表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

191/272

罪と罰

勾留されたマサルと回収されたマギアルウスは金髪メガネ委員長キャラのアテナさんにみっちり叱られる事となる。


「だいたい、ヘラ様が使って良いと言ったにしても雷霆(ケラウノス)はこっちの世界の神々にとって重要なものなのですよ!それを手続きもなく違う世界に持っていって使用するとは何を考えているんですか!!」


女子高生の様な若い美少女にしか見えないメガネ委員長のアテナさんに怒られても何となく悪い事したな、というよりコレなんてプレイ?と変な感情が芽生えたのは仕方ないと許してあげて欲しい…。


「ちょっと!聞いているのですか!?」


「はいっ!?聞いてますよっ。………で、どんな手続き取れば良かったのでしょう?」


「うぐっ、そうですね…一応生まれたての神の貴方に手続きの手順なんて知りようがないですものね。でも、雷霆(ケラウノス)がDVDをレンタルするより簡単に借りられる訳がないのは分かりますよね?」


「緊急事態でもですか?」


「緊急事態でもです。例外は認められません。」


アテナさんは融通がなかなかきかない子の様だ。クラスにちゃんとお友達いるのかな…ってリアルJKじゃないんだっけ…。


「でも、ビクティニアスたちが死ぬとアルステイティアは世界の崩壊の可能性もあった訳で…。情状酌量の余地はあるんじゃないかなって思うのですが。」


「そうですね、本来なら100年くらい封印して差し上げるのですがヘラ様からも嘆願が来ておりますし………そもそもそれを成す為に神になったのだとか。それでは………3年間の勤務奉仕をしながら神の力について勉強して貰います。文句あります?」


「勤務奉仕って何でしょう?………刑務所みたいな感じですかね?」


「雑用してても勉強にならないでしょ?ちゃんとした所で働いて貰うわ。」


「御世話になります。」


これなら懲罰と考えず研修期間だと思えば全く問題ない、むしろアテナはそれを狙っているのかも知れないが。


「で、こっちの謎生物だけど………取り敢えず神位と神力の剥奪ね。」


「ちょっと待て!そこは問題あるぞ…それは仮りにもアルステイティアの神だ。神位の剥奪はともかく神力の剥奪をして地球の神に神力がいくのは納得いかない。」


「アンタにどれだけの神力使ってると思ってるのよ!少しくらい還元しなさいよ!」


「俺を勝手に解決の道具にしたのは地球の神だろ!ちゃんと聞いてるんだからな!予知なんかをして他の神々の力も借りて組織でやったって事を!人の人生曲げておいて、その世界から取り立てみたいな真似が許されると思ってるのか!」


「………誰よ?そんな事バラしたのは。」


「アルステイティアもその馬鹿いなくなって大変何だから神力は返還して下さいね。」


「分かったわよ!返せばいいんでしょ……うぅ、ゼウスの給料から天引きしてやる。」


マギアルウスはゼウスが使った神力の補填として連れてこられただけの様で、アテナは明らかにピンクの羽付きの象を見ようとしなくなった。


「取り敢えずは、それはアルステイティアの物って事で返還しちゃったらどうですか?」


「………一応、 神罰って事で連れて来たから罰を与えないと返せないのよ。」


「じゃあ、神位を剥奪して地上を守る聖獣としての仕事でも与えたら如何ですか?そんなに見てくれも悪くないですし………どうせなら廃棄よりは有効活用しないと。」


「じゃあ、それで………何でそっちがまとめてるかは気になるけど面倒だし決定にしましょう。」


そういうが早いか、ポイっとマギアルウスは地面に現れた魔法陣から放たれる光に消えていった。


「じゃあ、さっそく勤務奉仕先に行って貰うわよ。」


「因みに勤務先って…………。」


「アンタは物作りの神なんでしょ?だったらヘパイストス様のとこが妥当でしょうね、頑張って働いてくるのよ!じゃあ、行って来なさい!」


「えっ?ちょっと待っ………。」


マギアルウスと同様に魔法陣で強制転移させられ勤務奉仕生活が始まるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