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第2章 1ー 47
どうしようもない、どうすることをも知らない、あの生々しく真剣な旋律の数々と、その崩壊は、若かくて、ただ美しくて、美しくて、ただ…ただ美しくて、仕樣がなかった!
ルタンとカサは日蝕の痰を絡め合うほど、愛し合った。
互いの悪夢もそうであるが、心のなかにある腐った檸檬のガランドウさえも、耽美なものであった。
二人、あれば、世界の此処や、何処や彼処にいても楽園として八億煌めいては、クリームのようにじゃれ合った。
二人は、二人だけの鍵を創造した。
その鍵は、太陽よりも輝いていた。初めは、その光のあまりの眩しさに、驚きを隠せなかったが、抱擁の微笑みを続ける二人の命の胸に、その鍵が、勿体ないほどの至高のエクスタシーと共に、親和し、入ってきた。
その力によって二人は、世界の此処や、何処や彼処にいるときでさえも、その愛の揺りかご、愛の指輪、包まれる愛の安寧は、よりやさしく、そして、よりあたたかく約束された。
至高の愛の天使達もいつまでも、いつまでも二人のそばを離れようとはしなかった。愛はこの世界の太陽よりも先に産まれて、全世界は愛を、ただ愛、愛だけを、愛、その全てを、まばたきをしないまま、歌い、描き、書き、踊っている。
※続く




