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音芸神話 - yukito's side story -  作者: 七海 雪兎
第二章 -providence-
14/69

FREEDOM DiVE↓ / xi


博士「反重力の靴作った」


私「・・・・・・?」


博士「重力に逆らえるんだよ」


私「なにそれ超ヤバイ」




というわけで、博士からもらったこの靴。

早速履いてみましょう。


・・・・・・・・・・・・。


私、ちょっと浮いてる?

なんかよくわからないけど、体が軽くなった気分です。

背中に羽でも生えたのかと思って、そっと手を回してみたらいつもの背中でした。

がっかり。

ところでこのまま動けるのかしら?


・・・・・・・・・・・・。


あ、歩けますね、普通に。

これ実は浮いてないのではないでしょうか?


・・・・・・・・・・・・。


ごめんなさい浮いてました。

目線高くなった気がするなーとは思ってたんです。

もう完全に浮いてます。

10cmぐらいでしょうか。

せっかくですのでこのまま散歩でもしてみましょう。

もしかして水面を歩けたりするんでしょうか。

・・・・・・試してみましょう。

都合のいいことに、博士の研究所にはプールがあります。

なんだかとっても楽しみです。


・・・・・・・・・・・・。


さて着きました。

年中水は張ってあるので、今すぐにでも試せそうです。

そーっと、そーっと、足をプールに・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・。


おお、浮いてます。

水面を歩くというか、浮いてます。

考えてみれば当たり前ですね。

今は1mぐらい浮いてます。

試すまでもなくわかる話でしたね。


・・・・・・・・・・・・。


なんだか浮くのが加速してきている気がします。

こうしてる間にももうさっきの二倍ぐらい浮いてます。

楽しくなってきたので、散歩を続行しましょう。

そうですね、手始めに博士の保有する山まで行ってみましょう。

徒歩10分とお手軽コースです。


てくてく、ふわふわ。

てくてく、ふわふわ。

てくてく、ふわふわ。


はい着きました。

あっという間ですね。

しかし山の麓に向かったつもりが、中腹に到着してしまいました。

どうしましょう。

せっかくですので、このまま頂上を目指してみましょう。

頂上から見る景色はすばらしい。

今は日中なので星が見られないのが残念です。

・・・・・・おや、いつの間にか頂上です。

とは言っても私の目線の高さが、ですけど。

うーん、いい景色。


・・・・・・・・・・・・。


おや、博士が私に向かって手を振っています。

口元に手を添えて何か叫んでいるようですが、私の耳には届きそうにありません。

仕方がないので私もにっこり笑って手を振り返しておきましょう。

おーい、博士ー・・・なんて。


そんな間にも私の体はぐんぐんと上昇して、雲に手が届きそうです。

今それぐらいの速さで上昇しているのか検討もつきません。

どちらかというと、まるで落ちているかのようです。

空に、落ちる。

・・・ふふふ、なんて詩的なんでしょう。

なんて言ってたら、本当に雲に手が届いちゃいました。

雲ってとっても冷たいのですね。

せっかくなので、雲と戯れていきましょう。

体は相変わらず落ちていくけれど、飛び込むことは出来るみたいです。

飛び込むポーズ、になるんでしょうか。


えいっ。

ふわっ。


うーん、触れてる実感が温度しかありません。

思ったより楽しくない。

まあ仕方ないですね。

そうこうしてる内に雲すらなくなって、私は今どこにいるのでしょう?

ちょっとお散歩のつもりがこんなに遠くまで来ちゃいました。

ここまで来たついでなので、宇宙にでも行って見ようかと思います。

この靴で行けるのかはわかりませんが。

というか既に宇宙に私はいるのでは?


・・・・・・・・・・・・。


辺りが暗くなってきました。

と思ったら眩い光が向こうから。

あれは太陽ですね。

こんにちは。

ぺこりと頭を下げてみたものの、太陽は私を完全に無視。

失礼しちゃいます。

でも私は怒ったりしません。

太陽もきっと忙しいのでしょう。

いつしか星がきれいに見えるようになっています。

そして大きな月。

なんて美しいんでしょう。


・・・・・・・・・・・・。


美しい、と言えば我らが地球。

なんて青いんでしょう。

こうやって大地を眺めるのは初めてですね。

博士はまだ手を振っているのでしょうか。

私には見えませんが、きっとお昼ご飯でも食べてそうな気がします。

私は既に食べたので、悔しくもなんともありません。


・・・・・・・・・・・・。


どこへ行こうか。

悩んでる間に地球がドッジボールみたいな大きさになっちゃいました。

太陽もグングン縮んでいきます。

ひたすら宇宙へと落ちる私。

このまま次元を超えてどこかへ行ってしまいそうです。

やだ、これって小説書けるんじゃないかしら。

そしてベストセラーになって、印税で暮らしていくのです。

博士にも多少おすそ分けしないといけませんね。


・・・・・・・・・・・・。


ところで私、どうやったら家に帰れるんでしょうか。


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