後編:AI小説の影響についての考察
AIそれ自体はとても優れたツールだと思います。
しかしツールがもたらす結果は、使用者の使い方によって大きく変わります。
例えば、自動車は優れた移動ツールで人類の生活を豊かにします。
優秀な運転手が自動車を使えば、すみやかに目的地に到着します。
しかし運転手がアレな場合、目的地には辿りつけず、途中で交通事故になったり、場合によっては誰かが異世界に転生します。
AIもツールなので同じです。
AIを優秀な人が使えば、全世界のX(旧ツイッター)ユーザの大量の投稿を全て自動翻訳して言語の壁を超えるなど、人類に新しい世界を見せてくれる素晴らしい大仕事をします。
しかしアレな人が使えば、なろうのAI小説やXのインブレゾンビのように、みんなにゴミ扱いされるテキストを量産して、人類からは不用品としてミュートされます。
個人の感想ですが。
優秀な人とアレな人では、AIを使ってやることのスケールが全然違いますね。
同じツールとは思えないほど結果に天文学的な差があります。
宇宙と蠅くらいスケールが違う(※ベルゼブブ様を貶める意図はありません)。
また、優秀な人はAIを使っていることを堂々と公言して公表しています。
しかしアレな人はAIを使っていることを隠して自分が書いているふりをします。
何故でしょうね?
◆
AIは進化しているから、そのうちキモくない自然な小説も書けるようになるという意見もあります。
たしかに、AIに綿密な指示を出せば、読める小説も作れるのかもしれないです。
X(旧ツイッター)の自動翻訳では、ユーザのキャラクター性をAIが分析して、時には九州弁などの方言も使い、自在にキャラ立ちさせた翻訳をしていて面白かったです。
キャラ造形まで指示したのでしょう。
小説も、作者がキャラ造形やプロットなど細かくAIに指示を出せば、面白いものが作れる可能性はあると思います。
しかし……。
小説を書く場合で、作品のクオリティを上げることを目的とするなら。
AIに綿密な指示を出すよりは、自分が書いたほうが早くて効率が良いのでは……?
ボブは訝しんだ。
◆
作者が手間をかけずにポンと出したAI小説に、強い拒否反応を持つ読者は、増えることはあっても減ることはないです。
何故なら前述したように、ポン出しされたAI小説には同一のパターンがあり、人間の脳にはそれに飽きて嫌悪を感じるようになる機能があるからです。
そのためAI小説がランキングに野放しになっている状態が続けば、「AI小説が並ぶランキングをもう見たくない」と思うユーザが出て来る可能性があります。
それがAI小説だと気付いていないユーザも、AI小説の特徴を脳が認識したら「最近つまらない作品ばかりになった……」とゲンナリするので、同様の行動が予測されます。
そうなるとランキングから読み物を探すユーザが減り、なろう全体の閲覧数が下がるのではないでしょうか。
その状態が加速すれば、「AI小説ばかりの小説投稿サイトを見たくない」と思うユーザが増えて、サイト自体が過疎ってしまうかもしれません。
過疎ったサービスの行く末は、皆さんご存知の通りです。
なろうに大量に投稿されているAI小説は、例えるなら……。
人間が育ててきた作物で豊作になっている畑に、突然現れて、収穫を片っ端から食い荒らしていくゴブリンの大群のようなものです。
ゴブリンの大群は、自ら作物を育てることができないので、他人が育てた畑を狙うのです。
AI小説はタグ必須にして隔離するなど、何らかの対策を運営さんが行ってくれればと思います。
◆
私はAI小説の同一パターンに遭遇しているうちに、条件反射でAI小説に嫌悪感を覚えストレス・ホルモンが分泌される段階に至りました。
ストレス・ホルモンの分泌が常態化すると、鬱になったり免疫力が低下したりして健康被害が生じるそうです(うろ覚え豆知識)。
健康被害は怖いので、私はストレス原因はすぐミュートしています。
なろうのミュート機能は、読者が見たくない作品を非表示にして自衛できるように運営さんが用意してくれている便利機能です。
しかしミュートには1000件までという上限があります。
AI小説を投稿しているアカウントがわさわさ増えている現状では、ミュートの上限1000件は少ないと思います。
運営さんがミュートの上限を増やしてくれたら良いなと思います。
読者の健康を守るミュート機能を応援しています。
いつか勇者システムが現れて、ゴブリンどもを一掃してくれる日が来ると良いですね。




