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0220 お風呂回バンザイ!

 「イクゾー君、これから私と一緒にお風呂に入ってよ!」


 お風呂回キタコレ!

 どうやら天使のシナリオにもテコ入れが入ったようだな。

 お陰で俺にもご褒美が回ってきたってことか。

 いやぁ、改めて異世界に来たんだと実感するわー。

 地球じゃあこんなの都市伝説だもんなぁ。


 お風呂と言えば裸のお付き合いだよね。でも大丈夫さ。

 今ならエマさんの下着の尊い犠牲によって何とか暴走は抑えられるはず。

 これはもう断る理由なんて一つもないよな。

 よし、快諾してレイラちゃんを喜ばせてあげよう。


 「いけませんわ!肌を晒し合って共にお風呂など抜け駆けにも程があります!」


 あ、断る理由がここに存在したわぁ。

 エマさんを不機嫌にしてまでレイラちゃんとお風呂ご一緒はできない。

 残念だけど諦めてもらうしかない。

 本当に残念だけど俺も諦めるしかないかぁ。


 しかし、レイラちゃんは諦めなかった!

 「先に抜け駆けしたのはエマさんですよー」

 事実なのでそれを言われたらエマさんも黙るしかないようだ。


 「大丈夫ですよー。戦闘服を着て入りますから!」


 あの競泳水着か!

 あれでも十分にエロいけど確かに免罪符にはなる。

 「戦闘服なら恥ずかしくないんで平気です!」

 そうだよね。平気だよね。

 よし、何とかこのままレイラちゃんの言い分が通ってくれぃ。


 「それでもイクゾー様は裸なのですからダメですわ」

 ですよねー。

 エマさんにすれば間違いが起こったらと気が気じゃないよなぁ。

 そこをクリアしないと一緒にお風呂は難しいか。

 

 「私も一緒に入りたいのですケド」

 ローラ! イキナリ現れてどういうつもりだ?

 「うーん・・・いいよー、じゃあ3人で入ろうか」

 え、レイラちゃんはそれでいいんだ?

 俺としてもこれで間違いが起こるリスクが減るからOKだな。

 あとは、難しい顔をして悩んでいるエマさん次第か・・・

 よし、ここは俺が完璧なソリューションを提供してあげよう!


 「エマさんも一緒に入りましょうよ、ね?」ニッコリ


 「そ、そんな・・・無理ですわ」モジモジ

 えーい何が無理か!

 エマさんが戦闘服を持ってるのはちゃんと知ってるんだぞ。

 見たい。俺はエマさんの競泳水着姿が今すぐ見たいんだっ。


 「僕はエマさんと一緒にお風呂に入りたいんですぅ」ボソ

 エマさんの前に立ち顔を耳元によせて甘えるように囁いた。

 「でも・・・ワタクシは・・・」

 まだ決心がつかないようなのでもう一押ししてみる。

 「ローラさんもいるから間違いなんて起こりません」ボソ

 「僕たちもうあんな事までしてるんですから恋人同士ですよね」ボソ

 「エマさんがいないとレイラちゃんの体で興奮してしまいますよ」ボソ


 「・・・分かりましたわ・・・ワタクシも・・・入浴の準備をしてきます」

 

 よっしゃーーー!!

 見れる。これで見れるぞ。スイカップ天使エマさんの水着姿が!

 共同生活2日目にしてあの魔乳の形をハッキリクッキリ見ることができるとは。

 レイラちゃん超GJ。

 気が済むまでお風呂でキャッキャウフフしてあげるからね。

 さあ俺も入浴の準備をしに走らないと。ダダダッ


 ダダダダダダッ


 大浴場の場所は、先日スライム騒動を起こしたトイレの隣だった。

 俺は部屋からダッシュで移動しドアを開けて駆け込んだ。

 おっ、既に誰か先に来てる。レイラちゃんかな?


 「アンタ、堂々と覗きなんて良い根性してるじゃない」


 ヴィンヴィンさん!

