エピローグ
エピローグ
「先輩起きてください!」
「あ……あぁ……。あと五分……」
「ダメです。そんな言葉を許していたらいつまでたっても起きないじゃないですか」
「もうちょっと……もうちょっとだけだから……」
「そんなこと言うなら。ここに放置されてるエッチィ本を朗読します。というかなんで出しっぱなしなんですか」
「……それは昨日見たから……。っておいやめろ」
「昨日見ただなんて……まだ傷口が塞がってないっていうのに性欲だけはあるんですね……。正直引きます」
桜子はジト目で久典を見る。
「いや、これは違うんだ!」
「あれ、なんだかこのページだけスルッて開けますね。このページがお気に入りなんですね。ちょっと見てみます」
「やめろやめろ。やめろって!」
「…………先輩? なんでこのページの女の子の顔に私の写真貼ってるんですか?」
「だからやめろって言ったじゃないか!」
「確かにこの巨乳加減とか似てるかもしれませんが。先輩そんな事するぐらいな私の体を堪能したら良いじゃないですか!」
そんなことを言われて久典は、いつも十分胸を堪能させてもらってるけどな。と心のなかで言った。
「まぁ、でも嬉しいです」
「……嬉しい?」
「だって先輩が私に興味を持ち始めたってことじゃないですか。それは私にとって良いことなんです」
「飯食ってくる!」
久典は逃げるように部屋を出て行った。
「まったく、先輩は……」
「いってきまーす」
久典の母に見送られ、久典の家を出る。
「せーんぱい」
甘い声を出しながら桜子はいつも通り、久典の腕に飛びつく。
「ねぇ、先輩。私のおっぱいの感触どうですか? 最近また大きくなったんですよ。先輩が揉んでくれたお陰ですね」
「僕はそんなことしていない」
「何言ってるんですか。いつもこうやって腕で私の胸に刺激を与えてるじゃないですかー」
「押し当ててきてるのは桜子だろ!」
そんな会話をしていると。
蒔菜と遭遇した。
昨日とは変わって髪の毛がかなり短くなっている。
「髪、切ったの?」
驚いて、久典は挨拶の前に聞いた。
「…………えぇ、イメチェンしたの」
蒔菜は目を泳がせながらそう言った。
桜子はというと蒔菜をじっと睨んでいる。
「じゃあ……。あ、そうだ久典くん。今日から一緒に帰らないことにしたから。その辺よろしくね。あとは……その、ごめんなさい」
「……そっか。僕こそ、ごめん。今までありがとう。蒔菜のおかげで入学してからずっと楽しかった」
「……そう。それは……なんというか。うん、ごめんなさい」
そう言って蒔菜は足早に久典たちの前から去っていった。
「先輩、なんで私以外の女の人と話してるんですか? 誰が許可しました?」
「えっ、いや、挨拶しただけじゃないか」
「先輩を殺します」
そう言って桜子は少し楽しそうに微笑んで、久典を刺そうとたが、久典は逃げ出した。




