010
昨日更新しなくてごめんなさい。
毎日更新出来なくなってきたので更新ペースを1から二日ぐらいにしたいと思います。
毎日読んでくださってる方、ごめんなさい。
…前書きほぼ毎日謝ってる気がします。
それでは、2桁突入です。 10話です、どうぞ!
「皆様」
私は、パーティー会場の広間にいる貴族達に語りかけた。
深呼吸をして周りを見る。
そして、話し声が止まったところでもう一度言葉を紡いだ。
「本日は私の誕生日パーティー参加していただき、感謝いたします」
ゆっくりと伝わるように話す。
興味のない人でも聞いてくれるように。
「私は、今日、7歳の誕生日を迎えました。そこで、今回改めてご挨拶をしたいと思います。………その前に。…今まで迷惑をかけたり、私に悪口を言われた方、申し訳ありませんでした。身分にものを言わせ自分勝手に事を進めていたことお詫びの気持ちしかありません」
そう言って、私は頭を下げた。
周りが息を飲んだのが分かる。
あたりが一瞬、静寂に包まれた。
「…許してもらえるとは思いませんが。本当に申し訳ありませんでした」
私は、今度は深々と頭を下げた。
さらに息を呑む音が聞こえる。
…周りを見下ししていた者が急に謝り出したらこうなるのも分かる。
でも…。
「…そんな私のパーティーに来て下さったこと、深く、深く、お礼申し上げます………ありがとうございます。…これで終わります。引き続き楽しんでいってください」
ワンテンポ遅れて拍手が起こった。
もっと言いたいこともあったし考えていたのに。
いざ本番になると何を言っていいかわからなくなってしまって…思いついた事を片っ端から述べて言った。
途中で自分が何を言っているのかさえわからなくなって来たけれど…それでも最後まで言葉をつなげたのは半分意地だ。
唖然としている人もいるが、私は礼をしてキールのところへ戻った。
「お疲れ様です。エスメラルダ様」
「……ありがとう、キール」
キールが崩れた髪を丁寧に直してくれた。
「で、完璧な挨拶とはあれのことですか?」
私は動きを止めた。
…まだ覚えていたとは……言わなければよかったと後悔の念が押し寄せてくる。
「で、どうなんです?」
あまりにもしつこいので「五月蝿い」大きな声でと一言。
これにキールは黙り、ため息をついた。
「まぁ、ギリギリ及第点なので良しとします。ですが、合格な訳ではありませんからね」
そう言われ、広間に押し出された。
「ちょ、待ちなさい!」
だが、ドアは閉まり…。
「…覚えてなさい。キール」
パーティーに戻りなくない事を汲み取ってかドアに鍵をかけられた私は顔を隠すようにテラスへ急いだのであった。
誰もいないだろうと、テラスの隅に座り込む。
「あー、めんどくさい。パーティーが何よ?こんな事してもらっても嬉しくないわよ…来なくてもいい殿下まで来るし…」
そして独り言で愚痴っていると思いがけない人物か先にテラスにいた。
「誰が、何なんだ?」
…………え?
顔を上げ目の前を見つめる。
「…聞いているのか?誰が、何だって?」
…うそ。
何でこんなところに殿下がいるの…?
「殿下…?何故こんなところに…」
「僕は君に質問をしているんだ。質問を質問で返すな」
「申し訳ありません」
「謝って欲しいのではない。……クレア殿?」
根に持っているらしい。
子供じゃないのだから、と思うがそんな事殿下な言えるはずもなく。
「…先ほどのことは忘れていただけませんか?」
微笑んでそう返す。
「……ふっ」
笑った、笑ったよこの人!腹立つ。
怒りを顔に出さないよう必死に笑顔を作る。
「殿下?」
「は、はは……そう言えば僕と君の婚約の話は聞いているか?」
誤魔化したよね…。
「ええ、聞いておりますわ」
「その件なんだがな………承諾することにした。君もそのそのつもりでいるように」
「…それは…私か公爵令嬢だからですよね?」
「君は知らなくてもいい」
…フラグが…フラグが立ってしまった。
…でも、まだ大丈夫だ。
このイベントはまだ始まったばかりなのだから。
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