↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/391

98

しかしヒューの作った映像を映せる魔法具はとても凄いと思う。


「情熱のねこねこ炎ー!」


ラブリーねこが炎の柱を巻き起こす技を使えば、とてもリアルな炎が巻き上がる。


「冷えなさい。ペンギン氷。」


ビューティーペンギンの技は敵を氷で覆う技だ。


「眩しいよ!カナリアの光!」


キューティーカナリアが目眩ましの光を放つが、突然現れたボスっぽい敵が何故かサングラスをしてそれを防ぐ。


「甘いな。甘過ぎるぞ、アニマル5!」


ズガーーーンッ!!!

轟く稲妻がアニマル5達を襲った。


「キャーーーッ!!!」

「あーーーーーっ!!!」


稲妻に襲われるアニマル5達の悲鳴とヒューの悲鳴が混じり合う。


「おーのーれーボスジャナーイ。アニマル5に何たる狼藉。許せないであります!」


どうやらこのボスっぽいキャラはボスジャナーイと言うらしい。

ヒューはクリスタとは距離を取り、このアニマル5の映像を観ている。


「美しいレディ達に何をしているのかな?」


「き、貴様は燕尾服ライオン丸!!」


アニマル5達のピンチに現れたのは頭部がライオンで燕尾服姿の男だった。

この燕尾服ライオン丸と言う男の声……どこかで聞き覚えがある気がする。


「美しいレディ達は私の宝石。宝石は傷つけるのではなく、磨いてこそ美しい。」


「!」


この声、学園長だ!!

クリスタの記憶が正しければ…燕尾服ライオン丸の着ている燕尾服は、学校行事であった仮デビュタントの時に学園長が着ていた燕尾服と同じだと思われる。


「あの、エレボス様?」

「ヒィィィイ!!そ、そそそ某は女子は苦手であありまして。」


クリスタがヒューとの距離を詰めると、ヒューは物凄い勢いでクリスタから離れた。

女の子……クリスタが近寄るのは苦手だと言うヒューはクリスタが近寄ると、その分遠ざかる。


クリスタが一応はお見合いなんだから……と会話でもしようと思うが、これは無理そうだ。


「「もう帰ってもよろしいですか?」」


今がどんな場面からわからないが、クリスタの声とプリティうさぎの声が被った。


「私とて暇ではありませんの。時間の無駄ですわ。」


今のはクリスタではなくプリティうさぎのセリフである。

映像を見ると、プリティうさぎがボスジャナーイを踏み付けていた。


「プリうさタン!!ど、どどうか某も踏み付けて欲しいであります!!」


「無理!!」


見た目はとても美少年なのに、言っている事が生理的に無理。クリスタに踏まれようと目を輝かせてにじり寄ってくるヒューの姿がとにかく無理。


「風のささやき《ヴァン・デ・ウィスパー》。」


ふわりと風がクリスタの周りを流れる。


「クリスタはお兄様の所に参ります!」


クリスタの声を風が両親の所へと届ける魔法を使うと、クリスタはマシューがいるであろうリッチフォース領の場へとゲートを繋げた。


「エレボス様、今日は失礼致します。」


心がヒューを拒絶しているクリスタだが、優雅な微笑みとお辞儀で別れの挨拶を貴族の令嬢の意地でやり通す。

挨拶を済ますと同時にゲートを潜ったクリスタだが、その優雅な微笑みとお辞儀…消え去る姿までプリティうさぎと被ってしまっていた。


「プリうさタン……尊す。」


クリスタにプリティうさぎを投影するヒューの声は、クリスタに届かなくて良かったのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。