0210 異世界における女性美の基準
「そ、そこの壁に掛かってる絵です。それが女性美の基準でやすよ」
あれかっ、あの壁の絵に描かれてるのは・・・
エルフか!!
そこには一糸纏わぬ細身の女性が泉のそばで佇む姿があった。
思わず立ち上がって移動し絵画の正面に立ってマジマジと観察する。
陽光を浴びて輝くプラチナグリーンの髪が膝上まで伸びている。
大木の前で悠然とこちらを見つめる瞳は透き通るようなエメラルドグリーン。
その両目の高さから尖った耳が両側に少し垂れ気味に突き出していた。
体はほっそりとしていてまるで浮いてるかのように体重を感じさせない。
胸の盛り上がりは控えめで上品、少女のような小尻の前は無毛だった。
「どうです、美しいでやしょ? 女はそうでないといけやせん」
そういうことかー。
この異世界にはエルフが現実として生きている。
その美しさはこの世の者とは思えない程で誰もが惹かれ憧れる。
そんな美の結晶が存在したらもう皆それが理想になってしまうよな。
だから、エルフと真逆の肉体的な特徴は美の真逆の醜さになるわけだ。
故に巨乳もデカ尻もアウト。
オークも存在するこの世界では、まるで魔獣のようだと敬遠されると。
ふむ、なんとかこの世界の美意識は理解できた。共感はできんがな。
「入るぞ」ガチャ
アイリーンを先頭にエマさんたちが戻ってきた。
「アレー様、何もお変わりありませんか?」
「アンタねえ、さっきまで一緒にいたでしょ」
ヴィンヴィンの小言は無視して俺はニッコリと答える。
「エマさんの顔が見れなくて少し寂しかったです」
ふふふ、照れとる照れとる。さあ今日もイチャコラするぞー。
「私はーイクゾー君?」
「もちろんレイラちゃんもだよ」
「ここに肉はないと思うのですケド」
お前はさっきまで食ってただろうが。
「アレー様、用件は全て終わりましたので引き上げたいと思うのですが」
俺の意向を尊重してくれようとするエマさんの優しさが嬉しい。
「はい、それでは帰るとしましょうか」
俺たちはギルマスとアイリーンに別れを告げてマスター室を出た。
ギルドビルの駐車場へ行くとエマさんのスチームカーに木箱が二つ積まれていた。
「何なのこのガラクタは?」
「ギルマスから借りた資料ですよ」
「フーン、何を考えてるのか知らないけど家を汚すのはやめなさいよ」
向かい合う4人乗りの後部座席が狭くなったので助手席に大きなレイラちゃんに座ってもらい、木箱の一つを足元、もう一つを空いた席に置きその隣に座った俺が落ちないように支えながら家まで帰った。
レイラちゃんに手伝ってもらって木箱を俺の部屋に入れた。
そして一緒にリビングへ下りていく。
「それじゃあ私も部屋で着替えてくるね」
「ありがとうレイラちゃん助かったよ」
ウフフーと笑いながらレイラちゃんは部屋へと去っていく。
ソファーに座って今日見聞きしたことを脳内で反芻しているとリビング正面のドアが開いてエマさんとヴィンヴィンが入ってきた。
一人余計だがエマさんの姿を見れた喜びが勝った。
「アレー様、本日はお疲れ様でした。お体は大丈夫ですか?」
「エマ、アンタちょっとこのエロ助を甘やかしすぎじゃない?」
ヴィンヴィンの小言は無視して俺はニッコリと答える。
「エマさんの顔を見たら疲れなんて吹き飛んじゃいました」
ふふふ、照れとる照れとる。さあこっからイチャコラするぞー。
「アンタも口だけは達者よね。舌を使うのが得意なわけだわ」ボソ
ドキドキバックン!
ヴィンヴィンさん、脅しにかかってますね。何が望みスカ?
