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幼児退行  作者: 藤原
全ての始まり
12/104

変化

和人と美香は手術から丸二日目起きなかった


その二日の間にも体は確実に変わっていた。


そして遂に二人は目覚めた。


違和感でおかしく感じた。


先に起きなのは美香だったが、上手く喋れな


いのだ。


職員が来るのを待とうと思ったら、和人も起


きてきた。


和人はまだ寝ぼけていたのかフワフワしてい


た。


和人が起きてすぐに職員が入ってきた。


そしてこう言った。


「詳しい説明はこの後でする。


ここから移動する。


今回はベッドに寝たままでいい。


職員がベッドごど移動させる。


あと数分で移動する。」


その言葉通り三分程で職員が数人きて移動


した。


移動して起き上がると、職員から説明を受け


た。


「君達にはこれから10年以上をかけて更生


してもらう。


詳細は言えないが、手術や薬の投与がその一


歩だ。


下準備はこれで終了した。


それからもう一つ。


君達が入所する期間だが、その更生プランが


始まってからカウントされる。


それでは質問はあるか?


なければあと三週間程眠ってもらう。


栄養については心配ない。


安心して眠ってくれ。


それから眠っている間動かないようにさせて


もらう。」


和人は質問した。


「あと三週間程眠る理由はなんですか?」


「確かにもっともな質問だ。


だが今は言うことはできない。


言いたいことはそれだけか?」


「はい。」そう答えると職員は部下に指示を


出した。


そして「それでは今から、君達に麻酔薬を


投与する。


いい夢を見てくれ。」と言った。


和人は何をしたいのかがさっぱり分からなか


った。


そう思いながら夢に落ちた。


和人と美香は眠っている間にも職員は暇では


なかった。


「山本さん、今から何をすればいいですか?


いつもと同じでいいですか?」と言ったのは


配属一年目の新人、豊田。


そして山本はこの職場のチーフだった。


そして山本はこう指示をした。


「いつもの作業でいい。


終わったら呼んでくれ。」


そして指示をすると山本は忙しそうに、他の


棟に消えていった。


美香と和人のいる部屋にいるのは三人。


豊田、市川、本田だ。


三人共配属一年目の新人だった。


その中でも豊田はリーダー格だった。


その三人が最初に行ったのは、二人の手足を


動かないようにただし緩く、大の字にするこ


とだった。


腕と足を結んでいるのは黒いベルトだった。


緩くしかし抜けないように。


結構難しい作業だった。


次に行った作業は二人の髪の毛を刈ることだ


った。


もっともな投与している薬の影響で抜けてき


ているが、完璧を求めて行っていた。


これで一通り終わったので三人はチーフの山


本を呼んだ。


山本は「お疲れ様。最後に歯の手術をするか


ら準備して。


私もすぐに行くから」と言った。


その30分後に山本は手術室に入ってきた。


そして、二人の歯を全て抜き始めた。


最後に消毒などをして。


元から歯がなかったかのように処置をして終


わった。


後はこの二人を特別監察室に移動させれば


終わりだった。


後は何もすることなく、しっかりと二人の健


康管理をして待つだけだった。





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