 そうだった。こいつが先に大浴場に入ってたんだった。ヤバイ。

 いや、でもギリセーフか。裸じゃない。

 膝上までのバスローブを既に着てらっしゃる。


 「覗きなんて心外ですね。僕は普通にお風呂に入りに来ただけですよ」


 「あらそう。ならさっさと入れば」

 言われずとも入るわい。

 俺は入り口でスリッパを脱いで脱衣所の壁にある棚まで移動し着替えを置いた。

 さて、後は服を脱ぐだけなのだけどヴィンヴィンは出て行こうとしない。

 

 「あの、服を脱ぎますけど?」


 「脱げばいいじゃない。見ててあげるわ。嬉しいでしょ?」


 えー、女王様はストリップをお望みなのですか?

 俺が服を脱いでいく姿をこのツンドラ超美少女がじっと見ているというのか。

 何なんだこのシチュエーションは・・・ゴクリ

 よし、脱ごう。

 弱みを握られている青肌魔導師に所望されたら断れない。

 仕方ないんだ。エマさんの為に脱ぐしかないんだ。


 俺はバババッと服を脱いでパンイチになった。

 反応が見たくてヴィンヴィンのほうに顔を向けると「エッッ」ってなった。

 バスローブの前を手で開いて太ももを露にした女王様の姿がそこにあった。

 そ、それ大丈夫なの? たぶんだけどバスローブの下ってパンツ穿かないよね?

 あぁぁぁ穿いてるの穿いてないの? 童貞だから分かんないよ!

 

 俺の目はもうヴィンヴィンのツルツル艶々した太ももと見えそうで見えない脚の付け根に釘付けになってしまった。

 だがこのままでは本当にヤバイ。

 今すぐに手を伸ばしてバスローブをめくりたい衝動が・・・止まら・・・

 

 「あーイクゾー君もう来てるー」ガチャ


 ドッキンコ!

 ふぅ、危ない危ない。

 もう少しでヴィンヴィンの誘惑に負けて全て台無しにするところだったわ。

 レイラちゃんまたもGJ。

 

 「あらあら、仲良く二人でお風呂に入るのかしらイクゾー君は?」


 「ローラとエマさんも一緒だよ」

 そう言いながらレイラちゃんはバババッと服を脱いで戦闘服姿になった。

 「フーン、よくエマがそんな気になったわね。じゃ私は先に失礼するわ」

 小悪魔ヴィンヴィンは去った。

 後に残るのは健康お色気少女と俺だけだ。


 「イクゾー君、早く入ろう」

 「そ、そうだね、直ぐに行くから先に入っててよ」

 「分かった。じゃあ先に入ってるね」

 素直なレイラちゃんは浴室に入っていき直ぐにドボーンという音が聞こえてきた。

 どうやら体を洗ってから湯舟に入るというマナーはないようだ。

 レイラちゃんだけかもしれんけど。


 俺もパンツを脱いでタオルで前を隠しながら浴室へと入る。

 中央に六角形の小さなプールのような浴槽があった。

 レイラちゃんはその中で潜ったり浮いてみたりとはしゃいでいる。

 壁際には銭湯のように木製の風呂椅子と桶がいくつか並んでいた。

 横に伸びたパイプには蛇口がついている。

 風呂椅子の一つに座って丸い蛇口を回してみると湯が出た。

 ちょっぴり温いが十分な熱さだ。

 棚には固形石鹸とヘチマスポンジのようなものが置いてある。

 

 「イクゾー君、私が背中を洗ってあげるね!」


 お風呂回のお約束キタ!

 ザバンと豪快に湯舟から飛び出たレイラちゃんがやって来た。

 スポンジを石鹸で泡立てて背中をゴシゴシしてくれる。

 あぁ、綺麗なお姉さん系少女に体を洗ってもらえるなんて夢を見てるやうだ。

 

 「ついでに前も洗ってあげるからこっち向いて」


 え、前も、そうだね、どうせ夢だからやってもらおうか。

 なんだか現実感が失われていた俺はぼうっとしたまた体の向きを変えようとした・・・


 「そこまでですわ!」


 ハッ! これは夢じゃなかった。

 そしてちょっとピンチだった。

 浴室へ入ってきてイキナリ荒ぶっておられるエマさんを恐る恐る見てみる。

 お、おおお、おおおおおおおおおお!!!