「アレー様、今お茶を淹れますから休んでいて下さいませ」
俺のリップサービスでデレデレのエマさんは足取り軽くキッチンへ。
テーブルを挟んだ向かいのソファーに座った青肌魔導師はしばらく黙って俺をジロジロと観察していた。拷問のような沈黙のあと、ヴィンヴィンは眉を顰めて口を開いた。
「レイラに聞いたわよ。アンタ名前と家名が逆だったそうね」
「そうですがそれが何か?」
「はぁ? 人を騙しておいてその態度は何なの?」
「騙したなんて人聞きの悪い。勝手に勘違いされただけですよ」
「15センチのくせに生意気ね」
「くっ・・・僕にどうしろと?」
「そうね。アンタがどうしてもとお願いするのなら私もイクゾーと呼んであげてもいいわよ」
明らかにこれは俺にそうお願いしろと命令している。
仕方ない。今はこの青い女王様に従うしかない。エマさんのために!
「どうか僕のことはイクゾーとお呼び下さい。ヴィンヴィン様」
「そこまで懇願されたら仕方ないわね。光栄に思いなさい、イクゾー」
そう言って意地悪く笑うヴィンヴィン。
悔しいがその顔がまたどうしようもなく魅力的だった。
なんていうかキャラに合い過ぎて憎めないんだなぁこれが。
「お待たせ致しました」ガチャ
魔乳女神エマさんがティーセットをテーブルに置き俺の左隣に座る。
3人分の紅茶を注いで渡し自分のカップに口を付けたエマさんがポツリと言った。
「ワタクシにはお願いしてくれませんの?」
え、何のことでしょうか・・・?
「ワタクシにはイクゾーと呼んで欲しくないんですのね」ハァ~
な、なんですとー!?
聞いてたんですか・・・
もしかしてまたドアのところで聞き耳を立ててらっしゃったんですか?
改めて俺はエマさんのことを「怖い」と思ってしまった。
行き遅れ年増女の情念はいつ顔を出すか分からないぜ・・・ゴクリ
「イクゾーはヴィンヴィン様の僕ですものね。仕方ありませんわ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
こ、これはイカン。
すぐに大魔神エマ様を鎮めなくては!
「お願いです!イクゾーと読んで下さいお願いします!」
「別に無理にお願いしていただかなくても良いのですわ。ご迷惑でしょうから」
「本当です!僕の耳元で優しくイクゥゾォと囁いて下さい!」
「えっ、何を仰るんですか・・・そんな破廉恥なこと・・・」
「早く!レイラちゃんが戻ってきちゃいますから早く呼んで!早くぅぅぅ!」
「着替えてきましたよー」
レイラちゃんが身体には合わないけど年齢にはピッタリの可愛い私服を着て現れた。
「あれ? エマさんまた顔が赤いですよ。本当に熱でもあるんじゃないですか?」
「だ、大丈夫ですわ。レ、レイラも紅茶をお飲みになるならまだありますわよ」
「ありがとうございまーす。でも今はいいです」
黒いフリルの付いた赤いミニスカートをなびかせて俺の右隣り座る。
長い脚には膝上まで紺のニーソックスを穿いていた。絶対領域が眩しい。
「何の話をしてたんですか?」
レイラちゃんの至極真っ当な問いかけに俺は返す言葉が無い。
「エマが嫌らしい言葉でお婿さんを誘惑してたわね」
「えー抜け駆けはずるいですよー」
「ワ、ワタクシはイクゾー様の名前を呼んだだけですわ」
「そうかしら、聖職者にあるまじき嬌声が三度も聞こえたのだけど?」
「えー何ですかーそれ?」
「耳元で聞いていたお婿さんに教えてもらいなさい。ククク」
「イクゾー君、私にも嫌らしい言葉を教えてよー」
「お、お兄ちゃんを困らせないでおくれ、レイラちゃん。お願いだから」
「そ、そうですわ。イクゾー様を困らせるのはいけませんわよ」
エマさんも援護射撃をしてくれたがレイラちゃんはまだ不満気な顔をしている。
「そうだ、レイラちゃんには今度別のことを教えてあげるから」
「別のことって何ぃ?」
「ふふふ、誰も知らないお兄ちゃんの秘密さ。だから今度二人っきりの時にね」
「分かった。楽しみにしてるね」ニコッ
この素直さがレイラちゃんの一番の魅力だよ。マジ尊い。
「何も知らないレイラに変なこと教えるんじゃないわよ」
お前が余計なことを言わなきゃこんな流れにならなかったんだよ。
ふぅ、今さら言ってもしゃーないな。
もっと建設的な話題に持っていこう。
「エマさん、仕事の具体的な内容はどう決まったのですか?」
「はい、専属冒険者の義務職責は週三日の金庫室警備ですわ」
「週三日勤務ですか、残りの四日は休みになるんですか?」
「いやですわイクゾー様、週三日ですから残りは三日ですよ。フフフ」
え?
