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ヤバイみたいだ。

「エリーザ達の事は解ったけど、その子・・・ミーナだったけか?が、襲われるのとは関係無いだろ?」


「本来なら私達のような者など気にし無いはずです。実際、私達の存在は知していたでしょうが、今まで一度も手出しはしてこなかったのですけれど、今は近くの街が紛争に踏み込んでいて、少しでも戦力の増強をしたいのでしょう」


「チョッと待て、紛争って?」


「少し前からです。私達の集落は襲撃にあい、ミーナは街に連れて行かれ、他の者達は・・・私が集落を出ていた間に・・・龍化の出来る私がいれば、もしかしたら・・・」


 エリーザは悔しそうに語る。


 これは俺の予想だが、襲撃犯は集落に彼女がいない隙をついたのだろうと思う。


 最初から襲撃目的ならだが・・・


「ん?なんだか・・・おかしくないか?戦力増加の為なら殲滅したりはしないいだろ」


「敵側に付かれるぐらいならって事でしょうね」


「じゃあ何故ミーナが?」


「この子は・・・治癒魔法が使えるからです」


「それは凄いのか?」


「当たり前です!!治癒魔法ですよ?薬草やポーション無しで回復出来ることがどれ程のことか!」


 怒鳴られてしまった。


 たぶんこの世界において、治癒魔法は貴重なのだろう。


 集落が襲撃にあった事を語る時でさえ控えめに話していたエリーザが、俺に対して興奮を隠しきれていない。


 だがこれで解った。


 襲撃は最初からミーナが目的で、リスクの高いエリーザがいる時ではなく、彼女がいない隙をついたんだ。


 それと、たぶん集落の中に内通者がいる。


 今まで手出しして来なかったのに、ミーナの治癒魔法やエリーザが龍化出来る事、また、その彼女が不在であるのを知るすべが無いはずだから。


「いやすまん。世間外れだったか・・・俺も使えるもんだから思わ・・・」


 やらかした。


 これはまずい事を口走ったようだ。


 エリーザはポカーンと口を開き驚愕な表情で俺を見ている。


 沈黙と、やたら滅多に気まずい空気が俺とエリーザの間を支配しだす。


 意を決し、こちらから口を開く。


「いやまあ、その・・・あれだ。そんな訳だからチョッと以外に思えたんだ」


 そう言ったが彼女の反応は鈍い。


 というか・・・硬直しっぱなしな感じを脱していない。


 ふと気付く。


 彼女の体は擦り傷があちらこちらに有るし、右翼は欠け、尾はちぎれたままだ。


 やらかしてしまった事は仕方ない。


 俺の回復魔法がこの世界で、どういう評価になるか試す為、エリーザに魔法をかけてみた。


 結果・・・ヤバイみたいだ。

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