 エマさんの戦闘服姿がエグ過ぎるぅぅぅ。


 「い、嫌ですわそんなにじっと見られては・・・」モジモジ


 む、両手で胸を抱き締めるように隠されてしまわれた。

 ダメだ。もっと見たいんだ。

 「レイラちゃん、今度はエマさんに洗ってもらうから交代してくれる」

 「分かった。じゃあ湯舟で待ってるから早く来てね」

 もう本当に素直なレイラちゃん大好きだわ。


 「さ、エマさん、隣に座って下さい」

 

 エマさんも素直に言うとおりにしてくれた。これは良い流れだ。

 俺は右隣に座ったエマさんのほうに体を向ける。

 「僕の体を恋人のエマさんが綺麗にして下さい」

 「・・・こ、恋人なら当然ですわよね」

 少し躊躇したあと、エマさんもこちらに体を向けて洗い始めてくれた。


 「あれ? エマさん顔が赤いですよ。湯あたりしたんですか?」

 俺と一緒に湯舟に入るなりレイラちゃんに心配されるエマさんだった。

 「だ、大丈夫ですよ。そ、それよりも二人で何をしているのですか?」

 レイラちゃんはいつの間にか湯舟に入っていたローラと一緒に仰向けで浮かんでいた。

 

 「魔法の修行ですー」

 魔法? そういえばレイラちゃんは魔法戦士を目指して特訓中と言ってたな。

 しかし、湯舟にプカプカ浮いて何をしようというんだろう?

 「私が手本をお見せしますネ」

 え、ローラお前ってたしか妖術師だったよな。魔術も使えるのか?


 ピューピューピューピューピューピュー


 水芸!?

 ローラの戦闘服から縦一列6本の水がクジラの潮吹きのように排出された。

 お前って無駄に才能があるよな。

 「ローラは凄いです。私にはできません」

 いや、こんなこと出来ても何の役にも立たないと思うよ。

 「私ももっと頑張りますね。ローラやり方を教えてー」


 楽しそうに戯れる二人を眺めながら俺とエマさんは湯舟の端に並んで座っていた。

 そしてエマさんの戦闘服姿を見た時から気になっていたことをズバリ訊いた。


 「今はいつもよりオッパイが大きいですよね?」

 「・・・はい、体調が思わしくなくて・・・」

 魔力循環障害と言ってたな。胸に魔力が溜まってしまうらしい。

 それで今は噂の120センチになってるわけですね。

 だが他にも何かまだ別の魅力を感じる。

 「それだけじゃなくて、何かいつもと違う気がするのですけど?」

 「イクゾー様には隠しごとをしないと決めましたから正直にお話ししますわ」

 嬉しいです。そしてどんな秘密なのかメッチャ期待してます。


 「いつもより、少し垂れてますの・・・」


 それだっ!!

 なんで言われるまで気づかなかったかなぁ。

 少しどころか結構垂れてますよエマさ~ん。

 でも戦闘服のインパクトが強すぎてそこまで気が回らなかったわー。

 俺は初めて見る貴重な垂れ魔乳をマジマジと舐め回すように観察する。

 そしてある点に目が行った。


 乳首の盛り上がりが無いな。


 この世界にもニプレスのようなものがあるのかー。なんか不思議。

 ローラとレイラちゃんの乳首チェックをするとやはりポッチが見当たらない。

 ローラはともかく、無邪気なレイラちゃんまで乳首対策してたのは意外だったなぁ。やっぱり女の子だよ。うん。

 いや、今はそれよりもエマさんとイチャコラする時だった。


 「僕は垂れ気味のオッパイも好きですよ」


 「もぉ、胸の贅肉が好きなんてイクゾー様は変ですわ」

 「変じゃないですよ。僕の国には巨乳が好きな男がたくさんいますからね」

 「まぁ本当ですの?」

 「誓って本当です。エマさんが僕の国に来たら求婚者が殺到しますよ」

 「ちょっと信じれませんわ」

 「こんなのはただの価値観の違いです。だからエマさんは自信を持って下さい。僕は本当に女性としてエマさんに惹かれてるんです。そこだけは信じて下さい」

 

 「・・・はい、ワタクシはイクゾー様を信じますわ」

 エマさんは俺の左腕を抱き締めるようにして体を密着させてきた。



 「ちょっと疲れちゃった。休憩しようローラ」


 レイラちゃんが俺の右隣に座って体を寄せてくる。

 「あれ? またエマさん顔が赤いですよ。のぼせたんじゃないですか?」

 「だ、大丈夫ですよ。ワ、ワタクシも魔法の練習をしてただけですわ」

 その言い訳は苦しいと思うけどレイラちゃんなら納得してくれそうだ。

 「そうだったんですかー。ローラみたいに上手くできました?」

 「ワタクシにはあんなに綺麗な噴水はできませんでしたわ」

 ふぅ、どうやら上手く誤魔化せてるみたいだな。


 「ローラさんたちは体を洗わないのですか?」

 「エマさんに禁じられたのデス」

 え、どういうこと?

