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奈落島(ならくじま)

えぇ~こちらを読んでくださっている方々・・・

遅延して申し訳ないです。

ようやく最新話上げることができました。


天文14年(1545年)14歳



 陸奥国の浪岡具永と、南部晴政から関東からの援軍もあってか、『何とか退けることが出来た』と幕府に文が来たようだ。

 ただ、『恐山周辺の木々が死に絶え、代わりに黒い彼岸花が咲くようになった』とも書かれていたらしい。

 北陸の立山に東海の富士山には、今回の異変はなかったそうだ。


 それにしても京の人達って噂が好きだな~。

 そして宇治の方でも、きな臭い話が聞こえてきた。

 紀伊国と阿波国の間、淡路国の南に巨大な渦潮が発生したらしいんだが、淡路国の方では地形的に起こりやすいらしいんだが、紀伊と阿波の間はかなり距離があるから、巨大な渦潮が出来ると言うのはおかしいらしい。

 管領細川家と三好家が水軍を率いて、威力偵察?と言う物をするらしい。

 なんだろうすっごく嫌な予感がする。

 宇治村の人たちや母上達には、近くの山頂に避難するように言っておいた方が安心できる気がする。


 宇治村の人達に、もしもの時の避難の助言をしてから4日後、三好孫次郎なる武士がやってきた。

 どうも母上と顔見知りだったらしい。

 実は恋仲だったとか、そういう関係か?それにしても世間話にしては長いが、一帯どういう話をしているんだ。

 ただ端々(はしばし)に聞こえる言葉に、「冥府」やら「尖兵」とか「守護兵招集」とか如何にもな、危ない言葉が聞こえるんだが……大丈夫だよね?


 それから数ヶ月が過ぎ、例の巨大渦潮がどうなったかの詳細が畿内に伝わってきた。

 何でも巨大な島が巨大渦潮から浮上してきたそうだ。

 中は阿蘇のような窪地になっており、人の住めそうな平野部分もあると言う・・・だが、その島の中心部分には直径約1kmぐらいの底の見えない巨大な穴が広がっていると言う。

 その巨大な穴周りを探索していた際、足軽の一人が崖の壁面の約50m下に『黒い彼岸花』が咲いている大地の見つけたと言う報告が上がったらしい。


 母上から、そろそろ元服をしてはどうかと言われた。烏帽子親はどうするのか?と尋ねると、孫次郎殿が烏帽子親になってくれるらしい。

 それって三好孫次郎殿の事か?俺を元服させて何をさせたいんだ?

 そう思ったので母上に聞いてみたら、「孫二郎殿が侍大将として鶴王丸を起用したいそうよ。」と……、足軽大将とかすっとばして、いきなり侍大将!?下積みなしにか……って、父親が父親だったな、そこら辺は飛ばせるか……


 それから暫くして、烏帽子や元服装束を携え・・・いみなも含めた呼び方として『足利あしかが義経よしつね』と名乗ることになった。

 それにしても、義経って・・・九郎判官になれとでも言うのか?


 そして元服後、烏帽子親となった三好殿から、この様に告げられた。


「奈落への先行探索兵100名の一人、禁裏十二神将と禁裏八十八星宿衆の一人として奈落探索に参加してもらいたい。」( ̄ー ̄)


 禁裏十二神将に禁裏八十八星宿衆って、たしか本にこう書いてあったな……、厨二病とか言うんだっけ?そんなことを頭の中に浮かべながら、このように切り返してみた。


「行くにしても、鎧や弓槍は如何するというので?幾ら血筋が良かろうと、現在の私はそこらの農民と同じですよ?というか、そんな将衆が居るんですね。」(;-_-)=3


 と、答えたのだが・・・


「最近、細川家と幕府の金蔵かねぐらに用途不明の金銭の減りがあったらしくてな。それと其の方がまだ村人が眠っている明け方に不可思議な型の鎧を身につけていたと、報告を受けてな。何かつながりがあると思ったまでよ。この事は儂と儂の近習しか知らん返答は如何に?」(*≧m≦*)


「母上達の生活を保証してくださるのなら、参加も止む得ませんね。」 (=_=;)

【何気に誘導に引っかかり自白しているという】




 それから数日後、滞りなく儀式は終わり母上たちは三好殿の処でお世話になることになった。

 その時こっそりと「よく細川の力(お金)を削いでくれた。」と小さな声で俺に礼を述べていた。

 そして俺は、巨大渦潮から浮上してきた巨大な島に、例の黄金聖鎧を持って行くことになった。

 まあ。宝物庫からいつでも取り出せるんだけどなw




 天文15年になり、俺も15歳になった。

 母上と三好殿の話し合いの結果、母上達は三好殿の京屋敷で世話になることになった。

 俺は先行探索兵として約半年分の糧食を宝物庫に入れ込んでおいて、荷駄兵2人を付けてもらい1ヶ月の糧食を引いてもらう事にした。

 先行探索兵の役割として「穴の探索」、「陣地の構築」、「簡易農地の開発」を行うことになっていた。


 天文15年7月に出陣式が行われ、『奈落島』と名付けられた島に、摂津国と和泉国の境目に有る街『さかい』【昔はこう書いたとも】から船で渡ることになった。


 初期探索と陣地構築ができ次第、建材と共に大工達が送り込まれ家々を作ることになるのだが、三好殿からは「伝え聞いた不可思議の力で、城が買えるならそれを拠点地にして良い」との許可も戴いたんだが、どの規模の城が置けるかにもよるんだよな。


 縄張りなど考えると『越中高岡城【江戸期】』や『尾張名古屋城【安土桃山期】』、『駿府今川館【安土桃山期】』に『鎌倉鶴岡八幡城【室町期】』の様な城のある地形があればな。

 『平城型』よりも『平山城型』で、物見櫓や天守閣が有る城がきっと良いだろう。『奈落穴ならくけつ』が見えるから、侵攻を受けてもすぐに分かるだろうし。


 共に奈落島に来た内の一人が島の内陸部を山頂から見て、小さく呟いたのを耳にした……。




黄泉比良坂よもつひらさか』と……。




単純に短く書きます!!


次話は未定ですw

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