何で、お前が居るんだ!
まあ、普通の再会よりかは……
あれから2週間が経ち、俺達は王都に出発する日が来た。
エルフ3人娘は行きたがっていたが、中身幼稚園児と化す奴など連れて行けるか!
最初の頃は大変だったんだからな!
そんな訳でエルフ3人娘は居残りだ。
それと、エルフ3人娘を守る為に、専属護衛を雇った。
ランクは全員「Cランク」で全員が女性の冒険者パーティーだ。
一応、世間一般的な魔法での「召喚」で、使い魔を影ながらエルフ3人娘を護衛をさせている。
俺達がやった「召喚の儀」のジュセレと、世間一般的な「召喚」は、別物だからな。
ジュセレには自身の意思が有るが、世間一般的な「召喚」した使い魔には判断能力は有っても自身の意思は無い。
「出発するぞ!」
都市リザラルトから王都まで、馬車で1週間の予定だ。
因みに、ラピスは、この2週間で冒険者ランクは「E」になった。
ラピスの装備は全てラピスの鱗で出来ているから、費用が掛からないのはビックリした。
ラピスには、「盾」は、よく使い、斧は指示する時以外は使わない様に言ってある。
道中では、ゴブリンが6匹が1回と盗賊には2回遭遇したが、全く問題無く処理した。
ラピスがシールドバッシュみたいな事をしたら、盗賊が40m以上も飛んだ時は、皆で眺めていたなぁ。
……俺達は、王都に到着した。
さて、王都に到着した俺達は、冒険者ギルドに行き、引き渡しを済ませ、都市リザラルトから来たギルドマスターと受付嬢次期チーフは、ギルド指定の宿屋に泊まり、俺達は、初日だけ予約した宿屋に泊まる事になっている。
気に入れば延長すれば良いし、気に入らなければ自分達で探さないといけない。
因みに、エルダーレオンの権利は、王都と都市リザラルトの冒険者ギルドがそれぞれ1割が取られるが、残りは俺達の懐に入る事になっている。
ギルドが予約した宿屋はどうかなぁ?
……まあ、普通だな。
とりあえず、きちんと予約も出来ていたし、異世界転生初の王都だー!
散策だー!
正に疑似中世ヨー○ッパだ!
やっぱり、若干物価が高いな。
味は良いけどな。
……お!
アイスクリームが売っているな。
そう言えば、昨日、商業ギルドのアイスクリームの特許が切れたな。
それで、今日出すとはヤルな。
ふっ。
しかし、甘いな。
俺達のアイスクリームは、既に次の段階に進んでいるのだ!
とりあえず、蜂蜜掛けや、果物入りを出しているし、寒くなれば、温かい蒸した甘い芋付きを出す予定だ。
……アレは、男も堕ちる!
堕ちる?
あ!
そう言えば、あの奴隷商の夫婦、王都でやっていると言っていたな。
確か、「奴隷館リリー」だったな。
行くか。
リンにも許可を貰ったから行く事にした。
まあ、リンは死に掛けた場所が奴隷館だったから、確かめてみたが、大丈夫みたいだ。
「ようこそ、奴隷館リリーへ」
通り掛かった商人に銀貨1枚渡して奴隷館リリーの場所を聞いて入ってみたが、正直、高級ブティックみたいな感じだ。
場所も、貴族街以外の一等地みたいな場所に建っているし、館の大きさも、向こうに見える貴族の屋敷と変わらない規模だし……
もしかして、王族にもコネが有る奴隷商かも?
……そして、あの時見た奴隷って、この奴隷館だと最低ランクなんじゃないの?
玄関で対応した受付嬢に俺が来た事を伝えて貰ってから、5分後には、あの夫婦が俺達の前に来た。
「ようこそ、お越しくださいました」
「お邪魔します。今、大丈夫ですか?」
「勿論です! 今回は、どの様なご用件で?」
「先ず、入って思ったが、あの時に見た奴隷達は、もしかして、この奴隷館では最低ランクだった?」
「はい、良く気付かれましたな」
「やっぱり」
「私共は、各地を周り、選りすぐりの奴隷を売買しております」
「私共は、ただ美しいだけの奴隷は選びません」
夫婦共に、熱弁が始まりそうだな。
「とりあえず、奴隷を見せて頂けませんか?」
「「勿論です!」」
言うだけあって、扱っている奴隷達は、全て品性とか品格みたいなのを感じるな。
読み書き計算は当たり前で、戦闘技術やメイドの仕事も覚えさせている。
これは、高いだろうと聞いてみると、やっぱり高かった。
最安値が白金貨1枚からだ。
確かに、護衛も出来るメイドって良いよな。
貴族にとっても、自分の子供を一番身近で守る存在になるからな。
それと俺の勘が当たった。
売れた奴隷が居るけど、行き先が王宮になっているし、他にもそんなのが2、3人居た。
コレが嘘だと、王族に対しての不敬罪になるだろうからガチだな。
こうして、順に見せて貰ったけど、特に俺的には引っかかる奴隷が居なかった。
しかし、もしかして……
「今回の王都のオークション用に隠している奴隷が居るのでは?」
「……参りました。既にオークション用に出品を登録したので、お売りする事が出来ませんよ?」
「お願いします」
「分かりました」
そこで、見たのは……
「何で、お前が居るんだ!」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




