表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我慢の女神は惰眠を貪りたい。  作者: 櫻塚森
第二章 婚約騒動
PR
27/91

じゅうさん

誤字報告お待ちしております。

時系列?そんなの関係ねぇ!とか言ってます。

そもそもー、

国王がスフィアを妃として迎えたいと言った時、側近達は反対した。

既に王妃となっていた2人の妃は、其々の実家が思っている以上に、国を、王を支える者として協力し合っていた。その志の高さには皆が感心していたほどであった。また、2人の王妃の作り上げた後宮は、行儀見習いに来ている貴族令嬢にも好評で、若い女性達が今最も働きやすく、人気のある職場ともなっていた。


国王ライオネスは、為政者としては前政権がもたらした腐敗を一掃し、民のため改革を推進した立役者ではあるが、若さゆえ、考えが甘くなるところがあった。その辺りのフォローと根回しをしたのがアルビナ妃と言われていて、彼女が嫁いで5年でファフナー王国は歴代最高の栄華を極めたと言っていい。

アルビナ妃曰く、国王に自分の意見が通ったのには理由があるのだとのことだった。

若き国王にとって、信頼し相談できる相手は、幼い頃の色々を知っていて父、母以上に自分を導いてくれた兄のような存在、信頼している分、彼からの評価が何よりも恐怖だと感じる叔父のラーゼフォン公爵だった。彼は優しい笑顔の裏でライオネスの打ち出した政策の見直しを何度もさせた。心が折れなかったのはライオネスの矜持が高かったからで、国を良くするためなら何だってしてやるとの決意が高かったからだ。公爵が切り出した見直し案は無視できないものであったが、譲れないこともあったライオネス。2人の間に吹き荒れる風は周囲を震えさせた。公爵は、ライオネスの成長を頼もしく思っている反面、非情になれない一面のデメリットを告げ、彼を追い詰めているようにもアルビナには見えた。もちろん、公爵は引き際を分かっているのだろう。いつもライオネスがキレる一歩手前これ以上は駄目だと思うタイミングで、公爵は、自分の息子ではなく、次期宰相候補の一人でもあったアルビナの介入を許した。今、思えばそれすらも公爵の考えだったのだろう。ライオネスとアルビナは、戦友のような信頼関係を築いていった。

宰相は、前政権の後始末に追われることになった当時の王太子の現状を打開するためには、才女として名を馳せていたボトムス公爵家長女アルビナが必要だとした。アルビナは、ボトムス公爵家一の頭脳と言われながら、家の繁栄よりも国のことを考えるが故に親や兄弟から煙たがられている令嬢だ。宰相でもあったラーゼフォン公爵は、将来ファフナー王国初の女宰相になるだろうと噂される程の人材を放置しておくつもりはなかった。女性の地位向上は国の発展には欠かせないと考えるアルビナと、女の幸せは結婚、公爵家に生まれたからには王家に嫁ぐのが正解!としか考えていないボトムス家との間に入ったのだ。尊敬する上司の彼に乞われ、共に国を支えようと言われては断ることなど出来なかった。

「私が王妃で心配ではございませんの?宰相閣下。」

ラーゼフォン公爵に尋ねたアルビナは彼の自信に満ちた顔を見て迷いを払拭した。

「何一つ心配事はありません。アルビナ嬢なら国王の良き戦友となりましょう。」

ただの王妃ではなく戦友になれとの宰相の言葉にアルビナは婚姻を受け入れた。ラーゼフォン公爵はアルビナの性格をよく分かっており、敵対関係にあると言ってよい家の娘を信頼してくれた。ならば、応えるしかないと思った。

国王とアルビナ妃、そして、3年後に嫁いできたエマ妃は、宰相と協力し、内政を見直し国の産業を活性化させ前政権の負債をVの字回復させた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