表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/50

第三十七話 変わり果てた町

「ようやくここにたどり着いたな」


 レイアムに行く前の寄り道でここまでかかるとはな。

 とはいえ、レイズニアか......

 久しぶりだなっと俺は思いながら、俺達は門に向かった。

 しかし、俺は門の目の前で足を止めた。

 何故なら、俺の目に移った光景は町ではなくて廃墟だったからだ。

 しかも辺りには、死体がいくつも転がっていたからだ。


「なにこれ......」


 リアンは、口元に手を当ててそう言った。

 俺自身もまだ目の前の光景に追いついてないのだ。

 ついこの間までは、人で賑わっていたはずなのに......


「とにかく中に入ってみるか」


 俺達は、廃墟の町を散策した。


「おかしいな、レイズニアが襲われたなんて聞いてないぞ」


 俺はそう口にした。


「そうえば、あの宿の人たちは大丈夫かしら」


 そうだった、荒れた町の状態を見たせいで目的を見失っていた。

 俺達は急いで、エレアのいた宿に向かった。


「嘘だろ......」


 宿は跡形もなく、辺りに炭だけが残っていた。

 俺はただ呆然と立ちすくんでいた。

 リアンも悲しそうな表情をしていた。


「ん?」


 俺は、炭の中から何か横長の板のようなものを見つけた。

 いや、これはもしかして......

 俺は横長の物にかかっている炭を払った。


「やっぱり」


 横長の板の正体は、エレアのスケッチブックだった。

 よく無事だったな。

 俺は表紙をめくった。

 すると、所々が炭で汚れていた。


「しかし、よく残っていたなこれ」


 恐らく何かに入っていたのだろう。

 そうでなければ炭になっていただろうな。

 すると、後ろから足音がした。

 俺達は廃墟の陰に隠れた。


「まさか魔物がきたか?」


 俺は陰からこっそりと顔を出した。

 すると、何やらフードをかぶった俺より身長の低い奴がそこに立っていた。

 あれ?

 何か見覚えがあるような......

 俺は陰から出てそいつのもとに近づいた。


「ちょっとシン! 危ないわよ」


 リアンが物陰からそう言った。

 多分、間違いあの人は......


「誰!?」

「すまない、少し聞きたいことがあるんだが」

「あれ、この声は......」


 俺がそう聞くと、その人はフードを脱いだ。


「やっぱりあの魔道具屋の娘か」


 フードをかぶっていた人の正体は、あのボーイッシュな感じの魔道具屋の娘だった。

 蒸留水の湧く筒を解毒薬五個くらいで譲ってくれた子だ。

次回「 残された時間 」

どうも、黒密Ξです。

個人的にもうすぐ終盤かな~って思っています。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