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097-思い出せない記憶と母さんの態度-1P
母さんが目を覚ました日、それまであまり眠れていなかったからか、目覚ましの音にさえ気づかず、僕は深い眠りについていた。
「リーウィン……あなたの運命が変わりました」
聞き覚えのある声がそう口にする。
この声に聞き覚えがある。だけど誰だっけ……。顔は口元まで見えているのに鼻から上が暗くて解らない……。
「運命とは……?」
運命……。どこかでそんなことを言われた気が……。どうしてだろ? 知っているはずなのに、なにもかも初めてのように思い出せない……。
僕は喉元で引っかかっているような、記憶の断片を消されたような不快感に苛まれながらも、キョトリとした声色を落とす。
その瞬間、目の前の誰かはゆらゆらと揺らめき、ふっと目の前が真っ暗になる。
そして、




