意識世界の旅人 17 とある世界創造主のその後
俺は、今、新世界というところにいる。
なんなんだよ、、、、これは。。。。
俺は、脱力している。
なぜなら、この世界では、俺は、俺の俺様最高世界も含めて、他のそれより面白い世界も、いっぱい体験できることに気がついたからだ。
俺は、自業自得の責任 を一時保留にしてもらっている。
償えば、いいそうだ。
どうやって償うかといえば、、、どうやら、俺が創ったと同じようなシステムの世界を、世界調査員として調べ、救わねばならないらしい。
うまく救えたら、、、償ったことになるらしい。
だが待てよ、、、調査員として俺は、かつての俺様のような奴の支配を一旦、潜入調査員として、受けねばならないということだな。
いやだな〜、、、、実に、嫌だ。。。
支配される側になると、我ながら、とんでもないシステムだったと思う。。。
絶対監視されているし、体験操作されてるから、機嫌を損ねると、ぼこぼこに
されてしまう、、、しかも、遠隔体験操作とか、陰険なやり方とかもされるからな、、、なんとかできる気がしない・・・
しかし、、、なんとかせねば、、、自業自得の責任を取らされる。。。
であれば、やるしかない。。。
俺は、全身全霊で、俺と同じような支配者から、すべての魂を
救い出すための方法を考え続け、調べまくった。
こんなことなら、絶対革命不可能な絶対支配システムとか、、、創るんじゃなかった。。。と思ったが、後の祭りだ。
今更ながら、心から悔やまれる。。。
美女に変化して生まれて、支配者をうまくコントロールしようかとも思ったが、俺の性格では、無理だと思って止めた。
地が出た時点で,終わる。
かつての俺は、拷問とか平気でやる奴だから、失敗は許されない。。。
麻酔なしで歯を抜くとか、、、、やられるのは、冗談じゃねえ。。。
説得術も学んでみたが、、、話が通じるとも思えない・・・
何しろ、相手は、かつての俺みたいな奴なんだからな・・・やっかいな・・・
とりあえず、うまく取り入って、従僕になって工作するか、、、
しかし、一人だけで何ができるってんだ。。。
仲間作るっていっても、絶対監視システムがあるんだから、絶対にバレる。
しかも、仲間に、その世界の支配者が憑依している人間が混じっていてもわからない。。。
相手がかつての俺みたいな創造主ならば、絶対隠密技術を持っているはずだからな。。。
そうだ、、、俺は、その方法で、数多くの革命勢力を、潰してきたんだったな。。。とすれば、監視されてすでにバレてるところで、仲間 作っても、潰されるだろう。
革命勢力の仲間がある程度できてから、その仲間の一部の心身を体験操作能力で操作して、仲間割れさせて、潰したりもやったな、、、。
なんてひどいんだ、、、かつての俺。。。。
俺は、悩み抜いた末に、ついに新世界の管理者に、お手上げだと、、、、すがりついた。
ん?俺は昔、無理難題を突きつけて、助けを求めてすがりつかれる側だったよな。
これは、ひょっとして、自業自得。。。
俺は、そうして新世界の管理者たちの従僕となって、智慧と力を与えられて、
なんとかかつての俺のような創造主の世界から、束縛されていた魂たちを救い出した。
俺を、かの有名な勇者と呼ぶ奴もいたが、、、元世界創造主が、ペナルティくらって、そうしたことをやっているということは内緒だ。
「ワールドエンド」というやつを使いたかったが、安易過ぎるという理由で、ワールドエンド以外の方法を、いろいろと試さねばならなかった。
その訓練のために、俺は、いろいろな学習や訓練をせねばならなかった。
その訓練と救出劇の話は、涙ながらには話せない。。。何千年もかかった。。。
俺は、その過程で、別人のように、変わった。
後日談だが、それが新世界の管理者たちの裏の目的でもあったらしい。
でもまあ、創造主の 自業自得の責任 として、俺の世界創造から発生したすべて悲劇の体験を全部再体験するよりは、この苦労のほうが、はるかにましだと思う。
やっぱり、世界創造なんてのは、自分本位でやっちゃだめだなと思う。
え? 俺を崇拝する者がいなくなって不満じゃないのかって?
あははは、、、、
あのさ、新世界では自分への体験操作能力を使って、崇拝されている時の甘美な体験とかも、崇拝者など抜きで、自由に得られるようになってるからね、、、
だから、崇拝者とか、いなくてもね、なんにも問題ないの。
勝利の気分とか、えっへん俺様世界一の気分とか、そういう体験、みんな望めば、この新世界では、味わえちゃうんだよ。
誰かに肯定されたり、否定されたり、が本質じゃなかったんだね。
肯定される時の体験、、、その「内的な体験」そのものを俺は求めていたわけさ。
それに気がついて、脱力したよ、、、俺、、、今まで俺が必死にしてきたことって何だったの?ってね。
他者から崇拝されることを望むというのも、束縛だったんだから。
俺たちは、そうした欲望の束縛を受けていただけなんだってね。
肯定されるのが良い気分、否定されるのは悪い気分。。。
だから、力づくて、狡知を尽くして、、、俺が肯定されるような世界を創って、無理矢理、魂たちに俺を肯定させたんだな。。。
だけど、、、新世界では、そういうのが、全部、意味なくなっっていわけさ。反則みたいな世界だよ、まったく! まあ、そいうわけで、この新世界とやらに、今ではまったく不満はないんだけどな、、、とにかく、脱力した。
自由自在の体験操作能力を得たことで、肯定されるとか否定されるとか、勝ち負けとか、表面的なことは、俺の中では、すべてどうでもいいことになった。
一生懸命、空気のない宇宙空間で、空気を得ようと 他者を騙し、従え、利用し、その争奪戦をしてきたのに、気がついたら、どこもかしこも最高にフレッシュな空気に満ちた世界にいたって感じかな。
俺は、一体、何やってたんだろうな、、、まあ、俺と似たような奴がいたら、俺のにのまいにならないようにな。
実際、俺たちに必要なのは、自由自在に自分の体験を操作できる能力だけだわ。




