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誰かが見てる

「チサってB組の中津と仲良かったよね?」


噂好きな友人が内緒話をするように声をかけてきた。密着気味に体を寄せてくるので、私はそれとなく座り直す。


「仲いいっていうか、近所なだけ。」

「何か不登校になったらしいよ?イジメとかかなぁ?」


こちらの話は聞いていないのか、言いたい事を次々話す。


とはいえ全く気にならないといえば嘘だ。小学校の頃はよく話した間柄だけに、少しだけお節介が芽生える。帰りがけに尋ねると、おばさんはホッとした顔をして家に招き入れてくれた。不登校というのは本当のようだった。


「……見てる?」


何も言わない彼女は、帰ろうとしたところでやっと口を開いた。誰かが自分を四六時中見ているので外に出れないという。


「誰かが見てるの……ずっと……誰にも言ってない事、知らないはずの事が……いつの間にか噂になってるのよ……。」


得体のしれない色の目が、じっとりと重く私を見ていた。

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