第十四話 追加されたチート
「ふぅー、やっぱり気持ちいいなぁ、ここの風呂は」
俺はあの後、クラット王達と夕食を摂り、そして今は入浴中なのだ
しかし、結局何で奴はクラット王に化けていたんだろう?
やっぱり、何か理由があるのだろうか......ともあれ無事で何よりかな。
あ、でもそうえば俺脇腹を爪でひっかかれていたっけ?
でもまあ回復薬で治っているし、まあいいか。
俺はその後、一時間くらいして湯船から上がった。
「さてと、今何時かな?」
近くの時計を見ると、針は二十三時を指していた。
明日は何をしようかな?
そう思いながら俺は部屋に向かった。
「え? なにコレ?」
部屋に着くと、目の前にはユーリがテーブルで紅茶を飲んでいたのだ。
あれ? ここは夢の中なのか?
俺は頬を抓ってみたが普通に痛かった。
ってことは現実?
でも何故、ユーリが現実に?
そう思っていると、ユーリが口を開いた。
「夢の中で話すのもいいけど、たまにはこっちで話すのもいいかな? って思ってね」
でも、リアンはユーリの事を知らないからなんて言おう......
そう思っていると、ユーリが、心配ないよっと言ってきた。
一体どういうことだろう?
俺は部屋の中に入ると、リアンはベットで熟睡していた。
なるほど、でも話していると目が覚めるんじゃないか?
すると、ユーリは微笑みながら言った。
「心配ないよ、前にも言った通りこの世界の大半を管理しているんだ、彼女がいつ目を覚ますかなんて普通にわかるんだよ」
何でそんなことまでわかるんだよ......
俺は呆気に取られていると、ユーリが指を鳴らしてコーヒーを入れてくれた。
取りあえず席に座ってコーヒーを飲むことにした。
「それにしてもお疲れさま、僕もまさか奴があんな姿になるとは思わなかったよ」
ん? でもこの世界の大半を管理していて、リアンがいつまで寝ているかもわかるなら、奴が次に何をするか何て手に取るようにわかるのではないだろうか?
そう思っていると、ユーリが一口紅茶を飲んで話した。
「君は勘がいいね、確かにこの世界の事を大半管理している僕からすれば、奴の動きも手に取るようにわかると君は思うだろう」
すると、ユーリは真剣な表情で話を続けた。
「だけどそれは、この世界の人間であればの話なんだけど、僕は彼の情報を読もうとすると何かに邪魔されて読むことができなかった、これが何を意味しているか......君ならわかるだろう?」
ユーリですら情報が読めない奴、とすると奴はひょっとして俺と同じ異世界の人間?
すると、ユーリが頷いてきた。
「そういうこと、だけど彼の情報が読めないとすると何か別の力が働いているんだと思う」
別の力?
しかし、奴の情報をユーリでも読めないなんて。
一体何者なんだ......
「それに、何故かは知らないけど奴はまだ生きているよ」
は? あの時俺は確かに奴の息の根を止めたはず......
「確かに、君はあの時奴を爆薬で木っ端微塵にしたけど、まだ肉片が残っていたからそこから復活したんだろうね」
マジかよ、奴を完全に葬り去るには、肉片も残らないように消せってことかよ。
「でも、今は人の姿に戻っているみたいだよ、とにかく僕が奴について分かるのはここまでだよ」
うーん......この先もまた奴に会う可能性は十分あるようだな。
何か対策を取らないとな......
「とにかく、新しくチート能力をアップグレードしてあげるけど何か希望はあるかい?」
新しいチートか、って言われても何か思い浮かばないな。
そう思っているとユーリが笑みを浮かべて口を開いた。
「なら君の今の薬草師のチートに付け足しで、自分が望んだ効果を持つ薬を作れる能力をあげようか?」
なんだそれ、望んだ効果?
「簡単に言うと、この世界には無い薬を自分で創造する能力だよ」
かなりのチートだなそれ、要は常識では実現不可能な事も薬で効果を得れば可能になるってことだよな。
「まあ、この能力で作る薬には必ずクリスタルを五個使用するけど、君の友人のリアンさんは魔力でクリスタルを生成することができるみたいだから、基本彼女の協力があっての力だよ」
なるほど、それでも十分にチートだな。
そうえばユーリに聞こうと思っていたことがあったんだ。
俺はユーリにこの前の夢の事を尋ねた。
「そうえばこの前、ユーリが俺に見せた夢、あれってもしかしてリアンの夢か?」
そう聞くと、ユーリは微笑みながら答えた。
「仮にそうだとして君はどうするつもりだい?」
「できることなら俺はリアンの力になりたい、といってもあの夢がまだ本当にリアンのかまではわからないけど」
そう言うと、ユーリは俺の言葉を聞いてふと笑うと少しずつ透けていき、しばらくすると消えていた。
何だか話していたら、だいぶ時間がたっていたようだな。
時計の針を見ると深夜の三時を指していた。
俺は時計を見た後、そろそろ寝るかと思いベットに入り眠りについた。
どうも、黒密Ξです。
ネタを考えながら現在書いています、プロット書いておけばよかったと思いました。
まだまだ初心者ですが宜しくお願いします。




