第四十九話 終局へ 後編
「こいつ、首が三つに腹部に顔だと?」
正直、見ていて凄くグロテスクだと思った。
なんか体も所々溶けているし、はっきり言って気持ち悪い。
とにかく、リアンの魔力で動きが止まっている内にこの爆薬でダメージを与えておくか。
俺は手元の爆薬をユーリめがけて思いっきり投げた。
すると爆薬は、いくつかは外れたがほとんどは命中した。
「ぐあぁ、おのれ下等生物共が......」
奴は魔力の大量摂取と爆薬でだいぶ弱っていた。
俺はコイツにとどめを刺そうとしたその時、リアンがユーリの前に出た。
「リアン! まだ奴に近づくな!」
そう言った後、リアンはユーリに口を開いた。
「ねえ、一つだけ聞かせて。 あの時一人だった私を助けたのはあなたでしょ?」
その問いに、ユーリはピクリと反応をしたがすぐに苦笑いと共に返答した。
「ふふっ、何を聞いてくるかと思いきや、俺は君を助けた覚えはないね!」
「そう......」
リアンはそう言うと、ユーリから離れた。
俺はユーリにとどめを刺すため、奴に向かって今持っている爆薬をすべて投げた。
「ユーリ、俺からの手向けだ......」
そう言い終えると、奴の居たところには何一つ残っていなかった。
「木っ端みじんになったか?」
俺は辺りを確認したが、やはりユーリの肉片は何処にもなかった。
「ようやく終わったぞ......鏡牙」
その後、俺達は気が付いたら塔の前に倒れていた。
気が付いて、俺は塔の入口を見ると瓦礫でふさがれていた。
ははっ、ここまで来るのにかなり時間をかけちまったな。
すると、倒れていたリアンが目を覚まし起き上がった。
「リアン、大丈夫か?」
すると、リアンは首を縦に振った。
しかし、やはり少し気持ちが悪い様だ。
早くこの場を離れて、港に向かうか。
今何時だろうか?
俺は、懐中時計を見ると針は十八時を指していた。
「今から向かうと、向こうに着くのは二十一時か......」
俺達はその場を離れて、港に向かった。
それにしても、そろそろ今後の事も決めなければ。
目的は果たせたし、ずっと考えていたその後についてそろそろ決めておかないとな。
どうも、黒密Ξです。
次回で最終話にしようと思います。
最後まで読んでいただければ幸いです。




