↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
24/24

そんなこんなで、入社したって訳です

 連休明けの十一月四日、とうとうアルバイターを卒業した有利は正社員として出社した。

「おはようございます」

しかし、いつも通りだ。「新たな気持ちで臨むぞ!」とかにはならない。


 アットホームでブラックな職場にはもうすっかり慣れた。気をつけなくてはブラックに飲まれるだろうが、気をつけてさえいれば何とかなりそうだ。

 それに、ディストーションは毎日発生する訳ではない。時間の歪みがそんなにポンポン発生しても困る。全人類、いや、生きとし生けるもの全てが困り果てる。そして、日本、しかも有利たちの担当の関東周辺のみとなると、数か月の間が空く事すらある。

 だから、有利は今日も関東支部メンバーと通常業務だ。能登は大分紙のメモを減らしているし、有利のマニュアル作成は無事終了した。そのお陰なのか、能登の仕事は以前と比べると、「サクサク」とまではいかないにしても、「よしよし」くらいには捗っている。


 今日も今日とて普通だ。有利にとって、九月までの自分とは何もかもが違う事が普通だ。いつもどこか重苦しいものを感じていたのに、それはすっかりなくなっている。

「津幡さん、エナドリばっかりじゃ体壊すから、お茶淹れますね」

そんな事を口にしつつ立ち上がる動作ですら、以前とは違うのだ。


 ヒュージ・ナレッジ・ジャパン東京本社ビルが見えるカフェで、くたびれたジャケットを羽織った丹原がブラックコーヒーを飲んでいた。

(小松有利、とうとう入社か。あの色々おかしい総務部で、親父みたいに潰されないといいんだがな……)

その苦々しい表情は、コーヒーのせいではない。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

私は一般的に言われている「アットホーム」とか「みんな親切」とかが苦手すぎるので、

ヒストリー・キーパーズで働ける気がしません。

だから、この能力のことは隠さなくちゃ……!


丹原さん、がんばってー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。