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【祝1000万アクセス】雨に濡れて

1000万アクセス記念です

「雨に中で〜歩く君の横顔を〜♪」


ずぶ濡れの雨の中、マサルは街の外に出て草原をご機嫌に大声で歌いながら歩き回っていた。


「それ何の歌なのよ?何か微妙だわよ?」


誰もいないハズの草原で急にかけられた声にマサルが振り返るとそこには美女が1人。


「ビクティニアス?なんでこんな所に…ビショビショじゃないか!ちょっとこっち来い!身体を拭いてそこの木の下に行くぞ!」


草原の中は全体的に少し低く2人のブーツの足首まで浸水している。因みにマサルのブーツの中は水が並々入っていて、気持ち悪いなんてのはとっくに通り越している。


「ちょっと待ってろ…足や靴が濡れない様に何か台でも出すから…あと…さっき歌ってたのは適当に思い付いただけだから忘れてくれ…。」


思い付きのオリジナルソングは聴かれるとかマジで恥ずかしい…。簡素だが足が水に浸からない高さの石板を出し、ビクティニアスに乗らせて、濡れた身体を拭く為にタオルを渡す。


「でも、そんなには悪くなかったわよ?」


「ホント、忘れて下さい…。」


「ふふっ、分かったわ。明日試しに海老を焼くんでしょ?ちょっと味見させてくれたら忘れてあげる♪」


「………一番小さい脚一本だな。」


「ちょっとケチくさい事言わないでよ!」


「あのサイズのロブスターなら脚一本でもかなりあるよ…ったく、また違う時に食べにくれば良いだろ?」


「そうね、蟹もちゃんと見付けておいてよ。その為に草原に来たんでしょ?」


「そうだけど…宴の本番まで我慢しろよな。まったく…。」


「そう言いながらいつもみたいに夜中にこっそり呼んでくれるんでしょ?試作出来たよって♪」


そうなのだ…たまに料理の試作をした時に夜中に1人で食べるのもアレなのでビクティニアスを呼んで一緒に夜食を食べたりしていたのだ………俗にいう『餌付け』である。えっ?違う?


「とにかく、宴までは料理を覗くのも試食も無しな。サプライズを楽しみに待ってろよな。」


そう言って拭いたばかりの湿った頭をそっと撫でやる。


「………海老と蟹いっぱいだからね。」


「分かってる。じゃあ、頑張ってギザミ捕まえてこないとな…ビクティニアスは今日はもう帰りな。あんまり女性が雨に長く濡れるもんじゃない…身体を壊すよ。じゃあ、また!」


と雨の中に消えるマサル。


「………風邪なんかひかないわよ。コレでも神なんだから…。」


と呟くビクティニアスは何処か嬉しそうだった。

1000万アクセスを超えました。

皆様のお陰です。感謝してもしきれません。

という訳でちょっとマサルとビクティニアスのお話にしてみようかなと思ったのですが、5〜6回気に入らなくて書き直しているうちに体調崩してしまいました。出来がもうよく分からん(笑)


とりあえず今日はこれで許して下さいませ。

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