とある昼下がりの神殿で【本編には一切関係がありません】
「ちょっとあんた誰だよ!?」
神殿の中でまったりとビクティニアスとお茶をする見知らぬ男を見てマサルは警戒を顕にする。
「あっ、こんちわ。えっと作者ですけど…。」
「んっ?この世界の神様は俺たちだぞ?」
「いや、私はもう少し高次元的な神様?なんで…。」
男は体格が良く、のんびりとお茶をしながら、その視線はビクティニアスに向かい幸せそうにしている。マサルは自分の妻に向けられるその視線が少し気に食わない。
「で…あんたは何をしに来たんだよ。」
投げやりなマサルの言葉にそうだった!と何やら思い出した様子でカップを置く。
「ついに1500万アクセスと150万ユニークを突破したんですよ!これは快挙と言って良いと思いますよ!」
「「は?」」
マサルとビクティニアスは何を言っているのか分からなくて揃って首を傾げる。
「…と言ってもお二人には分からないでしょうから、この世界にとってとても素晴らしい事が起きたんだと思っていてくれたら良いですよ。」
「具体的には教えて頂けないのでしょうか?」
ビクティニアスが可愛くコテンと首を傾けながら作者の顔を覗きこむ。
「そうですね、大失恋し何もかもやる気がなくなった私がこんな風に世界を創っている…私にだって不思議に思いますし、家族なんて『は?お前なにしてんの?』って顔で見てるくらいですからねぇ…説明は難しいのですよ。」
「で、何しに来たんだよ!」
マサルは少しずつイライラし始めるが、それを一向に気にした様子のない男は自分でおかわりの紅茶を入れ、何処からともなく出した砂糖とミルクをたっぷり入れてから飲み始める。
「いやぁ、ダイエットしなさいとか言われたりするんですけどねぇ…って、何しに来たんだ?でしたっけ?………ふふっ、可愛い子供たちと会話してみたかっただけですよ。ちょっと1500万アクセスを自慢したかった…とかお祝いして欲しいなぁ〜って気持ちはなきにしもあらずですが、本当に可愛いビクティニアスを見て声を聞きたかっただけなんですよ。」
「可愛いだなんてそんな………えへっ♪」
誉められ慣れていないビクティニアスがテレッっと形相を崩した瞬間、何かが爆発した。
「てめぇ!用が済んだら帰りやがれ!」
マサルがアイテムボックスから取り出した巨大な岩はテーブルを粉砕し、作者と名乗る男に向かって迫る。
「イヤだなぁ…神殿が壊れちゃうじゃないか…。」
そう呟く男を通り抜けて岩は背後の壁を突き抜け、外へと被害と共に飛び出していった。
「じゃあ、私は帰るとするよ。同族嫌悪ってヤツだろうね、彼にとって私は天敵に見えるみたいだしね。二人とも、元気にしてるんだよ?」
そう言ったが最後、男はスッと何事も無かったかの様に消えていく。
「あ、マサル君。君はちゃんと神殿直しておいてね!次の話が始まる迄に頼むよ!じゃあ、次は2000万アクセスの時にでも来るよ!………2000万アクセス行くかなぁ………まぁ、なるようになるさ!じゃあね。」
マサルとビクティニアスの眼前には壊れたテーブルと壁に空いた穴…そして、その向こうでは激怒した顔のアデリナが神殿に向かう姿があった。
「じゃ、じゃあ後は宜しくね!」
そう言って神界に逃げ込んだビクティニアスに後片付けと怒られ役を押し付けられたマサルは暫し呆然としてアデリナの到着を待つのだった。
という訳で1500万アクセスと150万ユニーク突破です。いやっふぅ〜♪
いやぁ、こういう番外編ってのも書いてみたかったのでこれを期に挑戦してみました♪またには面白いもんですね(笑)