 「イクゾー様が先にお上がりになってからと言っただけですわ」

 あ、競泳水着な戦闘服を脱がないと洗えないもんな。

 そういうことなら今日はもうお開きにするか。

 お風呂回。十二分に楽しませてもらいまいした。本当にありがとう。


 「それでは僕はもう上がりますね。十分温まりましたから」


 エマさんたちにお礼を言って脱衣所へ出ていく。

 この後は寝るだけなので着替えとして持ってきた寝巻を着た。

 リビングへ戻るとヴィンヴィンはいなかった。ホッとすると共に寂しさも感じてしまった。これはヤバイ兆候かもしれん。

 体の火照ほてりが冷めると頭も冷静になってテーブル下の新聞を手に取る。

 これ、何とか読めるようにしないとな。

 

 さて、誰に文字を習おうか?


 セオリー通りならエマさんだろう。

 だがパーティーまとめ役のエマさんにこれ以上負担はかけたくない。

 それにエマさんとは既にラブラブだ。イベントはもう必要ない。

 かと言ってヴィンヴィンは無理めだしローラから学ぶのも気が進まん。

 不在の二人から選ぶという手もあるが一刻も早く習いたい。


 となると、レイラちゃんに決定だな。

 

 6人全員嫁取り計画の為には、妹というポジションにすっかり満足しているレイラちゃんを何とかまた恋愛モードにしなくてはならない。

 それにはこの文字を教わるというイベントは持って来いだ。

 先生役のレイラちゃんには妹ではなく女教師になってもらおう。

 お仕置きプレイなんかもアリだよな。

 そうしている内にレイラちゃんもまた女に目覚めてくれるはずだ。


 あとは、夕食の時にエマさんから聞いたこの世界の時間を把握しなきゃだな。

 1日は36時間、1時間は36分、1分は36秒だ。

 これが地球の1日24時間とどのぐらい差があるのか確認しておきたい。

 その為には紙とペンがいる。これは部屋の机にあったはずだ。

 まぁ、計算機があれば手っ取り早いんだけどある訳ないよなぁ。


 「お待たせしましたイクゾー様」


 お、バスローブ姿の3人が戻ってきた。

 「何か冷たいものを飲みたくはありませんか?」

 エマさんはイチャイチャが効きまくって上機嫌極まっている。

 「はい、飲みたいです」

 「それでは直ぐにお持ち致しますわ。レイラ、手伝って下さい」

 はーいと返事してレイラちゃんはエマさんと一緒にキッチンへ。

 残ったのは得体の知れない闇エルフだ。


 「お風呂でイチャコラするのはどうかと思うのデス」


 「正直、申し訳なかったです」

 「仕方ないですネ。12歳の新成人の頭は95%が性欲で占められてマスし」

 「そ、そうですね」

 反論してもしゃーない。好きに言わせておこう。

 「本当に人間というのは肉欲まみれで醜いのデス」

 こいつ黙っていれば付け上がりやがって。

 いつも肉肉肉ばかり言って肉欲にまみれてるのはお前だろが!

 

 「持ってきたよー」

 レイラちゃんがエマさんと一緒に冷えたオレンジジュースを持ってきてくれた。

 二人は4人掛けソファーで俺を挟むように座った。

 ローラはいつの間にか2人掛けソファーに座りジュースをすすっている。

 さて、レイラちゃんに文字を教えてとここで切り出すべきか?


 いや、エマさんが気を悪くする可能性もあるので止めよう。

 「どうかされたましたかイクゾー様?」

 脳内の葛藤が顔に出てたようだ。

 エマさんがいぶかし気に俺を見ていた。

 ここはなんか適当に誤魔化しておこう。

 「ここに計算機はあり・・・ませんよねぇ?」

 変な質問の仕方になってしまったが、話を逸らすのが目的だから別にいいのだ。

 ところが、エマさんの答えは意外なものだった。


 「計算器ですか? ええ、もちろんありますわ」

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