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35/37

35:終わりの始まり

「最後のキーワードはログハウスの扉」


 と言うことは使用すべき魔法は帰還の魔法。


「さ、私も魔女の端くれ。君たちの最後の希望として守り抜いてあげるリレミト」

「ここは……ログハウスの前?」

『あら……思ったより早く来たわね』

「一つ目の悪魔……」

『ふふ……国までは送ってあげるから後は自力で城まで帰りなさい』

「待って、その対価は何?」

『貴女の師匠への貸しよ。私にとってはこれ以上無いレベルで最高の対価よ』


 契約としては最悪かもね。だけど、今は頼るしかないか。


「お願い。私達を送って」

『おやすみなさい』


 あ……れ……?


『ふふ……地面で寝かせるのは意地悪だったかな?』

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