ティアとの出会い
俺の名は雨宮勇喜、ごく普通の田舎で暮らす高校3年生だ。
放課後、勇喜は柄の悪い3人の男子高校生に校舎裏に呼び出された。
「もう...やめてください...。」
勇喜は今にも泣きそうになりながら、土下座した。
「『やめてください...。』だって!w いいじゃん!元々陰キャで誰にも相手されないんだからさ!ww」
学校での勇喜は成績は下からワースト1位、運動もできず、それにして陰キャと言う事からイジメられていた。
中でも藤田正鷹と言うイジメの主犯を中心に勇喜へのイジメが続いていた。
「正鷹さん〜♪もっと懲らしめちゃっていいんじゃないですか?」
すると正鷹は勇喜の顔面を蹴り飛ばし、勇喜の歯が一本取れ正鷹は喋る。
「あぁ〜なんて気持ちが良いんだ〜!何も持ち得ていない奴から、さらに搾取する時の快感!!もっとだァ、もっと奪わせろ!!」
正鷹は過去にも、喝上げは勿論、親に買ってもらった大事な内履きに穴を開けられたり、シャーペンを奪い取り山の中へ放り投げられ、今も見つかっていない。そして大事な弁当までも奪われ食べられた。
正鷹の拳が勇喜の顔にクリーンヒットした。
満足したイジメっ子達が帰って行くが、勇喜はその場所からすぐには動けなかった。
勇喜は一人寂しく歩道を歩き帰る。
「痛てて...今日のはやけに酷いな...お母さんに何て言おう...。」
すると突然声が聞こえてきた。
「お前はこんなにも惨めに可哀想だと言うのに、神は天罰を下さない。では神が下さない天罰は誰が下す?」
何だ?何だ?と辺りを見渡すと一匹のトカゲが勇喜を見ていた。
勇喜はゾッとしながら再び歩き出す。
「無視はないんじゃないか?」
勇喜が振り返るとなんとヤモリが喋っていた。
「えぇ....キモち悪る...。」
ヤモリが怒っているが、少し可愛げもあった。
「せっかく親切心で寄り添ってやってんのにそんな言い方はないだろう!!」
勇喜はヤモリが喋ってると言う状況についに頭もおかしくなったのかと思い、なるようになれの精神で話を聞いた。
「自己紹介がまだだったな。私は"ティア"と言う。我ながら可愛い名前だろ?」
ティアは何故か誇らしげにしていた。
「えーっと...ティアは一体何の為にここに居るの?」
ティアは驚いていた。それもそのはず、喋るヤモリを見てその状況を否定しないからだ。
「私はずばり、"人助け"をしたい。先程のお前の状況を見る限りイジメられてるだろう?そんな哀れで可哀想なお前に相手を見返せる"力"をやろうと思って。」
勇喜は唾を飲み込んだ。
「力と言ってもタダって訳じゃない。契約だ。」
ティアの契約内容は、人間の事をよく知りたいとの事。
得体の知らない生物の契約に勇喜は戸惑わなかった。
「そんな簡単な事でいいなら...契約したい...。」
勇喜はずっと苦しかった。親には迷惑を掛けたくなくて、学校での出来事を隠している。先生に言えば奴らに仕返しされる。誰にも相談できず過ごす日々。だが、その日常にも終わりだ。
「じゃあ契約成立って事で...着いて来い!」
太陽が沈み出し、ティアにそう言われて着いて行くと学校の校舎裏に着いた。ティア曰くすぐ終わるとの事。
「こんな所で一体何を?」
ティアが声を上げると空間が捩れ、異空間への切れ目が現れた。
勇喜は困惑し頬を抓る。が夢ではない。
恐る恐る空間の中へ入るとそこは構造物はそのままだが、空は紫色で周りには謎の骨、地獄とも言える禍々しい場所が広がっていた。
「何だ...これ...。」
勇喜は衝撃を受けていた。
「やはりな...ここは藤田正鷹の"罪"で出来た異空間、名付けるなら。
【"強欲の学校"】と言った所か。」
勇喜はティアの言う"力"と言う物がますます分からなくなった。
すると突如、正鷹の取り巻きの男子生徒が2人居た。
「おっ!?珍しい獲物だな〜ってアイツ馬鹿宮じゃね?w」
時間帯的に学校から帰ったはずなのにと勇喜は疑問に思った。
「安心しろ...とは言えないがアイツらは"本人であって本人じゃない"アレは裏世界の自分。言わば人に見せない"裏の顔"だ。」
ティアの言う通りよく見てみると顔が全体的に暗く、黒いモヤもかかってる。人間ではない。
「気をつけろ...アイツらは襲ってくるぞ....そこで私の"力"の出番だ!」
いきなりそんな事を言われてもどうすれば良いのか分からない勇喜。もたもたしてる間に取り巻きの生徒達が勇喜に襲い掛かった。
「魂...術...?」
勇喜の脳に覚えのない単語を言い、襲い掛かってきた取り巻き共に手をかざした。
「なっ!?なんだコイツゥ!?」
凄まじい青い光が取り巻きの攻撃を防いだ。
「そう それが"私の力"名を"反逆の青蓮花"だ。」
『魂術』それは魂の輪郭を意識できる者に扱える異能力である。裏世界だけでしか扱えなく、裏世界を体験した者にしか扱えない。
「チッキショー...舐めやがってェェ...。」
取り巻き共が再び襲い掛かろうとするも時既に遅し。
"反逆の青蓮花"を食らった者は身体が蓮に侵され身動きが取れなくなり絶命する。
「す、すげぇ...。」
取り巻き共が消滅した。
「どうだ私の力は?強いだろう!!まあ、しばらくは私の力に頼ればいい。いずれ勇喜の"魂術"も発現するであろう。」
勇喜はこんな力を自分に授けるのとイジメっ子を見返す事になんの関係があるのか疑問に思った。
「一つ言い忘れていたが、裏世界の人間が死んだら..."現実の人間も死ぬ"」
小説初心者です。
読みにくい点がありましたら本当に申し訳ございません。
弁当の件はフィクションと言えど「捨てる」表現はしたくなかったので正鷹君に食べてもらいました。
物語はテンポよく書いていきたいです。




