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重鎮たちとの会議 2

しばらくヤザ将軍が目覚めるのを待って会議は再開された。


「化け物とか言われてしまいましたが、魔力的な能力はある程度納得されたのでは無いのでしょうか?」


マサルの言葉にアデリナにアクシオン王、ヤザ将軍も微妙な顔をする。


「えっ?納得出来なかった?」


まさかの反応が返ってきて驚くマサル。そして何とも言えない空気が会議場の中に漂っていく。


「何て言ったら良いのか…。」


「もう、あそこまでいくとのぅ…。」


「…非常識だ。」


周囲は何が何だか分からないまま時間だけが過ぎていく。


「………じゃあ、ザーグ!お前もステータスを見ろ!そして、ちゃんと伝わる様に何とかしてくれ!俺は他の人のステータスとか知らんし、多分高いハズと思って提示したんだがこの3人が煮え切らないから話が進まん。」


「えっ?オレか…じゃあ、せっかくだから…ぶっ!!何じゃコリャ!?」


「だから何なんだ!はっきり言え!」


「マサルって………………人間?ぐふぉっ!?」


真顔で言われた失礼な言葉に思わず殴ってしまうマサル。


「………酷い。ちゃんと要望通りにしたのに。」


「あまりに失礼な事を言われたからつい…。で、どういう事なんだ?」


「…高すぎるんだよ。将軍クラスの人や宮廷魔導師クラスの良い所取りして2回りも3回りも強化、英雄とか呼ばれる人の総合的には2倍って言って良い能力値だ。しかも運が2桁の人間なんか見たことないぞ…。」


「……………運ってやっぱりそんなモノなの?」


「…うん。じゃなくて他の能力からオカシイのは分かってくれたか?」


頑張って微妙なギャグを挟みながら答えるザーグの言葉で何となく問題点は分かったマサル。


「つまり、想像以上に高かったというだけで問題は無いんだろ?」


「………そうだな。」


何だか会場全体が微妙な顔をしている。


「もう良いじゃろう…これ以上考えてもこの男に関しては無駄じゃ。儂がバゼラールカについての証言は可能であるだろう事を認めよう。」


「あ、そういう話だったね。」


マサルは何だかんだと脱線するうちに目的を忘れていた。というか、目の前で繰り広げられるコントの様な光景に殆どの者が何の話をしていたか暫くの間見失っていたのだが、誰も自白はしないだろう。


「で、マサルよ。バゼラールカは今後どうなると思っておる?」


「多分、本国では有力な貴族共が実権の取り合いをしているだろうけど、昨日バゼラールカの王都跡で、調査団に俺が国に帰した伝令役が接触し、継承権を持つ王家の生き残りがいる事を伝えた。」


「昨日って…何でそんな事が分かる?」


「それは追々説明する事として、概要を先に全部話させて貰う。その王家の生き残りは現在ポータリィムでランスロットに保護されており、様々な統治に必要な勉強を詰め込まれている。」


「それでは我が王国が身柄を押さえているのだな?」


宰相の目が光る。


「あ、グレイタス王国の利益とか無視で民がまともに生活出来る様にって方針で教育する方向でランスロットと意見が一致してるんで横槍だすなよ?」


「儂の部下を自由に使っておるな…。」


「バゼラールカに部隊派遣して後の指示丸投げした爺が文句言うな!」


ため息混じりのアクシオン王の言葉をマサルはぶった切る。


「まぁ、バゼラールカの王都復興なんかに関しては色々とそっちでも検討してやってくれ。困った時はお互い様だろ?」


「マサルは厳しいのか優しいのか分からないな…。」


「はい、議長次の議題お願いしま〜す!」


ふんっと、鼻を鳴らして話題を変えるのだった。

マサルやりたい放題ですね

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