あーそうだった。
この世界と地球は暦が違うんだから、週が七日じゃなくても当たり前か。
どうして一年が432日と知った時に気付かなかったんだ俺は。反省だな。
「祖国の暦と違うのを失念していました。この国では週何日で月何日になるのでしょうか? それと1年は何ヵ月なのですか?」
「そうでしたわね。ここセクスランド王国を含めたソーマ大陸では、週六日、月三十六日、年十二ヵ月となりますわ」
どうやら6という数字が暦の基本になってるっぽいな。
「話の腰を折ってすみません。続きをお願いします」
「はい、警備の無い日は基本お休みですけど、通常のクエストもどんどん受けて行くつもりですの。特に森の探索は遣り甲斐がありそうですわ」
「森の探索がですか?」
「はい、今日訪問したウェラウニのギルドは見ての通り弱小組織ですわ。その為にこの周辺にはまだ未探索の森がたくさん残っていますの」
なるほど。弱小ギルドのお陰で逆に美味しい所がまだ残ってるわけだ。
「そのぐらい直ぐにピンときなさいよね」
「えー私も今初めて知っちゃったぁ。テヘ」
「この辺の森にはまだ美味しいお肉がたくさん残ってるのデスよ」
ローラ! お前いつから俺の後ろに立ってた?
「エマさん、そろそろ晩御飯の支度を始めたいのですケド」
なに? まるでお前が料理をするような口ぶりじゃないか。
「ローラさんが夕食を作るのですか?」
「はい、ワタクシとローラでいつも作っていますわ」
「そ、そうですか」
「お婿様の皿には特別に愛情のスパイスを入れておくのデス」
うーん、俺はこの天然ボケ肉堕ち闇エルフも嫁にしなきゃいけないんだったなぁ。少しお愛想しとくか。
「ローラさん、たっぷりと入れておいて下さい」
「すっかり魔尻の虜ですネ。デュフフ」
「二時間ほどかかりますのでお部屋でお昼寝されたらいかがですか?」
お気遣い感謝。でも特に眠くはないんだよなぁ。
「別にエマがいないからってとって食ったりしないわよ」
あ、他の女とイチャコラされたくなくて昼寝を勧めたのか。
ふふふ、そんなエマさんも可愛くてイイですよ。
「ちょっと疲れましたのでそうさせて頂きます」
ソファーから立ち上がってエマさんの前を通り過ぎるときに囁く。
「エマさんが呼びに来てくださいね」ムフ
コンコンコンコン
「イクゾー様、夕食の準備が整いましたわ」
エマさん来た!
ビュンと高速で移動しドアを開けて廊下へ出る。
そしてエマさんの他に周囲に誰もいないことを確認してから懇願した。
「欲しいです!エマさんの下着が凄く欲しいです!」
「えっ!? 先日お渡ししましたのにどうなされたのですか?」
「あれはこんなことになってしまいました」スッ
「こ、この大量の白いシミはもしかして・・・」ポポポッ
「お察しの通りです!ですから今穿いてるのを脱いで直ぐに下さい!」
「えっ、またですの・・・そんな破廉恥なこと・・・」
「早く!遅くなると誰か来ちゃいますから早く脱いで!早くぅぅぅ!」
「あら早かったわね。てっきりイチャコラして遅くなると思ってたわ」
「・・・・・・」エマさんは無言だ。
「皆さんをお待たせしてまでそんなことしませんよ」
「フン、もうエマに飽きたんじゃなければいいけどね」
それはない。俺のポケットの中にあるホカホカの下着に懸けてそれはない。
皆で夕食を楽しんでいる時、今さらながら俺は気付いた。
ダイニングの壁際に大きなのっぽの置時計があることに。
いやそれ自体の存在は視界に入って無意識に認識はしていた。
ただ、その時計盤の異常さにまで目がいかなかったのだ。
「数字が18まである・・・」
「イクゾー様、どうかされましたか?」
「いや、あの置時計ですけど正午が18時になってますよね・・・?」
「はい、ごく普通の時計ですわ」
いやいやいや、俺にはもの凄く気味が悪い時計ですって。
「ちょっと向こうで説明してもらっていいですか?」
「もちろんですわ」
食事中に不作法だったが気になってしょうがないので仕方ないのだ。
エマさんと連れ立って置時計の前まで行く。
「エマさん、一日は何時間ですか?」
「36時間ですわ」
え、そんなに長いの?
