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039 参謀?隠密?

 ダンキンのところから奴隷に偽装した連絡員(スパイ?)を二人引き受けてしまった。

俺に忠誠を尽くし身を捧げてくれるそうだ。


「うわーん。また増やした!」


 サラーナがまた泣いた。


「待て、サラーナ。お腹の子に悪いから落ち着け」


 俺の説得ではどうしようもない。

また増えたという事実が問題なのだから。


「サラーナ様、今回は主君の一存ではありません。仕方なかったのです」


 ターニャも説得してくれるが説得力に欠ける。


「話せば長くなるが、簡単に言うとミンストル城塞都市は出入り禁止だ。

しかし生活物資は買わなければならない。顔バレしてる嫁達も同様に出禁だ。

みんな美人だから目立つんだよ」


 サラーナが”美人”という単語に食いついた。


「美人?」


「ああ、俺の関係者だってすぐわかるだろ? だからの二人に行ってもらうんだよ」


「わらわが美人だからなのね?」


「ああ。そうだ」


 サラーナの機嫌が直った。案外チョロい。

さあ、仕切り直しだ。


「とりあえず。自己紹介してもらえるかな?」


「はい。私はアイです。JOBは参謀。情報分析、作戦立案でご主人様のサポートをいたします」


「僕はアンです。JOBは隠密。情報収集でご主人様をサポートします」


 参謀? 隠密? ダンキンめ、俺に何をさせようというんだ。

ちなみに身体的特徴はこんな感じ。


アイ:人 21歳 黒色のセミロング 茶眼 白肌 170cm Cカップ

アン:人 17歳 焦げ茶色のショート 黒眼 白肌 158cm Cカップ


「二人は奴隷じゃない。顔バレしていないので、今後ミンストル城塞都市での買い出しは彼女達にしてもらう」


 さて、これで当分、自給自足生活に入っても支障はないはず。

これからやることは……。

俺が思案していると、早速アイが作戦立案してくれた。


「ご主人様、今後の予定ですが、まずは偵察を出して周辺探査をするべきです。

周囲に街がないか、脅威はないかなど予め把握する必要があります」


「おお!」


 さすが参謀。状況把握も早いし的確な作戦立案をしてくれる。


「そうだな。偵察はニル、ターニャ、リーゼ、ティアにワイバーンで飛んでもらおう。

全員にモバイル端末を支給する。それをカメラにして周辺探査を行う」


「ん」「「「お任せを」」」


 四人には直ぐに飛んでもらった。

周辺情報はシステムコンソールに収集分析してもらって地図に起こすまでをやってもらう。


「次にご主人様、その黒に近い髪色と黒目は偽装するべきです。

その身体的な特徴で探される可能性があります。

その髪色は魔法で変えているそうですが、もっと違う色にするべきです。

それと目の色も変えられると良いでしょう」


 それなら魔法でなんとかなるな。

とりあえず、この世界で多い茶髪と茶目にしておこう。

俺は魔法で髪色と目の色を変えた。


「これでどうだ?」


「完璧です。

次に別人のギルドカードを取得しチャージしてある財産を移すべきです」


「それはどうして?」


「ご主人様の名前が把握されているということは、何らかの理由をつけて財産の引き出しを妨害される可能性があります。

それと、ギルドカードを使えば使った場所が自動的に王国側に伝わります。

残念なことに、ミンストル城塞都市ではギルドがご主人様の情報を領主に渡していました」


「そんなことが……。確かに対策が必要だな」


「これを」


 アイがギルドカードを手渡してきた。

これは……まさか。


正規(・・)のギルドカードですが、この二重発行をギルドは把握しておりません。

当然本物(・・)として使用できます」


 こうやってチャージが移せますとアイが俺のカードで実演してくれた。

買い物の時の取引と同じ手法だ。

こうして俺は別人のギルドカードを手に入れた。

名前はクロードか。言い間違えても聞き違いで誤魔化せるという選択だな。



「次に戦力の増強。この陸上戦艦を見る限り主兵装が破損しています。

それを修理するのか、代わりの武器を装備するのかの判断が必要です」


「武器か……」


『システムコンソール、この艦には他に武器はないのか?』


『ありますが、使用不能です。修理が必要です』


 修理がいるのか。


『先日使った魔導砲塔は第二だったが、第一はどうなっている』


『第一は戦闘により大破、使用不能です』


 だめか。第二より修復は簡単そうにないな。


『第二はどうなっている』


『第二は安定回路が破損、魔力オーバーロードで爆発、魔力ストレージとの伝送路が全損です』


『修理部品はないのか?』


『我が艦にはありません。最寄りの修理ポイントへ向かってください』


『そこに部品があるんだな?』


『わかりません。何分、年月が経ち過ぎておりますので』


 修理ポイントに行っても修理できるわけではないのか。

つまり修理出来るまで遺跡を探して渡り歩く必要があると。

それも困ったな。

そうだ。あれは使えないのか?


『鹵獲した敵陸上戦艦の部品は使えないか?』


『あの艦には魔導砲は搭載されていませんでした』


 何か部品として使えないかとインベントリに入れて持ってきたけど使えないのか。

そうだ。部品といえば……。


『第一砲塔の部品を第二砲塔に流用出来ないか?』


『伝送路はいけるかもしれませんが、安定回路は不可能です。

ゴーレムに指示、伝送路の修理を開始します』


 お、少しは進展したか。

となると、現段階で出来うる防衛兵器を用意するしかないな。

そうだ。あれを移植しよう。


『システムコンソール、敵艦の火薬兵器を移植可能か?』


『可能です。ですが、発射には人手が必要です』


 人手不足か。たしかに人の手で火薬と砲弾を込めないと撃てない代物か。

ゴーレムにやらす? いや、それなら錬金術で魔道具を作った方が簡単かも。

装填用の腕だけゴーレムとか。


『よし、諸々の問題は俺が引き受ける。システムコンソールは設置場所を検討してくれ』


『了解しました』


「皆、俺はこれからこの農場の防衛兵器を揃えることをメインに行う。

俺にしかできないことは、当然俺がやる。

その他の農場と牧場、警備のことは皆に任せる。頼んだぞ」


「「「「はい」」」」


 皆が張り切って仕事に散る。

俺は農場の防衛体制を整えるとしよう。

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