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我慢の女神は惰眠を貪りたい。  作者: 櫻塚森
第五章 主人公再び
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にじゅうなな

デイビス王子は、暫く城で謹慎処分となり、あの日周囲にいた貴族や有名商家の息子は各々の家で処分を待っているらしい。


物凄く面倒くさいことだけど、両親と一緒に王城に行った。プライベートなお部屋での話に出てきたのは、

(女神堕ち……。)

って言葉。

私を心地よい眠りに誘う神様の力。

でも、ふわピンク…ステラさんの女神は、愛と美を司る神だと聞いた。私の神様と違って加護を持った子供は数年に一度の割合で生まれるみたい。神に課せられた試練は“愛されること”なにそれ?どういうこと?

加護持ちは、自身に加護を与えた神と似た色合いになるらしい。ってことは、愛と美の女神様って、ピンクブロンドなんだ。加護持ちは、自分が幸せになるために、つまり愛されるために好意を抱いた者に無意識の魅了を発動してしまうらしい。

過去の歴史からそれは、秘密裏に語り告げられている事実で、シグルズ叔父様の研究の結果判明した。大体が当該娘のせいで恥を晒す結果になっていたようで一種の被害にあった家は娘の存在も魅了にやられた子供や当主のことを秘密裏に処理し口外を封じた。それでも人の噂になんとやらで、魅了使いの娘のことは色々な所に残されていてシグルズ伯父様は、それらを探し出すことにかけては天才だった。伯父様の研究は、愛の女神のことだけでなく、色々な加護持ちについてなされてて、国家機密扱いとなった。ファフナー国王陛下は伯父様の研究に一目置いてて彼を自由にさせているのだと両親から聞いた。

私が小さい頃、眠り続ける私のことを心配した家族一同があの手この手を使って色々調べた結果、お母様のお兄様であるシグルズ伯父様が適任だったと言う。私の睡眠欲だって神様のお力、加護を受け取り、使うために必要な試練って聞いてる。けど、試練のために人の心を操るような魔法を無意識で発動させちゃうなんて……こわっ。

国王陛下は過去の事例から、ピンクブロンドの髪を持つ娘が現れた場合は速やかに報告をするよう探っていたみたい。けど、

「ダンバイン男爵令嬢は、学園に編入するにあたり、試験会場では、金髪に髪を変える魔法を掛けていたらしい。学園では見た目や言動を偽る行為は禁止していたが、魔力の少ない令嬢にとって一番得意な魔法が見た目をオシャレに飾ることだった。」

無言。

『せっかくキレイな金髪に変えることが出来たのに、お父様に似た色に変えたかっただけなのに、』とステラさんは面接会場で泣き出し、付き添い人であったダンバイン男爵も乱入してきて大混乱。

自然に魔法が切れて元の色に戻るまでっていう特例がとられた。ステラさんは元の色は赤毛だと申請していた。金髪は徐々にピンク色に変わっていったけど、ダンバイン男爵が彼女の母親は赤毛だったって言ったもんだから、ピンク色は途中経過なのだろうと思われていた。

思い込みは怖いわね、そんな事情があってステラさんは見逃され、気が付いた頃には、デイビス王子を始めとした多くの令息が彼女を守っていた。王家の方々はデイビスとステラさんの行きすぎた行動に『ピンクブロンドが地毛じゃない?』って漸く気付いたんだけど、時既に遅し。また、第三王妃様との面会を許していたのもデイビス王子にはダメだった。

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