昨日は全然そんな違和感なかったけどな。あっ・・・
「1時間は何分ですか? ついでに1分は何秒かも教えて下さい」
「1時間は36分で、1分は36秒ですわ」
うわっ計算面倒くさっ!
ダメだ・・・せめて紙とペンが無いと。俺には暗算なんてできん。
ガックリして思わずハァ~とため息が出た。
「大丈夫ですか、イクゾー様」
あぁ、エマさんが心配そうに俺を見ている。
お願いだからそんな風に顔を曇らせないで。
よし、ここは俺が責任をとってエマさんを良い気分にさせないと!
「エマさん、ノーパンで食べるディナーは美味しいですか?」
耳元で愛情をたっぷり注いで囁いてみた。
エマさんは、ボン!と顔から火を噴いて真っ赤になられてらっしゃる。
「さあ、テーブルに戻りましょう」
二人並んで皆の所へ歩き出す。
「もぉ、本当にエロ助さんなんだからぁ」
言葉とは裏腹にエマさんの顔はとても幸せそうだった。めでたしめでたし。
夕食を終えてリビングでくつろいでいると先日の様にエマさんがお茶を淹れてくれる。
そしてまた俺の隣に座った。
レイラちゃんとローラは夕食の後片付けをやっている。
ヴィンヴィンは1階にあるらしい大浴場へ行っていた。
つかの間の二人きりだ。
俺はこの幸運の時間にやらねばならないことがある。
汗ペロだ。
エマさんの汗を体内に摂取しなければならない。
そして汗に魔力が含まれているか確認するのだ。
俺には魔力がない。
この国の深夜の寒さは魔力なしでは耐えられず凍死する。
昨夜ヴィンヴィンの汗から吸収した魔力は今も効果が残っていた。
今日の早朝から夜にかけてまで全く肌寒さを感じていない。
だがいつその効果が切れるか分からない。
故に俺は舐めねばならん、エマさんの汗を。
魔力よ宿れと祈りながら。
という訳でこれからエマさんに汗をかいてもらおうと思う。
ギュッと抱きしめ続ければ体温と興奮で汗も出るだろうがレイラちゃんたちに見つかるとちょっと面倒だ。
そこで俺は羞恥プレイによる発汗を狙うことにした次第である。
「エマさん、下着のことでお願いがあるのですが」
「えっ? 今は何も穿いてませんからお渡しできませんわ」
「もちろん知っていますよ。今ではなく明日からの話です」
「明日からと仰ると、ま、まさかこれからも・・・」ポッ
「そのまさかです!」ドーン
「ああぁぁぁぁ」
よしよし、エマさんは羞恥でクネクネしている。さらに責めるぜ!
「僕がエマさんの下着をどんな風に使うか分かってるんですよね」
「はい・・・存じておりますわ・・・」
いいぞ、エマさんの息が荒くなってきた。もうちょっとだ。
「聖職者のエマさんがそんなエッチなことを知ってるなんて驚きました」
ローラかヴィンヴィンあたりから聞かされたんだろうな。まったく。
「ち、違いますの・・・信者からの告解で聞きましたの」
なんですとー!?
俺より先にエマさんに羞恥プレイした輩がいるのか・・・許せん!
一体どんな男がエマさんを辱めて羞恥に身悶えさせたんだ・・・
クソ、クソォ、クソォォォオオオオオオオオ!
