入る事にした。
ザクザク・・・ザクザ・・・ザク・・・ザ・・・
「何ですか?これは?」
「スコップだよ?」
「掘れますよ?簡単に」
「そりゃ~掘る為の道具だからな」
「鉄分を含んで硬い土ですよ?この辺りのは?何故、先がかけたり曲がったりしないのですか?」
「簡単に壊れてもらっては困まる。俺が頑丈に作った大事な道具なんだから」
「それだけで掘れる訳が有り得ません!!理不尽です!」
「いや、今、そこ掘ってるのはエリーザだろ?」
「だって・・・掘れるんです。鉄並みに硬い土が・・・普通に考えれば、鉄を切っているのと同じ様な事ですのに・・・」
「そりゃそうだ。だって鉄より硬い剣先スコップなんだから」
「ん?鉄より硬い・・・」
「そ、正確には鉄というか、ダイヤより硬いアダマンタイトに、鉱物にのみ有効対象とする補正かけて、掘ってる時は一切引っ掛かりがないように特殊製造処理してあるから」
「な?ダイヤより硬い?」
「ああ、一般的にはダイヤをアダマンタイトと呼ぶ場合が有るけど、実は違う物なんだよね。非常に硬いけど加工が難しいから、あまり製造にむかないけど」
「タイチさんは何を言ってるんです?ダイヤって・・・それより硬いって」
「ん?ダイヤってのを知らないのかい?正しくは、ダイヤモンドって言って、炭素を・・・」
「いえ、ダイヤは解ります!C級冒険者以上でもそうそう持っている者がいない最上位装備品に使われる物です。それにアダマンタイトもわかります。伝説として語られている冒険者が装備していたと言われますから!」
「そうなんだ?へ~」
「へ~って、そんな軽く・・・だいたい、対象を鉱物にのみにしたですって?ただ掘るためだけの道具に?伝説の部材を?一体何を考えてるんですか!いえ、それより何でそんなものが作れるんですか!」
「何でって?製造士だからかな?」
「はあ・・・やっぱりタイチさんの異常さのスケールには驚かされます。理解しようにも無理。しかも、そんなんなのに、私達より遥かにレベルが低いんですものね・・・」
「はっはー。さっきは俺にはもう驚かないなんて言ってたけど、どうよ♪」
「はあ・・・やっぱり理不尽です・・・」
「ん?まあ、その内に慣れてくれ。っていうか話し変わるけど、お腹減ってない?」
「また急ですね?ですが、貴方と話してたら一気に空腹感が増しました」
「ミーナもペッコペッコです。お腹と背中がくっつきそうなんです。大変なんです」
「ミーちゃん。ごめんね1人待たせてて、じゃあ空洞の中行って食事にしようね」
「わ~い。今度は何?」
「ん?そうだな・・・ま、中に入ってから考えよっか?」
「はいです。お兄~ちゃん」
各々その場を片付け、とりあえずは空洞中に入る事にした。




