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最終話 それぞれの恋

コミカライズが2巻、3巻が明後日発売です! 完結巻! コミカライズは書き下ろしやオリジナル展開含めて大変可愛く描いていただいています! ぜひお読みくださいね!


また、『北欧美少女のクラスメイトが、婚約者になったらデレデレの甘々になってしまった件について』小説1~4巻、コミックス1巻。その他、『キミの理想のメイドになる!』漫画のほか、新シリーズ『年下お姫様に振り回される大正ロマン結婚生活』(仮)なども予定されています! よろしくです!


「僕が弟だなんて、そんな……」


 フェリックス君が恥ずかしそうにするので、わたしとエレナは顔を見合わせて、くすくすと笑った。

 ふと思いついて、わたしは言ってみる。


「フェリックス君とエレナってそんなに年齢は離れていないし。弟じゃなくて、結婚相手でも良いと思うけど」


 わたしは冗談のつもりで言ったのだけれど、エレナは「えっ」と驚いた反応をする。

 それから、顔を赤くした。


「フェリックス君があたしと結婚……」


 フェリックス君も慌てた様子になった。


「アリサ様! 冗談が過ぎます!」


「ごめんなさい。でも、二人ならお似合いかなって……」


 エレナはちらっとフェリックス君を見る。

 そして、エレナは言う。


「フェリックス君はあたしのこと、どう思ってる?」


「そ、それは可愛くて、愛らしくて、美しい人だと思ってます。こんな人が結婚相手なら、きっと」


「幸せな家庭が築ける?」


 ふふっとエレナは笑うが、その顔は真っ赤だった。

 エレナは身を乗り出して、フェリックス君に迫る。


「あたしはミハイル殿下に愛されていないから。この世にあたしを愛してくれる男の子なんて、一人もいないと思ってた。でも……」


 エレナは小声でフェリックス君にささやく。

 フェリックス君は意を決したように、エレナをまっすぐに見つめた。


「僕は伯爵家を追放された人間です。身分違いですよ。それでもいいんですか?」


「そのほうが、あたしは燃えるかも。フェリックス君のためなら、あたしは公爵の娘っていう身分なんて、いらない」


 エレナの言葉に、フェリックス君はうなずいた。

 そして、フェリックス君は大胆な行動に出た。


 エレナの唇を強引に奪ったのだ。


「あっ……フェリックス君。ちゅっ……あっ」


 フェリックス君の情熱的なキスに、エレナも積極的に応えていた。

 予想外の展開に、わたしは固まる。わたしとアレク様だって、こないだキスを済ませたばかりなのに!


 フェリックス君はキスを終えると、いつもと違った凛々しい表情で宣言する。


「僕がエレナ様を……ううん、エレナを守ってみせます。ミハイル殿下になんて渡しません!」


 おおっ、とわたしは目を見開く。フェリックス君、男らしい。

 ただ、今もエレナはミハイル殿下の婚約者。その立場がある以上、これは不義の行いかもしれない。


 けれど、エレナは首を横に振る。


「ミハイル殿下と結婚したい相手なんて、いくらでもいるでしょう? うちの公爵家は落ち目だし。ミハイル殿下もこだわりはないよ。むしろ喜ぶかも。あたし、学校をやめて、こっちに残るつもり」


「そっか。なら、アレク様に相談してみるね。わたしもエレナとフェリックス君の力になりたいし」


「うん。またずっと一緒にいられるね」


 エレナはふふっと笑った。

 



 その夜。わたしはエレナとフェリックス君のことをアレク様に相談しに、彼の寝室へと上がった。

 もう寝間着姿のアレク様は、髪が濡れていて、いつもと違った色気がある。胸元がちらりと見えていて、けっこう鍛えているから、身体も筋肉質だし……。


 そういうわたしも、可愛いわたしを見てほしくて、ちょっと大胆なネグリジェ姿だ。胸元、透けすぎかな……。

 アレク様はわたしの報告を聞いて、ぶどう酒のグラスを落としそうになった。この国は、18歳でお酒を飲めることになっている。

 最近、わたしもアレク様もお酒を嗜むようになった。貴族の趣味でもある。


 わたしはいまいち、ぶどう酒の良さはわからないけど、アレク様と付き合って飲んでいる。


「エレナさんとフェリックスがキス!?」


「気にするところ、そこですか!? ミハイル殿下との関係は……?」


「まあ、ミハイルなんてどうでもいいさ。いや、ミハイルにうちの領地への介入の口実を与えるとやっかいだけど、そこはなんとかできるはず。俺にだって、まだ王都に人脈はあるからね」


 手紙を何通か認めれば、それで済むとアレク様は考えているようだった。

 はあとアレク様はため息をつく。


「それにしても、子供だと思っていたフェリックスがね……」


「そういうアレク様もわたしも、少し前まで子供でしたよ」


 くすりと笑うわたしに、アレク様が拗ねたような顔をする。


「もう子供じゃないさ。僕だって、アリサとキスしたし、それに……」


 アレク様が立ち上がり、よろめいた。わたしは慌てて、アレク様を支える。

 だいぶ酔っている。なれないぶどう酒を飲むからだ。


 だが、アレク様はそのまま、わたしを部屋の天蓋付きベッドに押し倒した。


「俺もアリサも大人なんだよ。そんな格好をされたら、俺だって冷静でいられないよ」


「アレク様……あっ」


 わたしはアレク様に強引に唇を奪われた。

 アレク様が男らしい。


 そのまま、アレク様がわたしのネグリジェを脱がす。


「あ、アレク様……」


「フェリックスに負けていられないよね」


 アレク様の目が「雄」の目になっていた。


「あっ……」


 そのまま、わたしはアレク様に求められてしまった。

 この後、すぐ、わたしはアレク様の娘を身ごもって、ついでにエレナも同時期にフェリックス君の子供を産むことになったのは、また別の話。

完結いたしました! 大変長らくおまたせしてしまって申し訳ありません。コミカライズはアリサたちが超かわいいので是非チェックください!

 

新シリーズ『年下お姫様に振り回される大正ロマン結婚生活』(仮)もよろしくです!


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