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第十話 戦闘、そして宮殿への招待

「これも石か......」


 俺はさっきから鉱石を掘り出して一時間が経過していた。

 開始が十一時からだったので今の時間は十二時だった。

 そろそろ腹減ってきたな、一息ついて休憩するかな?

 今の所収穫は、鉄が四つに銀が一つ、そしてクリスタルはゼロです、はい。

 何度心が折れかけたことか。


「リアンはどう? 調子は......」


 リアンの方を見ると鉄や銀より何やら黒い石を集めていた。


「何それ?」

「ん? ああっ魔石よ、ポーションの材料になるから集めていたの」


 ポーション? 俺は記憶の中からどのようなものか探した。

 どうやら、こっちの世界のポーションは魔力を回復するための薬らしい。

 でもなんでリアンがそのポージョンの素材を集めているんだろう?


「リアンってポーション作れるの?」

「いや、私は作れないけどシンなら作れそうだから一応集めているだけよ、作ってくれたらそれなりの報酬も渡すわ」


 うーん、確かに作れるがリアンのために作るなら報酬なんていらないんだけどね。

 とにかく俺達はその後一息つき、昼食を食べた。

 メニューは、非常食の乾パンに干し肉、そして水。

 ツッコまないでくれ、朝は道具の用意はしても昼食を作る時間は無かったんだ。


「ふぅ、取りあえず食べたし頑張るか」


 俺はピッケルを持つと,また掘り始めた。

 すると、しばらくして何処からか鳴き声がした。

 魔物だろうか? 俺は鳴き声を聞くと、急いで声のする方に向かった。


「おい、嘘だろ」


 目の前には、自分より大きくて太いこん棒を持った魔物が参加者を襲っていた。

 どうやら奴はトロルのようだ。

 スライムと同じランク二の魔物のようだ。

 奴から得られる素材は......どうやら奴が持っているこん棒くらいのようだ。

 取りあえず人を襲っているなら始末するしかなさそうだな。


「大丈夫か!? それに案内人の兵士はどうした?」

「それがトロル以外にも魔物がいるようでそっちで手が離せないみたいなんだよ」


 くそ、何でこうもめんどくさいことに......


「とにかく俺がトロルを引き付けるからその間に逃げてください」


 俺はトロルにその辺の石を投げて、人がいない方に引き付けた。


「とっておきの薬だ!」


 俺はトロルに向かって麻痺薬を投げた。

 しかし、当たりはしたがあまり効いていない、どうやらトロルに麻痺薬は意味が無いようだ。


「ならこれならどうだ?」


 俺は爆薬をぶつけた。

 すると、トロルの顔に当たり、頭を消し飛ばした。


「うわ~、なんかエグイな」


 俺は自分でしておいてなんか後悔した。

 くそう、これじゃあしばらく肉料理は食べれないじゃないか。

 そうえばリアンは無事だろうか......

 俺はリアンを探した。

 探していると、奥の方にリアンの姿が見えた。


「リアン! 無事か?」


 すると何事も無いように採掘していた。


「あら、シン、どうしたの?」

「こっちに魔物が来なかったか?」


 するとリアンの後ろにさっきみたいなトロルが襲い掛かってきた。


「くそう、またか!?」


 俺は薬を出そうとした。

 だがその前にリアンが風の呪文でトロルを戦闘不能にしていた。

 俺はただ見ているだけだった。


「もう、さっきからしつこいのよね~、これで何匹目かしら?」


 マジですか......一匹ならず他にも戦闘不能にしていたのか。

 奥の方を見ると、戦闘不能のトロル積まれていた。

 なんかご愁傷さまです。


「そっちは何かあったの?」


 そうだった、出口の方で魔物が暴れていたんだった。

 俺はそのことを伝えると、リアンは大量の魔石を袋に入れて魔法陣の中に入れた。

 どうやらさっきの魔法はチェストの役割を持っているようだ。

 凄い便利だな~、と思っているとリアンにどんな魔物がいたのと聞かれた。


「俺はさっきみたいなトロルを相手にしていたから出口の方の魔物は知らないよ」

「ふーん......取りあえず行ってみないとね」


 リアンは複雑そうな顔をして、俺たちは出口に向かった。


「やっぱり......」


 目の前にはウルフの群れがいて、それを必死に倒している兵士がいた。

 ウルフ自体はランク一の魔物なのだが、群れで来られると非常に厄介な魔物なのだ。


「みんな離れて!」


 リアンはそういうと風の呪文を唱え始めた、見た感じランク四の呪文を唱えるようだ。

 他の兵士たちは、リアンの声を聞いてその場から離れた。


「はぁ!」


 リアンは呪文を唱え、周りにいたウルフの群れを風で切りつけた。

 しばらくするとウルフの群れは、どこかへ逃げ出した。

 どうやら手加減で、威力を弱めていたようだ。


「ふぅ、疲れたわ、そろそろ休もうかしら」


 どうやら休まずに魔石を掘っていたようだ。

 俺はスマホを使い、空間を作ってリアンを休ませた。

 なんていうかこんな洞窟内だと安心して休めないだろうしね。

 その後も掘り続けようとしたら、兵士がこれ以上は危険と判断してツアーは終了した。

 俺たちはは何事もなく町に戻り、解散する時に三十代位の兵士に声をかけられた。


「君、今回は助かったよ、ぜひ王が礼を言いたいと言っているんだがどうだろう?」


 まあ、時間的にまだ余裕があるし、まあいいか。


「そうえば君の連れの魔法使いの女の子はどうしたんだ?」


 そうえば、そろそろ呼んでおくかな。

 俺はスマホを取り出して、リアンを呼び出した。

 すると兵士は興味津々でスマホを見ていた。


「ふぁ~、よく寝た」


 リアンは小さくあくびをして、町についてる事を確認した。


「あれ? もうツアーは終わったの?」


 俺はそう頷くと、兵士がスマホの事を聞いてきた。


「ずいぶん変わった魔道具だね、一体どこで手に入れたんだい?」


 俺はリアンに聞かれた時のように、高級な魔道具で友人から貰ったとだけ言った。

 すると兵士はリアンに俺と同じ質問をした。

 リアンは、シンに任せるとだけ言った。

 とりあえず俺は宮殿に行くことにした。


「どうやら決まったようだね、それじゃあ案内するよ」


 俺たちは兵士に宮殿へ案内された。


「かなり広いな」

「ああ、だから下手にうろつくと迷子になるぞ」


 その後は宮殿内を案内され、俺たちは客室でくつろいでいた。

 にしても宮殿のベットは、宿のベットとは比べ物にならなかった


「ふかふかだな、何かこのまま寝たいな」


 そう言っていると、リアンは何処か緊張していた。


「どうしたの? そんな緊張して」

「国王に会うんだから礼儀には気をつけないといけないから誰でも緊張するわ」


 なるほど、礼儀か......テーブルマナーとか何それおいしいの? な俺からすると話すくらいなら何とかなるのではと思っていた。


「おおい、準備が調ったから今から会いに行くぞ」


 俺たちはその後部屋を出て、王室の前に立った。

 なんていうか、いざ会うとなると緊張するな。

 俺はそう思っていると、ドアが開かれた。




どうも、黒密Ξです。

何か今回は採掘というよりは戦闘がメインになってしまいました。

話の展開を今全力で創作中です。

まだまだ初心者ですが宜しくお願いします。

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