009★
すいません。
遅れたついでにまたまた短いです。
読んでくださってる方、ごめんなさい。
エスメラルダとラルダの挿絵入れました。
落書き程度の出来なので嫌な人は飛ばしてよんでください。
さてさて、誕生日パーティーです。
この誕生日パーティーは私の8歳の誕生日パーティーのイベントが繰り上がりでおこる可能性があるので、ラルダに光の魔法で結界を張ってもらってます。
婚約イベントのフラグだけは折らなければ。
私の今後の人生に関わるのだから。
私は今、淡い小粒のダイヤの付いたピンク色のドレスを着て、髪をハーフアップに。手にはドレスと同じ色のグローブをはめて少しメイクもしている。
ハイヒールを履いているので歩きにくいが、淑女に見えるよう意識して歩く。
すると、庭園の方から一際大きな歓声が上がった。
…来た……殿下だ。
殿下は、青がかった紺色の上着を羽織い、いつもは低いところ纏めている長めの髪を今日はいつもより高いところでまとめていた。
こうしてみると、本物の王子だ。
ポーカーをしていた時からは感じられなかったカリスマと言うものが出ている気がする。
あくまで気がするだけだが。
私は、ゆっくりと歩き殿下とその従者達を迎える。
「…本日は、私めの誕生日パーティーにご出席いただいて、どうもありがとうございます。窮屈かもしれませんが楽しんで言ってください」
流石にこの歳の私がこのような挨拶をするとは思ってもいなかったのだろう…従者達が驚いている。
それに、私はこの歳でも悪名で通っているエスメラルダだ。
殿下はいつも通りの無表情だが。
「では、そうさせてもらう」
殿下はそう言うなり従者を下がらせパーティー会場の広間の中心まで勝手に行ってしまった。
もちろん、従者は壁に入るしか無いので目を離さないようにしつつ諦めているようだ。
「エスメラルダ様、そろそろでございます」
すると、私専属のメイドであるクラリーチェが私を呼びに来た。
実を言うと私は誕生日パーティーでお礼の言葉を貴族達に言わなければならず、少しの間ここを離れなくてはならないのだ。
殿下のことは気になったが、私はクラリーチェについていくことにした。
「エスメラルダ様、用意は出来ていますか?」
「ええ、完璧よ?キール」
「それはそれは…楽しみです」
「そうね。楽しみにしていなさい」
皮肉を皮肉で返すような会話をする。
当然だ。こんな『お礼の言葉』なんてものをすることになったのは紛れもなくキールのせいなのだから。
これは数日前に遡る。
「エスメラルダ様、お礼の言葉は出来ましたか?」
「…お礼の言葉?」
「そうですよ?言ったじゃありませんか。今回は今回は皆の前で挨拶も兼ねて感謝の言葉を送ると」
「そうだったかしら?」
「そうですよ!もう報告書は提出したんですからっ。頑張ってくださいね」
「…え、えぇ?」
その後、庭師に聞いたことだが、これは別にしなければいけないことではなくキールが私にやらせたいがために父に許可を取ったそうだ。
それも、私に説明する前に。
父はもう準備をしているので今更断れるはずもなく…キールにとっては滞りなく進む誕生日パーティー計画となってしまった。
不覚だ。
ーー。
と言うことがあり、私は絶賛キールと喧嘩中なのだ。
ラガルハーネル・ザクロ・カーンドラネークル殿下とはもう婚約するつもりでいるらしくどこか浮かれている。
…私が婚約破棄どころか、婚約候補解消をもくろんでいるとは知らずに。
「お嬢様出番ですよ」
「…そうね」
お前のせいでな、とは言わず、心を隠して営業スマイルを浮かべる。
優しい慈愛の聖母マリアを思い浮かべながら。
私は息を小さく吐くと、その小さな体で一歩群衆へと踏み寄せた。




