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重鎮たちとの会議 1

その日、グレイタス王国の大会議場にはグレイタス王国の重鎮たちが揃い踏みしていた。宰相や大臣たち、将軍にギルドの長、大貴族の当主たちである。そこには勿論、マサルとアデリナ…その後ろでザーグは立って可能な限り存在感を消そうと努めていた。


「では、会議を始めるとするかの…では、議長はグレイタス王国ギルド統括ヴィードッグだ。」


アクシオン王のその紹介に何人かが首を傾げる。何故ならグレイタス王国の重鎮を集めて会議が行われているハズなのにわざわざグレイタス王国のギルド統括である事を説明する必要がない。となると他国の者がいるのが道理であった…必然的にマサルとアデリナの元へと視線が集まる。


「こちらのお2人が気になるのは分かるがまずは議題について説明しておこうかの…。」


チラリとヴィードッグへと視線を向けるアクシオン王。


「まずは問題となっていますバゼラールカについて派遣部隊が帰還しておりますのでその報告をして貰います。その後、先日議題になった空白の土地…獣人たちが街を作ると言っていた件についてとなっております。大きく分けるとこの2つの議題が今日の議題となります。」


「うむ、ではまずは実際に行った派遣部隊のザーグからバゼラールカの王都についてのご報告をして貰おう。」


「派遣部隊の統括をさせて頂いておりましたザーグです。ご報告します………何と言ったら良いかは分かりませんが…端的に申し上げますと、わたしたち派遣部隊が到着していた時には全てが終わっていました。」


ざわりと会議場が揺れる。


「それはバゼラールカの部隊が既に鎮圧していたという事かね?」


軍務を取り仕切る大臣だ。


「いえ、バゼラールカの部隊はいないばかりか、えっと…バゼラールカ王都は更地となっておりました。」


会議場の中が爆発したかの様に騒がしくなる。マサルも「あちゃあ…。」と額に手をのせ天を仰いでいる。


「静粛にっ!騒いでも議会は進みません。お静かになさって下さい!」


喧騒の中でヴィードッグの声が響き渡り、ピタリと皆の声が止まる。


「では、少しずつ疑問を解いていくとするかの…ザーグよ、先ほどの言葉は真実かの?」


「はい、間違いありません。」


「具体的に教えてくれるかの?バゼラールカの王都が魔物によって壊滅させられた…という意味ではなさそうなのだが…。」


「詳しい事を知りたいと仰るならここに当事者がおります。その者から当時についてお聴きするのが宜しいかと思われます。」


チラリとマサルを見て王へ向き直る。


「では、その当事者とやらにお聴きするかな?」


ニヤリと笑うアクシオン王の言葉に席から立ち上がり開口一番、


「アクシオン…先に俺たちの紹介だろ?」


ふふんと偉そうに会議場に響き渡る様に言った。凍りつく会議場の空気…そして1人の男がスッと立ち上がり静かにマサルの元へと歩み寄り腰の剣へと手を伸ばす。


「貴様っ!我等が王へと無礼な言葉を…。」


「将軍!?いけませぬ!」


慌ててザーグが間へ入り将軍とやらを制止する。


「ヤザ将軍。席へと着け!今回は我の失態だ。」


アクシオン王の言葉にしぶしぶ席へと戻る将軍。するとアデリナが服の裾を引っ張って何やら小声で言ってくる


「(ちょっと何を最初から挑発してんのよ!?分かってるの?あとで色々と交渉もあるんだから心象良くしておいてよね!)」


「(…逆だよ。むしろ下手に出たら後で色々と面倒な事を言い出す輩が増えるぞ?少なくとも俺はアクシオンと比べたら対等以上で、アデリナも同格と思われなければ国が下に見られるぞ?)」


