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11:ゲイボルグ(竹)
「ん?なんか飛んでくる?…ッ!」
殺意の無い殺意マシマシな竹槍が数本、太さ違いで飛んできたね。もちろん名状し難きバールの様なモノで迎撃したよ。
次弾は…来ないね?こっちから討って出たいけど…この子達を守るって点において、それが出来ないんだよね。
「お姉さん…」
「大丈夫、私の手の届く範囲ならなんとかしてあげるから。魔法薬の扱いは雪の専門なんだけどなあ…作るか」
「雪って誰だよ」
「私の親友にしてライバルにして同じ日に一緒に家出を極め込んだ家出娘仲間かな」
あの頃より地獄なのであれば、それは真の地獄しかあり得ないというか、私は信じないからね。




