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35:終わりの始まり
「最後のキーワードはログハウスの扉」
と言うことは使用すべき魔法は帰還の魔法。
「さ、私も魔女の端くれ。君たちの最後の希望として守り抜いてあげるリレミト」
「ここは……ログハウスの前?」
『あら……思ったより早く来たわね』
「一つ目の悪魔……」
『ふふ……国までは送ってあげるから後は自力で城まで帰りなさい』
「待って、その対価は何?」
『貴女の師匠への貸しよ。私にとってはこれ以上無いレベルで最高の対価よ』
契約としては最悪かもね。だけど、今は頼るしかないか。
「お願い。私達を送って」
『おやすみなさい』
あ……れ……?
『ふふ……地面で寝かせるのは意地悪だったかな?』