「(何よそれ!出来たばかりの国なんだから下でも構わないじゃない。)」


「(一度立ち位置決まると国の関係を動かすのは大変だから良いんだよ対等で。)」


「(なるほど………でも喧嘩売るのとは違うんだから言葉選んでよ!)」


「(分かってるって♪)」


んんんっ、と咳払いをしてアクシオンが立ち上がる。アデリナも慌てて立ち上がり紹介を待つ。


「こちらは後半の議題となる獣人たちの街の代表のアデリナ殿とマサル殿だ。マサル殿は例の一角の魔獣や黒い魔熊を倒した英雄でもある。」


「俺が英雄ってのは無いな…そんな善人でも聖人でもない。まぁ、俺の事はさておき補足すると彼女は沿岸都市ポータリィムの司令ランスロットの可愛い可愛い姪でもある。アホな気を起こすと怖い叔父さんに殺されるよ?」


先程からアデリナに下世話な視線を送っている者たちへと釘をさす。


「バゼラールカの件についてだが…。」


といきなり本題に戻ったマサルにアデリナとアクシオン王は着席し、会場の視線を集める。こういうのは流れを作った者勝ちなのだ。


「生存者は残念ながら無し。それを確認した上で王都内にいた生物の全ての駆逐を俺が単独で行った。具体的には魔法による攻撃にて一掃した。以上。」


「ちょっと待て!?どうやって生存者がいない事を確認した?それに王都規模で生物を一掃する様な魔法は存在しないぞ!」


ヤザ将軍が疑わしげな表情を顕にしながら問いただす。


「確認方法については機密事項だ。貴方だって探索や諜報の技術を簡単に誰にでも話したりしないだろう?それで納得してもらいたい。あと…何だっけ?」


「魔法についてよ。」


内容が飛んだマサルをアデリナがフォローする。


「あぁ、使用した魔法については俺のオリジナルととって貰って構わない。見せる事も出来ないし、ネタバレする気もないのでそれもそれで納得してくれ。」


「何も明らかにしてないではないか!王都の宮廷魔導師でもそのような大規模な魔法の実現が出来ないのだぞ!貴様が宮廷魔導師よりも格上だと言う証明でもしなければ納得出来ん!」


「…………じゃあ、アクシオンと…あと1人に俺のステータスを見せよう。それで納得出来ないなら俺は知らん!アクシオン、もう1人を決めてくれ。」


「では、ヤザ将軍じゃな。それが一番信用が高いじゃろう。こやつは嘘がめっぽう下手だからな。」


「………それで良く将軍出来るな。」


「くっ、煩い。」


意外とウブなのか顔を赤くして寄ってくる。アデリナも目が見たそうに語りかけている。


「アデリナも見てみるか?」


そう言うと飛んだきた。3人が見える様に会議場の隅でギルドカードに情報を浮かび上がらせる。



******

鳴海 優(20)

職業 《使徒》

所属 《ヴィンターリア》

称号 《魔道具の父》new《魔獣捕獲者》new(11)

レベル 52→54

生命力 359→367

魔力 416→424

力 164→167

体力 133→136

精神 117→119

素早さ 124→125

運 53→54


スキル《剣術4→5》《棒術2→4》《槍術2》《杖術2→3》《体術4→5》《弓術3→5》《治癒魔法3》《精密6》《鑑定6》《探索4》《解体6》《採掘4→6》《伐採3→4》《農業6》《鍛冶6》《石工8》《木工6》《革細工5》《調合4》《魔道具3》new《土木5》《建築4→6》《算術4》《美術4》《歌唱3→4》《言語翻訳》《収納空間》《地図》

******



「マサル………これは流石に……。」


「何と言ったら良いのか困るの…。」


アデリナとアクシオン王が困惑の表情を浮かべる中、ヤザ将軍はというと、


「……………化け物………。」


…バタリ。失礼な1言を発して倒れたのであった。

久しぶりにステータス出て来ました。

最後はどこだろうと流石に悩みましたよ(笑)


見知らぬ女子学生に突然「何歳ですか?」と問われました。そして何故か飴ちゃんを3個頂きました…何だったんでしょうか?中学生の女の子に何かわたしがしたら捕まってしまうのでリアクションに困るのですが!?

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― 新着の感想 ―
重鎮ぐらいにはマサルの事周知させとけよ王様。 将軍の不用意な行動で滅ぼされんぞ、そんなのの連れに(仮にそうじゃなくてもこんな場で)発情する馬鹿が重鎮に居るとか程度低すぎ
[一言] ステータスの称号類はほとんど隠蔽したままですね。
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