嫉妬の炎に身を焦がした俺は目的を忘れ対抗心をメラメラと燃えあがらせる。
「僕の告解も聞いてもらえますか!?」
「も、もちろんですわ」
俺はいつもエマさんでどんな妄想をしているかを微に入り細に入り語りそれをオカズにしてエマさんの下着を汚してしまいましたと懺悔した。
熱く語り終えた俺が我に返りやっちまったと反省しながらエマさんを見ると、俺の告白で完全にオーバーヒートした年増女がそこにいた。
熱に浮かされたような顔には玉の汗も浮かんでいる。
あっ、汗だ!!
本来の目的の汗がじわじわと湧き上がっていた。
童貞が故の勘違いジェラシーが逆に幸いした。またもドーテーズラック発動だ。
よし、このチャンスを逃すわけにはいかない。
まずはエマさんの眼鏡を優しく取り除く。
その行為でエマさんは期待に膨れ上がった表情を見せた。
そして俺はエマさんの顔に近づいて額に浮かんだ汗を舌で舐め上げる。
ペロペロペロペロペロペロペロペロ
十分な汗をゴクリと飲み干してから顔を離す。
キスをされると思っていたエマさんは満足気だが少し当てが外れたような表情で俺を見つめる。
ゴメンよ。今は生死に関わるテスト中なんで少しだけ待って下さいね。
そして俺は体内で何らかの反応が起きるのをじっと待った。
・・・ダメか・・・
何も感じない。
ヴィンヴィンの時には直ぐに身体の内側から温まっていくのを感じたし、全身の神経が覚醒するような感覚もあった。
だがエマさんの汗にはそれが全くない。
ヴィンヴィンと同じ一等冒険者で司教レベルの聖職者と言われるエマさんの汗にならきっと魔力が含まれていると凄く期待していただけに失望もでかい。
ふとそのエマさんを見やると、じれったそうに俺のアクションを待っている。
思わず俺は失望によるストレスをエマさんにぶつけたくなった。
望み通りにしてやる!
その可憐な唇にキスの雨を降らせてやる!
そしてその標的に狙いを定めている時にハッと気づいた。
唾液はどうだ!?
唾液なら汗よりも魔力が含まれやすいんじゃないか?
よく分からんがメッチャそんな気がする。
これは試すしかないだろ。
二度目のキスでディープベロチューなどロマンもクソもないが仕方ない。
俺だってこんな形でしたくなかった。本当に残念だ。ムフ
俺は両手でエマさんの顔をしっかりとホールドして突撃した。
むちゅぅぅううううじゅるじゅるじゅるじゅるじゅるじゅるじゅるじゅる
プファッ、ゲホッゲホッゲホッ、ハヒィーーー、ハヒィーーー
俺だけじゃない、エマさんも一緒に酸欠になってむせていた。
「もぉ、本当にワタクシを殺すおつもりですの・・・」ポポポッ
セカンドキスもこんな感じで申し訳ないです。
だけど何だかポワポワして幸せそうですよ。俺もですけどね。フヒヒ
俺のエマ愛メーターが振り切って自然と彼女を抱きしめる。
そして今度こそ魔力よ宿れと祈った。
・・・これもダメだったか・・・
ほんのちょっぴりジワっと温まるのを感じたがそれだけだった。
なんだか俺とエマさんは縁がないと言われてるみたいでメッチャ凹むわ。
あ、でも俺の身体に一箇所だけ如実に変化が現れた部分がある。
言わずと知れたお珍宝だった。まぁこれは当然だな。
玉袋まで少しジンジンしてるわ。
「あーエマさんがまた抜け駆けしてるー」ガチャ
レイラちゃん!?
俺たちは即座に体を離したが今さらだった。
「いつもいつもエマさんばっかりずるいですよー」プリプリ
「ゴメンよレイラちゃん。反省してるから許してよ」
「じゃあお願い聞いてくれたら許してあげる」ニコニコ
「な、何かな?」
無邪気なだけにどんな要求をされるのか分からない怖さがある。
一体この高身長スタイル抜群12歳は何を欲するのか・・・ゴクリ
「イクゾー君、これから私と一緒にお風呂に入ってよ!」




