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第20回:春秋も終り戦国時代開幕

ミニコラムの続きです。

春秋しゅんじゅう時代じだい戦国せんごく時代じだい区分くぶん諸説しょせつあります。有力ゆうりょくなのはしん分裂ぶんれつして、ちょうかんの3さんこくになったときです。紀元前きげんぜん475ねん出来事できごとです。


 ほかせつとして、孔子こうししるした歴史書れきししょ春秋しゅんじゅう」がわった時代じだいというせつ有力ゆうりょくです。これは、紀元前きげんぜん481年頃ねんごろ出来事できごとです。


 この時期じき弱体化じゃくたいかしてましたが、とくなにがあったというとしでもなかったので、孔子こうしは「麒麟きりんた」というめくくりかたをしています。


 これは伝説でんせつ幻獣げんじゅうである麒麟きりんあらわれるといいことがある。くにをよくおさめた君主くんしゅまえには麒麟きりんあらわれるといいます。つまり、吉兆きっちょうであるということです。


 ようするに、春秋しゅんじゅう最後さいご孔子こうし願望がんぼうのフィクションでめたということですね。麒麟きりん御姿みすがたは、現代げんだいでもぼう有名ゆうめいなビール会社かいしゃ製品せいひんのおおかげで見ることができます。


 くに安定あんていさせて麒麟きりんたいという願望がんぼう現代げんだいまでがれているんですね。例えば(たとえば)、2020ねん大河たいがドラマの主題しゅだいにもなりました。


 中国ちゅうごくだけでもなく日本にほんでも乱世らんせいきると「平和へいわになってくにただしくおさまってしい」というつよ願望がんぼうあらわれるのですね。その象徴しょうちょう麒麟きりんなのです。


 なお。中国ちゅうごく道教どうきょうにはふるくから陰陽五行思想いんようごぎょうしそうというかんがかたがあるのです。これは東西南北とうざいなんぼく方位ほういごとに対応たいおうするいろ対応たいおうする幻獣げんじゅうがいるということです。


 「ひがし青色せいしょく青龍せいりゅう」「みなみ赤色せきしょく朱雀すざく」「西にし白色はくしょく白虎びゃっこ」「きた黒色こくしょく玄武げんぶ」というじゅんになっています。


 しかし、それだけではありません。「中央ちゅうおう黄色きいろ麒麟きりん」という特別とくべつ配置はいちがあるのです。だから「黄色きいろ中央ちゅうおうあらわすから特別とくべついろである。だから黄色きいろふく皇帝こうていしか着用ちゃくようをゆるされない」「五行説ごぎょうせつ幻獣げんじゅうはそれぞれとうといが麒麟きりん最上位さいじょうい位置いちする」というルールになっているのです。


 孔子こうし最後さいご歴史書れきししょ春秋しゅんじゅうで「麒麟きりんた」といたということは「その安定あんていしたなかになった」という意味いみなのです。


 しかし、実際じっさい春秋しゅんじゅう時代じだいわると、戦国せんごく時代じだいというみどろのあらそいがひろげられる時代じだいになります。戦国七雄せんごくしちゆうという7つのくに相争あいあらそうのですね。


 どのくに名君めいくん名臣めいしん登場とうじょうするとき隆盛りゅうせいするのですが、かれらがくなるとくにごと衰退すいたいしてしまいます。


 最初さいしょ強国きょうこくとなったのはこくでした。名将めいしょう呉起ごき活躍かつやくなどがあったからです。


 そのつぎ名将めいしょう孫臏そんぴん活躍かつやくによりせい台頭たいとうします。さらにそのつぎちょう武霊王ぶれいおう胡服騎射こふくきしゃ強国化きょうこくかします。


 かん弱小じゃくしょうながら、昭侯しょうこう時代じだい法家ほうか思想家しそうかである申不害しんふがい宰相さいしょう登用とうようし、変法へんぽうおこないました。


 そのにはしんこく商鞅しょうおう変法へんぽうにより改革かいかく成功せいこうさせます。


 結局けっきょく最後さいごのこるのは、ひとたよらないすぐれた仕組しくみをつくったしんこくなのですが、その仕組しくみも統一後とういつごすぐに破綻はたんしてしまいます。


 じゃあ、最終的さいしゅうてきのこった王朝おうちょうは?というと戦国七雄せんごくしちゆうのいずれでもなく、劉邦りゅうほうという庶民しょみんがってつくった、かんだったりします。


 しかし、すべての王国おうこくんだが民衆みんしゅうはしぶとくのこった。本当ほんとう勝者しょうしゃ民衆みんしゅうなのかもれませんね。

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