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第67話
その日はそれで終わり、また幾日か似たようなルーティーンで続いていて、ようやくひとまとまりの実験は終わりを迎えた。
「……今日まで世話になったな」
まるで実家のような安心感があったこの部屋も、これでおさらばだ。
もう外もすっかりと夜になっていて、痕は寝るだけ、という雰囲気がする。
だからか郷愁にかられ、おもわずレイへと声をかける。
「どういたしまして」
「この世界はどうなるんだ」
「元のように消えるだけです」
「……そうか」
馴染みだしたばかりではあったものの、わずかな時間とはいえこの世界を現実と思うようになっていたほどだ。
なくなるのは少し寂しさもある。
それでもなお、実験は実験だ。
「では、おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
布団に入り、それでもなお未練を残しながらもこの世界を後にした。




