくま)()(ころ)人々(ひとびと)(おび)えながら()らしていた。(もり)魔物達(まものたち)もそうさ。だから、僕達(ぼくたち)がレッドを退治(たいじ)したんだよ。でもそのせいで(ほか)悪魔(あくま)もこの(まち)(もり)()てしまった…。」

「そうだったのですね…」

「お(にい)さんが悪魔(あくま)(かか)わっているのは本当(ほんとう)なのかい?」

ブルーはリアにそう()くが、リアは(くび)()った。

「いえ…、(わたし)には(なに)()かりません…。」

「そっか、それなら無理(むり)(こた)える必要(ひつよう)はないよ。レッドやジュリを(おそ)ったレベッカ以外(いがい)にもまだ悪魔(あくま)()るらしいからね。(いま)警戒(けいかい)しているんだ。」

ブルーはリアに(やさ)しくそう()った。



 ブルーはリア(たち)自分達(じぶんたち)(いえ)(まね)いた。ブルーが退治屋(たいじや)仲間達(なかまたち)()らしている。(なか)簡素(かんそ)(つく)りだったが、広々(ひろびろ)使(つか)えるようになっている。

「そういえば(わたし)、ずっと魔物達(まものたち)一緒(いっしょ)()ごしているけど、悪魔(あくま)とどう(ちが)うのか()らないわ。」

「そっか、それならこの(まち)(つた)わる悪魔(あくま)(はなし)をしてあげよう。」

ブルーはそう()って三人(さんにん)(もり)(まち)境目(さかいめ)()かった(ころ)(はなし)をした。リアは様々(さまざま)物語(ものがたり)(ほん)()んで()っていたが、この(はなし)()いた(こと)がなかった。

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